1.はじめに
ServiceNowの認定資格を維持するためには、定期的にデルタ試験を受ける必要があります。私自身、初めてこの試験を受けることになり、「どんな内容が出題されるのか?」「どのように準備すればよいのか?」と多くの疑問を抱きました。そこで、本記事ではデルタ試験の概要や出題範囲、効果的な学習方法についてまとめます。これから試験を受ける方がスムーズに準備できるよう、私の経験をもとに具体的な情報をお伝えします。
2.ServiceNowデルタ試験とは
デルタ試験の目的
デルタ試験は、最新のServiceNowリリースで追加された新機能や、既存機能との相互作用を正しく理解していることを証明する試験です。(※デルタ試験仕様書より抜粋)
簡単に言えば、持っている知識に新バージョンの追加機能を組み込むための確認テストです。
ただし、不合格になると認定資格を維持できないため、資格保持者にとっては「維持のための必須手続き」とも言えます。
受験が必要な理由(認定資格の維持)
デルタ試験の目的は、「認定資格を維持するため」「新バージョンで追加された知識を定着させるため」の2つに集約されます。
受験対象者とスケジュール
すべての資格保有者(メインライン認定資格、Partner Sales & Pre-Sales Accreditation、マイクロ資格を含む)は、デルタ試験受講開始から90日以内に受験する必要があります。
詳細はServiceNowから届くデルタ試験受講案内メールに記載されています。
2025年 Xanaduリリースの試験期間
・2025年1月15日 ~2025年4月15日 (アメリカ時間)
3.試験の内容と出題範囲
試験で問われるポイント
デルタ試験は、最新のリリースノートとServiceNowの公式ドキュメントをもとに構成されています。
そのため、リリースノートを確認しながら解答できるのが特徴です。
私がXanaduリリースで受験した際は全10問で、リリースノートを見ればすべて回答可能な内容でした。
各リリースでの主な変更点の確認方法
変更点はリリースノートを見れば一目瞭然です。
特に、試験範囲の内容を重点的に確認しておくと良いでしょう。
Xanaduリリースノート
受験の流れ
試験の申し込み方法
ServiceNowからデルタ試験の案内メールが届きます。
メール内のリンクをクリックするとNow Learningに遷移し、そこから受験できます。
試験の実施方法(オンライン/制限時間など)
・試験はオンライン、任意なタイミング受験可能(カメラ不要)
・制限時間は90分
合格基準と結果の確認方法
具体的な合格基準(何点以上で合格か)は公表されていません。
私は10問中8~9問正解で合格しました。
試験完了後、正解率と合否結果がすぐに表示されます。
受験時の注意点とポイント
試験直前に確認すべきこと
・リリースノートを確認することが最優先
・PDI(Personal Developer Instance)などの環境を触る必要はなし
・リリースノートを見ながら受験できるので暗記は不要
不合格時の対応(再受験の可否など)
・最大5回まで再受験可能
・ただし、再受験回数は試験ごとに異なる場合があるため、事前に確認推奨
最後に
この記事を読んでいる方は、初めてデルタ試験を受験する方や、不安を感じている方が多いと思います。
試験対策としてリリースノートの確認が最も重要であり、それだけで十分対応可能です。
試験前にもう一度確認したい方へ、参考リンクを紹介します。こちらの記事が皆さんの助けになることを願っています。