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プログラミングスクールの受講と就職活動と就職後の話

Last updated at Posted at 2022-01-10

はじめに

本記事は"30代(前半)からプログラミング学習をした"私の体験談です。
表題の通り、プログラミングスクールに通って転職をしました。
スクールは"テックキャンプ(TECH CAMP)"というところになります。

卒業して就職した今、
スクールのリアルな感想に加えて、肝心の就職活動やその準備(心構え)
について詳しく書いた記事が少ないと思いました。

この記事は、
プログラミングスクールについて迷っている方や受講生で転職活動をしている方の参考になればと考えて執筆しました。

また、卒業したての状態ではなく、
"新米エンジニアとして数ヶ月の実務を経た今だからこそ"
なにか参考になる意見を伝えられればと思って投稿しました。

スクール受講〜現在まで
テックキャンプ受講期間 2021年2月~8月の夜間休日(半年)コース
就職活動 2021年8月中旬~10月初旬(約1か月半)
現在、受託開発を中心とした都内のIT企業(社員80名弱)にエンジニアとして就業中(正社員採用)。

##目次
1. 自己紹介とプログラミングのきっかけ
2. 受講前に独学とスクール受講の比較
3. 未経験者のエンジニア転職の心構え
4. スクールを受講してみて
5. 実際の就職活動
6. 入社後の気づき
7. 今後の目標と課題
8. 最後にネットの意見について

#1. 自己紹介とプログラミングのきっかけ
##1-1. 自己紹介
先述の通り、私は30代(前半)のプログラミング未経験者でエンジニア転職をしました。
経歴は少しだけ変わっている(?)かもしれません。

高専(電気工学)→私大文系(経済)→新卒・広告制作(主にCMなどの映像制作)
→芸人→派遣(事務方)/週5で仕事をしつつプログラミングの勉強→エンジニア転職(正社員)

こういった経歴です。
自分で言うのもなんですが、
新卒時は結構良い会社に就職して楽しく広告の仕事をしていました。
しかし、26歳になる年に夢だった"芸人"の世界に入りました。
その後、2020年にいろいろあって辞めざるを得ない状況に・・・
そこから"ITエンジニア転職"を考えて、派遣の仕事をしながら勉強を始めました。
なんとか就職もできて、今は正社員として都内のIT企業でエンジニアとして働いています。

##1-2. プログラミングのきっかけ
私がプログラミングに興味を持った理由の一覧です。

・就職以前に、自分のPCでアプリを作れるのは楽しそうだと思った
・副業が営業の仕事とかよりも可能性があるように感じた
・勉強すれば技術向上ができるし、先輩を追い抜く可能性もある
・IT業界は年功序列じゃない世界
・将来、子供にプログラミングを教える余生を過ごせるかも
・技術を磨けば東京にいなくてもリモートで仕事ができる
・お客さんの前に立つことはできなくなった自分だが、プログラミングを通して自分がおもしろいと思うサービスを提供できるかも

私のきっかけは以上です。
本格的にプログラミングをやった経験はありませんでした。
唯一、ググれば誰でも作れるレベルのWEBサイトをWordPressのテンプレを使ってやったことがあります。
その時は自分の趣味だったグルメサイトを作ったのですが、
実はそれがアフィリエイト収入で月10万を超えたことがあり、
「自分にもっとプログラミングの知識があれば、
より見やすいサイトに改善してもっと稼げるのにな〜」
と思ったことがあります。
今考えると、この体験でよりプログラミングの可能性を感じたかもしれません。
(その後、芸人の収入が上がったのでグルメサイトは閉鎖しました。)

#2. 受講前に独学とスクール受講の比較
##2-1. スクールを選んだ理由
理由は簡潔に下記の2つです。

* 期限が決まっているのでメリハリがある
* 独学をするよりも"人から教わる方が効率的が良い"と思った

芸人を廃業後、
「プログラミングを学ぼう!」「第二の人生としてITエンジニアになろう!」
と思ったのは良いですが、
問題なのは"ここから何をやれば良いのか?"ということでした。
Progateという安価で学ぶことができるサイトは知っていましたが、
過去にProgateに触れたことがあり、その時は続きませんでした。
理由は、
「学んでいるコードが、どういう風に役立つのかわからない。」
その時の私にとっては、
ただ与えられているものを消化している感覚でした。
(趣味感覚だったのも長続きしなかった理由ですが・・・)

