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【Zabbix3.0】vSphereAPIを使用した VMware ESX / ESXi / vCenter の監視について

Last updated at Posted at 2016-06-29

概要

  • vSphere APIを利用した監視
  • vSphere APIのURLを登録し、監視設定を自動化
  • ESX / ESXi / vCenter 配下ホストのローレベルディスカバリとプロトタイプの作成

環境

  • zabbix_server (Zabbix) 3.0.3
  • VMware ESXi 5.5

できること

  • HyperVisorのリソース監視
  • ゲストVMのリソース監視

できないこと

  • Zabbixエージェント機能を利用した監視
    ※別途ホスト登録してZabbixエージェントをインストールする必要がある

やりかた

ESXiホストの登録

[設定] - [ホスト] - [ホストの作成] を選択

WS000620.png

ホストの設定

  • ホスト名、所属グループを設定する
  • IPアドレスの情報は使用しないため、そのままでもOK

WS000621.png

テンプレートの設定

  • Template Virt VMwareTemplate Virt VMware Hypervisorをリンクさせる

WS000622.png

マクロの登録

  • ホストにマクロを登録する
項目 説明
{$URL} vSphere APIのURL
https://{ipaddress}/sdk
{$USERNAME} ESX / ESXi / vCenter のログインアカウント
{$PASSWORD} ログインアカウントのパスワード

WS000625.png

ホストの追加

  • ホストが追加されたことを確認

WS000624.png

Zabbixサーバの設定

zabbix_server.confの下記パラメータを設定

/etc/zabbix/zabbix_server.conf
StartVMwareCollectors=2
VMwareFrequency=60
VMwarePerfFrequency=60
VMwareCacheSize=8M
VMwareTimeout=10

※変更後zabbix-serverプロセスの再起動を実施すること

VMware監視専用パラメータ詳細

パラメータ 説明
StartVMwareCollectors vSphere APIと通信するプロセスの起動数
VMwareFrequency vSphere APIから取得した情報をメモリ上にキャッシュする領域のサイズ
VMwarePerfFrequency vSphere APIからデータを取得する間隔
VMwareCacheSize vSphere APIからパフォーマンスカウンタのデータを取得する間隔
VMwareTimeout vSphere APIとの無通信タイムアウト時間

ホスト追加確認

しばらくするとこんな感じで自動でVMが追加されます

WS000626.png

VMware監視における注意事項

StartVMwareCollectorsは監視するHyperVisorの倍の値を設定する

vSphere APIからデータを取得する際、VMwareFrequencyVMwarePerfFrequencyのパラメータの特性により、処理がつまる場合がある
VMwarePerfFrequencyの間隔で取得されるデータをすぐ取得できるがVMwareFrequencyの間隔で取得されるデータは取得に時間がかかるため、HyperVisor1台につき、StartVMwareCollectorsは倍の値を設定した方が遅延が発生しない・・・、らしい!

アイテムの更新間隔はVMwareFrequencyVMwarePerfFrequencyの値より長く設定する

vSphere APIからデータを収集するLLD設定が正しくないと、データ収集アイテムは正しく動作しない

疑問

Zabbixエージェントでのデータ収集を行いたい場合、別でホスト登録しないといけないのであまりメリットがない感じということなのでしょうか??

別でLLD設定してvSphereAPI使う必要なし??

(20160630追記)
@qryuuさんに疑問解決していただきました!

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