全てのcsvファイルからOO行までの値を抽出するshell(bat)の処理を書く

特定のディレクトリに格納されているすべてのcsvファイルから、OO行までのデータを抜き出しておいて...と実務で頼まれました。
1〜2個くらいのファイルならすぐ終わるのですが、数十個もあるとかなり大変。
ファイルが多くてもshellを書くことで簡単に作業が終わったので、自分なりの備忘録としてメモしておきます。

今回は例として、デスクトップ上にあるすべてのcsvファイルから、「5行目までのデータ」をすべて抜き出してみます。なお、抜き出したデータは、同じcsv形式で、bkフォルダの中に格納していくものとします。

Macの場合 (.shファイル)

#!/bin/bash

# デスクトップパスの設定
desktopPath="$HOME/Desktop"
# 抜き出したデータのバックアップ先を指定
bkFolder="$desktopPath/bk"

# bkフォルダが存在しない場合は作成
if [ ! -d "$bkFolder" ]; then
  mkdir "$bkFolder"
fi

# デスクトップ上のすべてのCSVファイルに対して処理を行う
for file in "$desktopPath"/*.csv; do
  outputFile="$bkFolder/$(basename "$file" .csv)_bk.csv"
  lineCount=0

  # 5行目までの内容を新しいCSVファイルにコピー
  while IFS= read -r line || [ -n "$line" ]; do
    echo "$line" >> "$outputFile"
    lineCount=$((lineCount + 1))
    if [ "$lineCount" -ge 5 ]; then
      break
    fi
  done < "$file"
done

echo "処理が完了しました!"

Windowsの場合 (.batファイル)

@echo off
setlocal enabledelayedexpansion

REM デスクトップパスの設定
set desktopPath=%USERPROFILE%\Desktop
REM 抜き出したデータのバックアップ先を指定
set bkFolder=%desktopPath%\bk

REM bkフォルダが存在しない場合は作成
if not exist "%bkFolder%" mkdir "%bkFolder%"

REM デスクトップ上のすべてのCSVファイルに対して処理を行う
for %%f in ("%desktopPath%\*.csv") do (
    set "outputFile=%bkFolder%\%%~nf_bk.csv"
    set /a lineCount=0
    
    REM 5行目までの内容を新しいCSVファイルにコピー
    >"%outputFile%" (
        for /F "usebackq delims=" %%a in ("%%f") do (
            echo %%a
            set /a lineCount+=1
            if !lineCount! geq 5 goto :breakLoop
        )
    )
    :breakLoop
)

echo 処理が完了しました

面倒な作業はshellファイルでササッ...と終わらせましょう