以上のことから、
「本気で転職を考えてチャレンジするなら、人に教えてもらえる環境で学び始めよう」
と思いスクール受講を決めました。

ここで予想できる有識者の反応は、
「人に教えてもらう」のはエンジニアとして違うぞ! 自分で調べるんだぞ!
という意見です。その通りです。反論はありません。
ですが、入り口として
「スクールで効率的に基礎を学ぶ」ということは、はるかに独学より良いと思いました。

##2-2. もし独学を選ぶとしたら
私が独学でプログラミングをやるとしたら、
以下の状況が満たされた時だと思います。

・受講料を払うお金がもったいないと思うとき
・転職は考えていないので趣味でやるだけ

「お金が有り余っているので受講料は関係ない」という経済事情だとしたら、
趣味レベルでも受講していたかもしれませんね。
私個人としては、
どんな分野だろうが「入り口は人に教わった方が早いし効率的」だと思ってしまいます。

#3. 未経験者のエンジニア転職の心構え
私は"エンジニア転職"を考えていたので、当然"就職活動"が必要になってきます。
その時、スクールの宣伝を信じすぎずに「現実」というものをしっかり考えました。
おそらく、その心の準備が就職活動の成功につながったと思っています。

私の就職活動の経験は、大学時代の新卒の就活のみでした。
正直、30過ぎの私の就職活動(しかも大した経歴のない元芸人)に比べると、
「新卒採用」というのは、今の自分よりもはるかに可能性があり輝いて見えます。笑

ですが、単純に「新卒は楽だったよね〜」という話ではありません。
当時、大学生の私は就活で
「マスコミ業界の大手企業のみを応募する」就活をしていて、
当然ながら大苦戦をしました。
どんなに面接がうまくいっても3次あたりで落とされるのが多かったです。
(ぶっちゃけ、今考えれば3次でもよく進んだなと思います笑)

その時は、

・学歴の重要性
→これはどうあがいても変わらない
・自己PR(人生で何をやり遂げて結果を出してきたのか)
→ここで、偏差値高めの就活生をどう超えていくのか

この2点に悩みました。

最終的に希望していた会社から内定をもらえて大喜びしましたが、
それまでは落ちまくってメンタルは限界でした。危なかったです。笑
そして、新卒ですらあれだけ大変だった就職活動ですから、
今の自分ではどれだけ苦労するのかと、よくよく考えてみました。

転職を考えている方も、
ぜひここで立ち止まって、(面倒で嫌ですが)自分のスペックを考えてみてください。

<エンジニア転職で考える自分のスペック一覧>
・年齢
・学歴
・職歴(会社名・業種・仕事の規模・自分が主導で成果を出したプロジェクトなど)
・引きこもりやフリーター歴の有無
・特技や趣味(人が「おー!すごい!」というレベルのもの)
・コミュニケーション能力
・エンジニアとしての技術力

私は、上記のスペックを考えた時「自分は相当苦戦するな」と覚悟しました。
年齢は30歳を超えています。学歴も「ザ・中堅私大の文系」です。
また、フリーター歴に関しては、
私の場合だと「芸人時代」を評価されるとは考えませんでした。
テレビで活躍してないですし、誇れる結果も出していません。
タレント名鑑で実際にやっていた証拠を出すことはできますが、
そんなことで「人事が評価する」とは考えられません。

こんなことを考えると、自己嫌悪モードになってしまいますが、
どういう気分になろうが「これが現実であり、事実」です。

ただし、この現実を自分で理解していたことで、
実際の就活ではかなり助かりました。

そもそも、未経験者の中途採用なんて「技術レベルに差はない」と思うべきです。
(実際、私が人事に聞いたらほぼそうだった)
「就活に何が必要なのか?」はこの後に書きますが、

絶対に間違って欲しくないのは、 どんなプログラミングスクールに通っても、 "誰でも必ず就職ができる"なんてあり得ない!

