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windows版: python 仮想環境管理 venvとanaconda

Last updated at Posted at 2019-04-09

目次

  • 背景
  • 目的と記事の対象読者
  • 実行環境と実行フロー
  • 参考1 :Anacnodaのメリット,デメリット
  • 参考2 :お世話になった記事一覧

背景

職場の方にAnacondaはやめたほうがいいと散々言われました。
Macだと不具合が多いらしく、Windowsの僕にはそれほど関係ないのかと思いましたが、公式サイトを見るとVenvを推奨しています。
またAnacondaは環境の切り替えに時間が掛かります。イライラしますし、今後プロジェクトごとにパッケージなどを管理することを考えると早めに済ましておくべき。

なので思い切って仕事のない日に全部変えてやりました。

目的

  • Windows上で仮想環境をVenvで作り、起動、終了、切り替え等の操作ができる
  • 普段使っているEditのVSCodeを仮想環境上で使う
  • たまに使うJupyterを仮想環境上で使う

いずれも成功しました。

対象

  • 引っ越ししたい方(Windows)
  • 初めてローカル環境でPythonを使えるようにしたい方(Windows)

既存のファイルやアプリ、ライブラリなどをすべて消したので、実質初めての環境構築です。
Macは分かりません。

実行環境

  • Windows10 (64bit)
  • python (64bit)
  • VSCode (System Installer 64 bit)

実行フロー

1 Pythonとanacondaのアンインストール

アンインストールだけなので、細かくは触れません。
何を残すべきか分からないので、全部消しました。

2 PythonをインストールしてPathを通す

ここからPythonをダウンロードしました。
https://www.python.org/downloads/windows/
私は、Windows x86-64 executable installer のExeファイルからインストールしました。

インストールが終わったら、システム環境変数のPathにインストールしたPythonのディレクトリを追加します。デフォルトだと

C:\Users<自分のユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\Python37

になっているので、自分のユーザー名を変えれば上手くいくと思います。
一度再起動をします。

3 pipをインストールしてPathを通す

再起動後、pipを入れます。
以下のファイルを C:\Users<ユーザー名> 直下に保存します。
https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py
その後コマンドプロンプトのターミナルから

C:\Users\<ユーザー名>python get-pip.py

でインストールされます。インストールされたので、先ほどの<ユーザー名>直下のPythonファイルは削除して構いません。
システム環境変数のPathにインストールしたpipのディレクトリを追加します。デフォルトだと

C:\Users<自分のユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\Python37\Scripts

になっているので、自分のユーザー名を変えれば上手くいくと思います。
再び再起動をします。

4 virtual envのインストール

pipが使えるようになったので、

C:\Users\<ユーザー名>pip install virtualenv

これでVirtualEnvが使えるようになります。

5 virtual envで、仮想環境を作って使う
C:\Users\<ユーザー名>python -m venv tutorial-env
C:\Users\<ユーザー名>tutorial-env\Scripts\activate.bat

これで仮想環境ができました。

6 VSCodeのインストール

https://code.visualstudio.com/Download
System Installerの64 bitをインストールしました。
インストール途中で、CodeでVSCodeが起動するような設定にするかというオプションがあったので、すべてチェックしました。

7 VSCodeとVenvの接続

Venvで仮想環境を起動して

(tutorial-env) C:\Users\<ユーザー名>code

と打つと、上でやった設定によりVSCodeが起動します。

8 VSCodeの設定もろもろ
  • 1 Set-ExecutionPolicyの設定
  • 2 Microsoftの文字が書いてあるPythonをインストール
  • 3 pythonのインタプリタをVenvのものに変更

powershellを開発者モードで開いて、

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

を貼り付けます。

次にVSCodeのSearch Extensionから、Microsoftの文字が書いてあるPythonをインストールします。

スクリーンショット (262).png

これです。
最後に、Ctrl+Shift+pで画面上部にバーを出して、ここにスクリーンショット (263).png

Python; select interpreter(日本語はインタプリタの選択)というものがあるので、
これをクリックしてVenvで作った仮想環境を選択します。

9 jupyterを使う

すぐに使えました。

(tutorial-env-1) C:\Users\<ユーザー名>pip install jupyter
(tutorial-env-1) C:\Users\<ユーザー名>jupyter notebook 

で使えました。

10 おわり

以上で、当初の目的は達成できました。
色々ググったりしたら、ほとんど半日かかったのでぜひ使ってみてください。
不具合、問題等あれば教えてください。すぐに修正します。

参考: Anacondaのメリット,デメリット

  • メリット
    • インストールが簡単:Anacondaをインストール、Pathを通したらすぐに使える
    • バージョン管理も意外と簡単 : Navigatorを開いて、Create Environmentで直感的に操作
    • VirtualEnvが自動的に使える
    • Jupyterを簡単に使える : 対話的開発環境のJupyter Notebookも簡単に使える
要約すると、pythonが簡単に使えるようになりました。大変お世話になりました。
  • デメリット
    • いらない機能がインストールされるので、無駄にCドライブが圧迫される![スクリーンショット
    • 仮想環境を作る際の、処理速度が遅い
    • なので環境を切り替える際の手間が尋常じゃない
    • 環境構築が簡単なはずなのに、ネット上にクソ記事が多すぎてうまくいかない
    • Macユーザーは色々不具合があるみたいなので、Macに変えたい人はいつかは変更せざるを得ない
Macユーザーに比べれば被害は少ないですが、ネット上の記事を見る限り人に勧めたいものではないようです。実際に使っていて、重いと感じることは多々ありました。

参考: お世話になった記事一覧

pipとVenvのインストール
venvの起動(公式)
VSCode周り
jupyterのインストールと起動

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