【SwiftUI】NavigationLinkは即評価される

SwiftUIのNavigationLinkはすぐに評価されてしまうので、場合によっては遅延評価されるように対処が必要という話です。

現象

たとえばこんなコードがあったとします。

サンプルコード

struct ContentView: View {
    var urls = ["a.com", "b.com"]

    var body: some View {
        HStack {
            List(urls) { url in
                NavigationLink(destination: BrowserContentView(url: url)) {
                    Text("Next Page")
                }
            }
        }
    }
}

ここで、BrowserContentViewはすぐに初期化されてしまいます。例えば、この中でurlで指定されているWebページを読み込んでいたとすると、a.comもb.comも読み込まれてしまいます。一覧画面を作るときに、その遷移先まで初期化してしまうのではリソースがもったいないですね。

対策方法

このページにあるように、遅延評価をできるstructを作ってそれを差し込みます。

遅延評価用のstruct

struct LazyView<Content: View>: View {
    let build: () -> Content
    init(_ build: @autoclosure @escaping () -> Content) {
        self.build = build
    }
    var body: Content {
        build()
    }
}

修正後のコード

struct ContentView: View {
    var urls = ["a.com", "b.com"]

    var body: some View {
        HStack {
            List(urls) { url in
                NavigationLink(destination: LazyView(BrowserContentView(url: url))) {
                    Text("Next Page")
                }
            }
        }
    }
}

これで遅延評価されるようになりました。この方法ならリンクが押されたときに該当のWebページが読み込まれるようになります。

まとめ

NavigationLinkにおける落とし穴とその対策を紹介しました。