ということです。 世の中には、"名のある大学を出て若さがある人"でも就職できない場合があります。 ましてや、お金さえ出せば誰でも入れるスクールで、 "スクール受講=就職成功" という世の中を舐めた方程式を想像しない方が良いです。 就活に苦戦した時にメンタルがボロボロになります。

#4. スクールを受講してみて
##4-1. 最終的にスクールに通うと決断した理由
前述の通り、私はスクールの受講前に現実と向き合った上で覚悟を持って受講を決めました。
なぜ自分のスペックが低いと認識していても受講をしたのかは、

・過去にWordPressで作った雑なサイトがお金になったことを体験しているから
・仮に就職ができなくても、プログラミングを学ぶことで「自分が面白いと思うこと」を具現化できるから

という2点が大きいです。
2-1で独学ではなくスクールにした理由を書きましたが、
最後の一押しとなった上記の理由は、
就活に関係なく自分の思いを満たしてくれるものなので、
それだけでもプログラミングの世界に踏み込めるのは価値があると思いました。

##4-2. テックキャンプを選んだ理由
さて、もしかしたらここが一番気になる人が多いのかもしれません。
私が選んだテックキャンプですが、こちらも箇条書きで述べます。

[一番の理由]
複数のスクールと面談をしたが、ちゃんと社員が面談をして、良いことも悪いことも教えてくれたから
[二番以下の理由]
・受講者の質問に対する回答の体制が整っている(チャットとビデオ通話の両方が可能)
・就活支援がある(履歴書添削・就職活動のアドバイス)
・週に一回の面談(希望すれば週一以上も可能)があるので、モチベーション管理がちゃんとしている
・(受講後に気づいたこと)オンライン教材がかなり分かりやすい

大抵のプログラミングスクールは、受講前に必ず面談をするのですが、
ちゃんと社員の方が対応してくれて、
どんな質問にも誠意を持って答えてくれたのはテックキャンプでした。
他のスクールは、
社員ではない方(技術の質問だけ受け付ける雇われエンジニアの方など)が対応していて、
質問に対しての答えにズレを感じました。
(*全スクールと比較したわけではないのです! 有名どころ3社で面談した結果です。)

私は、芸人を廃業して派遣で事務の仕事をしながら通っていたので、
夜間休日コース(期間は半年)というものに入りました。

金額は、一括で約90万円。ぶっちゃけ高い!!
ただ、仕事で人件費等のコストに触れた方がいればわかると思いますが、 かなり充実したスタッフのサポートがあることを考えると妥当だと思いました。 (もちろん受講生側には関係ないことなので、他スクールより高いのは事実です。)
金額を見れば、 「プログラミングの基礎を学ぶだけで90万はちょっと〜」 という感想があるのは十分理解できます。
それでも私個人的には、ずっと踏み出せずにいたプログラミングを学べて、 もしかしたら転職もできるかもと考えると、 「90万は安くはないけど、別に法外だとも思わない」 という感想でした。

ふと受講料を調べたら、現在は教育給付金による返金制度があるようです。
私の時はキャンペーンで5万円引きとかもありましたし、
お金は事前によく調べたり質問してくださいね。
(当時は教育給付金対象はDMMのスクールしかなかったはず。
うらやましい・・・)

4-3. テックキャンプで学んだことと工夫したこと

"カリキュラムの流れ"

さて、受講したのは良いですが、
"受講=就活成功"
ではありません!

大切なのはここからです。
テックキャンプは半年で600時間を目標としたカリキュラムが組まれています。
週23時間を平均として26週あります。
大まかな分類は、

基礎→応用→発展→最終課題→オリジナルアプリ→最終日に卒業発表→就職活動(半年サポート)

各カテゴリーが1ヶ月〜1ヶ月半くらいでした。
進み具合は個人によるので、早い人は早いです。
あとは、応用コースから"徐々にアプリの開発"に触れました。
学ぶ言語は"Ruby on Rails"が中心ですが、
この言語に関してもいろいろ外野から言われるんですよね・・・
言語については、この後に就活と合わせて書きます。

"学習で工夫したこと"

私が、テックキャンプで工夫したことはこちらです。

・学習ペースを崩さない。
→平日は仕事前に最低1時間半〜3時間。休日は6時間〜8時間。
・学習方法は、自分のこだわりは捨ててテックキャンプのおすすめに従う
・せっかくスクールに通ったんだから仲間を作る

