【stata】 推定結果をWord・Excelに出力する
1. はじめに
計量経済学系のゼミに入っている学部生は、stataを使って分析して、論文やレポートを執筆する機会が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、stataで推定した結果を、コピー&ペーストするのではなく、WordやExcelにすぐに出力するワザを共有します!具体的にはoutreg2というパッケージを使用して、こんな感じにしたいと思います。(かなり簡単です。)
2. 前準備
事前に以下のコマンドを打ってください。outreg2がstata上にインストールされます。(もうインストールされている場合は飛ばしてください。)
ssc install outreg2
3. 実装
早速やってみましょう。基本的には、推定モデルのコマンドの次に以下のコマンドを入れるだけです。
3.1. 回帰モデルの場合
この推定結果を result.xls (今回は適当にresultと名前を付けていますが、なんでもOKです。)というExcelファイルに出力したい時。
reg y x1 x2 x3
outreg2 using result.xls , excel stats(coef tstat), replace
- using result.xls
- result.xlsというファイルに推定結果を表示してくださいという意味。wordファイルに出力したい場合は、result.docとします。
- excel
- 文字通り、Excelファイルであることを示します。
- replace
- 初めてファイルに推定結果を出力する際に書きます。なお、複数の推定結果を出力する場合は、2本目以降の推定の際に、replaceではなくappendと書きます。
具体例
2つの推定結果をresult.xlsというExcelファイルに出力したい場合は、、、
reg y x1 x2 x3
outreg2 using result.xls , excel (coef tstat), replace
reg y x1 x2 x3
outreg2 using result.xls , excel (coef tstat), append
3.2. 二項選択モデル (プロビット・ロジットモデル) の場合
probit y x1 x2
outreg2 using result.xls , excel stats(coef se) , replace
(回帰モデルの場合と基本同じ説明ですが、、、)
- using result.xls
- result.xlsというファイルに推定結果を表示してくださいという意味。wordファイルに出力したい場合は、result.docとします。
- excel
- 文字通り、Excelファイルであることを示します。
- replace
- 初めてファイルに推定結果を出力する際に書きます。なお、複数の推定結果を出力する場合は、2本目以降の推定の際に、replaceではなくappendと書きます。
回帰モデルと違う部分!
- stats(coef se)
- 二項選択モデルの推定結果では、係数の値ではなく、限界効果を推定結果に示すことが多い。