経緯
- RAID色々あってよくわからない
- 最近Solarisも使ったりしてRAID Zとかもあってよくわからない
- 基本的な部分だけでもまとめないと!!
概要
- RAIDの種類
- RAIDに使うディスクについて
RAIDの種類
よくある一般的なRAIDの種類
No | 種類 | 重要度 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | RAID 0 | 高 |
データをブロック単位に分割し、複数のディスクに分散して配置することで読み込み/書き込み速度を向上 ・ストライピングとも呼ばれる ・データ使用効率がもっとも良い ・冗長性を持たないため、ディスクに対する耐障害性がない |
2 | RAID 1 | 高 |
同じデータを二つのディスクに書き込むことで、片方のディスクに障害が発生した場合でも、データが失われない ・ミラーリングとも呼ばれる ・データの二重化 ・システムの高信頼性 ・容量コストが倍になる ・リードパフォーマンスの向上 |
3 | RAID 0 + 1 | 低 |
データをブロック単位に分割(ストライピング)し、さらに二つのディスクへ同時に書き込む(ミラーリング) ・RAID 0の高速性とRAID 1の冗長性を組み合わせたRAID方式 ・容量コストが倍になる ・本体とミラーを別々に束ねる |
4 | RAID 1 + 0 | 高 |
二つのディスクにまったく同じデータを書き込み、さらに、データをブロック単位に分割して並列に書き込む ・二つのディスクへ同時書き込む(ミラーリング)を行い、かつ、データをブロック単位に分割(ストライピング)して書き込む ・RAID 1の冗長性とRAID 0の高速性を組み合わせたRAID方式 ・容量コストが倍になるが安全性の高いRAID構成 ・本体とミラーをセットで束ねる |
5 | RAID 2 | 低 |
データ本体とエラー修正用の冗長コードをそれぞれ複数の専用ドライブに分割して記録する方式 冗長コードには、メインメモリなどで使用されるハミングコードという仕組みが採用されている点が特徴ですが、この仕組みはHDDでは、動作も遅く実用的ではありません。また、データと冗長コードはそれぞれ複数の専用ドライブが必要であり、最小構成の場合でもデータ用2台・修正コード用3台の計5台のHDDが必要となります。そのため、RAID2が採用されているものは、見受けられません。 |
6 | RAID 3 | 低 |
データをバイト(ビット)単位で分割して並列に書き込む ・エラー訂正コード(パリティコード)を付加することでエラー訂正/データ復旧を可能にしている |
7 | RAID 4 | 低 |
RAID 4はRAID 3のデータ処理単位をブロック単位にしたもの ・読み出しは高速だが、書き込みはパリティディスクにアクセスが集中するため遅くなる |
8 | RAID 5 | 中 |
RAID 4で固定していたパリティディスクをブロック単位でシフトすることで、パリティディスクへのアクセス集中を防ぐ ・パリティディスク(分散)の採用 ・ライト時も並列処理が可能 ・大量、小サイズデータの処理に効果大 ・独立I/Oアクセス ・トランザクション処理に効果大 ・パリティコード更新時のボトルネック(ライト時) ・2回のディスクアクセスが必要 ・信頼性、可用性 ・容量コストパフォーマンスの向上 ・リード時のエラーリカバリ ・障害ディスクの再構築 |
9 | RAID 6 | 中 |
RAID 5のパリティディスク1台を2台に増やし、同時に2台のディスクが故障した場合もデータ回復が可能 ・パリティディスク(分散)2台の採用 ・ライト時も並列処理が可能 ・独立I/Oアクセス ・トランザクション処理に効果大 ・信頼性、可用性 ・RAID 5より信頼性高い ・リード時のエラーリカバリ ・障害ディスクの再構築 |
つまり簡単にまとめると
-
とにかく速度重視
RAID 0 -
とにかく信頼性重視
RAID 1 -
速度も信頼性も重視
RAID 10 > RAID 01 -
信頼性、可用性、トランザクション処理重視
RAID 6 > RAID 5
RAIDに使うディスクについて
ディスクによる違い
- RAIDに用いるディスクには向き不向きがある
- 原則として速度、容量は合わせる
- 遅いディスクにパフォーマンスが引っ張られる
参考