このほかにも"アウトプットを意識する"とかもあるんですが、
それも全部「自分のこだわりを捨ててテックキャンプに従う」に含まれます。
テックキャンプのカリキュラムに"おすすめの学習方法"があるので、
まんまそれをやりました。

意外と、ここが大切だと思っていて、

「大人になると、自然と偏見が染み付いていたり、 こだわりが出来ていたりするじゃないですか?」

自分にとって大事な信念は崩さない方が良いですが、 学習の仕方は別なので、これまでの受験の経験とかを全て捨ててテックキャンプにひたすら従いました。 私が、一切挫折せずに夢中で学べたのはこれが大きかったと思います。 もし受講生がいれば、こだわりは捨てて全乗っかりの気分で学習をしてみてください。 (カリキュラムに載っているアウトプット方法とか、集中の仕方とか、時間の管理とか)

最後に"仲間を作る"ですが、これも大きいです。
必ず同時期に受講を開始する仲間がいるので、
基礎の時は交流が少ないですが、発展あたりに入ったら担当のキャリアコーチにでも連絡して、同期と交流するのがおすすめです。
学ぶ仲間がいるというのは、独学にはない大きな利点だと思います。
ぜひその利点を活かしてください。

私は、受講生の先輩方の卒業発表の見学時に、
気になるアプリを作っている方がいればDMを送って交流もしました。
ここら辺は、勇気を持って関係性を築くのがとても大事だと思います!!
それに、就職後の今でも繋がりがある仲間はとても大切な存在です。
同じタイミングで学習をし、エンジニアのキャリアをスタートさせているからこそ、
自分の励みにもなっています。
また、他の企業の話も聞けるのはとても楽しいですよ!

"卒業後に気づいたこと"

テックキャンプの卒業後に気づいたことですが、
やはりカリキュラムはよく出来ていたなと思います。
初心者が挫折せずに学べる、丁寧な入門講座だったなと感じました。

卒業後に、いくつかの技術書を読んで勉強していると、
テックキャンプの教材はちゃんとお金を使って作成しているなと思います。
(また、適宜アップデートされるのも特徴的です。)
スタッフとあの教材があっての高額な受講料なのかなと思いました。

ただし、学ぶ内容は、あくまで入門レベルです。
卒業して即戦力なんてあり得ません。
一方で、他のスクール卒業生と話したことがありますが、他スクールも同じに感じました。
テックキャンプが教えるレベルが低いという話ではないです!

おそらく、どのスクールでも真面目に学べば得られることは似ていると思います。

スクールの共通点
・完全なる初心者がプログラミングの世界に一歩踏み出せる
・人に教わることで、独学より効率的に学べる
・卒業に向けて、自分の力で人生初のアプリ開発ができる
・卒業というタイミングがあることで、際限なく勉強をするのではなく、自然と就活に進める

そして、上記に加えたテックキャンプの特徴は、前述の通り

「サポートがめちゃくちゃしっかりしている!」

という点です。 「挫折をさせない」というキャッチコピーは、まさにその通りな気がします。

他にもテックキャンプで地味に良かった点は、
「スタッフさん、褒め上手」
という点です。これは初心者には嬉しいと思います。

以前、Twitterで流れた記事でこんなものがありました。
テックキャンプはまさにこれだと思います!
⭕️山本五十六の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
(※念のために注釈:
カリキュラムの作りは、自分で考える形なので、
"ただ答えを写しているだけ"という意味のない作業にはなりません!)

#5. 実際の就職活動
ざっくりとですが、まずは自分の就職活動の情報です。

就職活動の結果
活動時期 8月中旬~10月初旬
応募企業数 35社(うち10社ほどはダメ元の大手企業。残りはベンチャー企業中心)
面接 10社(最終に進んだのは4社。直で社長面談の企業もあり)
内定 1社

##5-1. 就活に向けて卒業後にやったこと
夢中で学習して半年、オリジナルアプリも作って卒業ができました。
ちなみに卒業は2021年の8月になります。
ただ、やっていくこと分かるのですが、「アプリ開発」には終わりがないです。
どんどん定義した以上の機能をつけたくなります。
ですので、見せられるレベルを決めて、
READMEを就活に向けて修正し、区切りをつけました。

就職活動にあたって私が準備しておきたかったのは、

・履歴書
・職務経歴書
・個人開発アプリ
・真剣に学習していることの伝わる何か(学習ブログとかTwitter投稿とかQiitaとか)

の4点です。(4点目は複数ありますけど)
やはりスクール側に用意された最終課題のアプリでは、
自己PRには一切ならないと考えました。

後述の面接の感想でも触れますが、
エンジニアとして未経験者が求められる部分は、

・未経験者だけど、どこまでの基礎はわかっているのか?
・どのくらい真剣に転職しようと思っているのか? 本気でエンジニアになりたいのか?
・ちゃんと勉強して成長をしてくれるのか?
・スクール以外では自分で考えて何を勉強したのか?

