はじめに
こんにちは!
Tech Vistaのやまだです。
私は現在フリーランスのインフラエンジニアとして、主にIT基盤の設計業務に携わっています。
直近の案件ではVMWare ESXi環境の設計~テストを担当しておりまして、VMWareの難しさと格闘しているところです笑
さて、記念すべき初Qiita記事は、「【インフラエンジニア向け】資格のすすめ」でございます!
かくいう私も以下の資格を取得しております。
- 基本情報技術者
- LPIC1
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- Oracle Master Bronze
- AWS Solution Architect Associate
- AWS Solution Architect
- AWS Solution Professional
AWS Solution Professionalを今年の3月に取得して、次はネットワークスペシャリストを取れたらかっこいいなとは思いつつ、なかなか重い腰が上がらず、、、といった状況です。
本記事では、これまで私が資格取得をしてきた中で感じた、資格に対する考えを述べようと思っております。
インフラエンジニア(を目指す)の方の今後の学習・スキルアップにつながりますと幸いです。
エンジニアに資格は必要か?
ITにとって資格というと、私自身取得している基本情報技術者やLPIC、CCNAなどの各ベンダーが実施する、主にインフラ分野の知見を問うものがメインだと思います。
各分野の様々な資格が存在するので、インフラエンジニア(を目指す)は取得を考えたことがある方も多いと思います。
また、CCNAは入社時の新人研修替わりに取得するといった話もよく聞きます。
さて、そんな資格について色々調べていると、
「エンジニアに資格は必要か?」
こんな話題を結構見かける気がします。
おそらく資格について調べたりした方は、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
必要・不要派それぞれの意見は、私が直接周りから聞いたものも含め以下のようなものがあります。
必要派
- 業務未経験でも最低限の知識が身につく
- 資格が実力の証明となるため、それを生かせる案件にアサインできる
- 資格取得がポートフォリオとして使える
- 会社によっては昇進の条件だったり資格手当があったりと、働く上での待遇に影響する
不要派
- 知識や技術は実務で身に着けるもの
- 資格試験で出てくる知識は実務で使わない
- 本当にスキルがあれば資格は必要ない
- 資格を持っている人でも仕事の能力があるとは限らない
どちらの意見にも一理ありますね。
実際、私も資格を取ろうと思っていた時に不要派の意見を目にして、無駄な努力なのか?と悩みました。
そんな中で、ずばり現在の私の考えは、、、
結論
「必須ではないがメリットがある人は取るべき!あと意外と実務でも生きてくる!」
です。
まず、前提として資格を取得することは、必ずしも必須ではないと考えています。
すでに実務経験があり業務の中でしっかり成長できている場合は、わざわざ資格の勉強はせずに業務に直結する技術をメインで学習した方がいいと思います。
反対に以下のような方々は、資格を取ることでメリットがあると考えています。
資格を取るメリットがある人
- 業務未経験だが、これからインフラエンジニアを目指す人
- スキルの幅を広げたり、新しい分野にチャレンジしたいと思っている人
- 分野全般の知識がほぼなく、体系的に学びたいと考えている人
- 資格手当や昇進など、待遇面でメリットがある人
その中でも特に、SES企業に勤めていて、案件アサインのためにポートフォリオやそれに準じる実績を示すことが求められたり、これから転職などでIT企業へ就職したいと考えている方には大いにメリットがあると考えています。
未経験者にとって、エンジニアになる際の高いハードルの一つが、「エンジニアになる」ことそのものです。
IT業界というのは、往々にして経験者を求めます。
転職エージェントを見てみてもエンジニア経験があることをを条件にしている企業は多いですし、SESやフリーランスの案件でもどんなに初級レベルの業務であっても、応募条件上はスキルや経験年数を必須条件として募集しているところがほとんどです。
未経験歓迎の求人も、入社後はエンジニアとは関係ないデータ入力などの案件にアサインされてしまうこともよくあります。
未経験者はこのような状況で、転職または案件へのアサインを成功させなければなりません。
ですが、ポテンシャルを買ってもらうことはできます。
例えば、案件の面談で以下のような質問をされることがよくあります。
「うちのシステムでは基盤にAWSを使用しているのですが対応可能でしょうか?」
この時、仮にAWS Solution Architectを取得していた場合、
「AWSを使用した実務経験はないですが、自己学習でAWS Solution Architectを取得しておりますので、サービスの概要やベストプラクティスについてはある程度理解をしております。
システムのドキュメント等でしっかりキャッチアップを行うことで、十分に対応可能だと考えております。」
というように堂々と言えたりするわけです。
私の経験上、面談を担当するような現場のリーダー以上の方は、部下の努力する姿勢や、それに裏付けられた前向きな発言が好きです。
その証拠に案件のスキル条件を直接的に満たしていなくても、面談をしてくれることが多いような気がします。(おそらく自己PRや資格欄でなんとなく人間性を判断してくれている)
資格の取得は結構大変です。ものにもよりますが学習期間に半年くらいは余裕で必要だったりしますし、受験費用もまあ高いです。。。
ですので資格はエンジニアになるためと割り切って、少しの間だけ頑張ろう!という気持ちで受ければいいと思います。
そしてエンジニアになった後は実務でどんどんスキルをつけ、また少ししたら力試しのような感じで資格を受けるというのが個人的にはオススメです!
資格が実務に生きた瞬間
また個人的に資格を持っていてよかったなと思った瞬間は、実務でのトラブルシューティングが格段に上達していると感じたときです。
資格の学習はその分野を体系的に学ぶわけですから、実務をこなしていくだけでは理解する余裕があまりない、技術の理論的なところも覚える必要があったりするわけです。
そういった技術の根本的な理解は、何か不測のエラーが発生した時の対応に非常に役に立つと個人的には非常に感じています。
「Aという機能にエラーがある状況だが、もしかすると連携している機能Bに原因があるのでは?BはC.confという設定ファイルで制御されているからまずはそこを確認してみよう」
こういった試行錯誤や問題の切り分けを繰り返していくと、なんとなく資格学習をしたことで覚えていた知識の点同士が線になり、さらなるスキル向上につながると考えています。
最後に
最後に、資格試験のモチベーションを保つコツを紹介して終わりにしたいと思います。
- 勉強しててなんとなくコツをつかんできたら、1~2か月くらい後に試験を予約してしまう。
- 試験は午前中に受ける
- 試験後の昼ご飯は豪勢に
まず、ある程度学習が進んだら試験の日程は決めてしまいましょう。
だいたいの試験は試験会場と試験日/時間を自分で自由に選ぶことができます。
試験日を決めていないと結構モチベーションを保つのが大変です。
試験時間は午前中がおすすめです。
めんどくさい試験なんて一番頭がすっきりしている午前中に済ませてしまいましょう。
試験直前に覚えられることなんて限られているので、移動時間に練習問題を何問か軽く解くくらいで問題ないと思います。
意外と直前に説いた練習問題と全く一緒な問題が出題されることがよくあります。
そして一番大事なのが、試験後の昼ご飯です。
ここは豪勢に行きましょう。
試験はものによっては数か月の準備期間が必要です。
それが終わった日くらい贅沢しても誰も文句は言いません。私が許可します。
節約を頑張っている方もその日のためにお金を貯めていたのです。
私のおすすめは平日に休みを取って午前中に受けることです。
比較的試験会場も空いている気がします。
その後に食べるお寿司食べ放題のお店もめちゃくちゃ空いていて快適です。
長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました!
実際私が受けた資格についてもどこかで詳しくご紹介できればと思っております。
では、よいエンジニアライフを!
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