あたりです。
それに加えて、一般的に面接で求められるのは、

・コミュニケーション能力
・採用してすぐに辞めないか?(ちゃんと長く働くか?)

という部分になると思います。
当たり前ですけど、異業種に転職となれば、
「思ってたのと違う!」
ですぐに辞めてしまう可能性もあるわけです。

だからこそ、「本気でやる」という部分をいかに説得力を持って伝えられるかが重要だと思いました。
それを形として示すのが、
ブログだったり、Qiitaなどの投稿になるんだと思います。これ、大事です。
オリジナルアプリはやっておいた方が良いけど、
個人的には、それで採用に直結することはありませんでした。
(これは企業側や人によりけりだと思います。
ですが、"学び"の点で、ちゃんと作った方が良いです。)

あ、ちなみに

履歴書にテックキャンプ出身と書くと受からない!

という意見もネットで見たことがあります。

転職できた私的には、

普通にテックキャンプって書いてた。
面接でスクールの話をしたけど問題があるとは感じなかった。
内定企業も普通にテックキャンプの話をしました。

というのが実体験です。

個人的な意見ですが、
もし、個人を見ずに「スクール出身は落とす」という企業があるなら、
そんな企業には行きたくないです。
大切なのは「その個人が何を考え、どう工夫して勉強して、今何ができて、どれだけエンジニアの覚悟があって、人間性は企業にマッチするのか」という部分だと思うので、
「スクール出身がどうのこうの言う人事・社長の企業」とは、
私は話が合わないので落としてもらって構わないです!

ただし、勘違いに気をつけて欲しいのは、
「テックキャンプ出身 = 企業側が評価する」
ということはほぼないです。
これも前述の通り、
「金を出せば誰でも入れるのがプログラミングスクール」ですので、
そこを評価されることはないです。
(一生懸命600時間やったのにと思う方もいるでしょうが、現実はみんなやっているので差別化しにくいです。そこからの動きが大切です。)

##5-2. 就活サイトの感想

"就職サイト"は特徴がある

就職サイトはいろいろありますが、私は"GREEN","TYPE","Paiza"を使いました。 後述しますが、Paizaは特に相性が良かったです。 最初は"Wantedly"も考えたのですが、どちらかというと元々の経歴に魅力があるとか、若さがあるとか、そういう人向けな気がして、あまり前向きに使おうと思いませんでした。 (他のサイトで苦戦したら、あとでやってみよう的な思いでした。) ※余談ですが、WantedlyはRailsで作られているらしい。

さて、前述でスペックの話をしましたが、
今の私では、採用の可能性がほぼない企業があります。
それは上場レベルの大手企業です。

未経験の私をそのレベルの企業がわざわざ採るとは思えません。
仮に可能性があっても、それはエンジニア職ではないと思います。
実際に応募をしてみましたが、全く反応がなかったです・・・(やっぱり)

ですので、就活を始めて2週間後あたりで、
"Paiza"を中心にIT企業のベンチャーをターゲットにして就活をしました。
理由は、

Paizaで就活した理由
・テックキャンプの受講時期にスキルチェックをやっていたら、楽しくてハマった
・卒業前に"Ruby"で"Bランク"になった(D,C,B,A,Sの5段階でランクがあります)
・スキルランクで応募できる企業が分けられているのがはっきりしてて良い
・2週間ほどやってみて、はるかに他のサイトより面接が決まる回数が多いかった

##5-3. "面接"で伝えたこと
未経験者は「技術力の差はつきにくい」と書きました。
それなら、何を準備するのかというと、
私の場合は

・他の人にない強み →芸人時代のエピソードでコミュニケーション能力が高いと証明
・エンジニアへの本気度 →学習ブログ投稿やテックキャンプ卒業後の学習の話で証明

です。
やはり、私の一番の強みは「コミュニケーション能力」です。
その活かし方を考えました。

例えば、芸人時代の私は割とベテランの先輩方と一緒にいたので、
まー、たくさん揉まれました。
上下関係は厳しいし、パワハラに近いような特殊な環境でしたし、
土下座を何回したか分かりません。笑
また、舞台に立つので人前で話すことは日常でした。
売れっ子の先輩に誘ってもらった時は、
2千人弱のホールで満員のお客さんの前に一人舞台に上がることもありました。

この辺のエピソードを面接用にまとめて、
「芸人時代=何もしていないフリーター」ではないということと、
コミュニケーション能力と環境への順応性があるという形で、
説得するように話しました。

あとは「本気でエンジニアになりたいんです!」という部分を、
いかに説得力を持って伝えるかを考えましたね。
これは学習ブログと、何を学んだのかを簡潔に説明できるようにしました。
(Railsのアプリ開発とか、プログラミングの基礎知識とか、卒業後に学んだ言語とか、日々の学習時間とか)

ただし、忘れてはいけないのは

面接で背伸びをしすぎたり、自分を偽ったら、入社後に困るのは自分だ!

という点です。 内定が決まらないと焦るので、この言葉が耳に入りにくいと思うのですが、 まだまだ現代の日本だと気軽に転職ができない(転職が多いとマイナスの心象になる)ので、 なるべく自分に合う企業に入りたいですよね?
今が20代なら良いのですが、 私の場合は30代なので、その失敗はしたくなかったです。 ですので必要以上に自分を大きく見せるのはやめました。
そもそも、エンジニアになりたいのは心からの本気の思いですし、 これまでの経歴でチャレンジしたことも遊びではなく本気だったので、 面接では素直にそのことを話すことに徹しました。

すると意外(?)にも、多くの企業が好印象を持ってくれたので、
そこは単純に嬉しかったです。

##5-4. 実際に面接で質問されたこと
実際に聞かれたことは、こんなことです。

面接の質問
・なぜエンジニアになりたいと思ったのですか? きっかけは?
・これまでどんな勉強をしてきましたか?
・どんなエンジニアになりたいですか?
・画面とサーバーと、いろいろありますが、どんなことをしたいですか?
・スクール以外で勉強したこと、工夫したことはなんですか?
・どんな言語をやりたいですか?
・個人開発のアプリですが、このデータベースのテーブルはいくつありますか?
・今は、何時間くらい勉強をしていますか?
・職歴の質問あれこれ(芸人時代になにをしていたのか、なぜ辞めたのかなど)
・弊社のイメージはなんですか?
・今後、弊社でどんなキャリアを築きたいですか?
・強みと弱みはなんですか?
・最後に何か質問はありますか?

きっかけや職歴は個々人で変わると思いますが、
フロントかサーバーかの質問は、
「どっちもやりたいです。片方だけしかやりたくないという思いはありません」
と答えていました。

ただ、「DB設計とかやりたくない!」という人が、これを言うと後々大変でしょうから、
ここもはっきりと自分の思いを伝えて良いと思います。
やることをやったら、後はフィーリングなんだと思います。本当に。

5-5. 企業選び

企業に関していうと、私の印象はこんな感じです。

・私の場合、大手企業は面接まで辿り着けない
・未経験のエンジニア転職の場合は、ベンチャー系が中心になる

ベンチャー系でも、私が意識していたのは、

・会社が創立何年か?
(あまりにも若すぎると、新人の育成体制が整っていないかも・・・)
・社員数は何人か?
(できればエンジニアが多い方が希望)
(10人未満だと、ちょっと不安あり・・・)

という点ですね。
あとは、企業側に技術ブログがないかとか、
名前がわかる役員は一応検索をしたりとか、そいうこともしていました。

実は、私が就職した会社は、
役員の方が休日に子供たちにプログラミング教室をやっていて、
「すごく素敵だな〜」と、より魅力的に思った中で最終面接に向かいました。
(実際にその上司は素敵な人でした。気さくで入社後もよく話します。)

##5-5. 内定企業の評価
内定をいただいた企業からの評価、
または他の企業の評価はこんな感じでした。

<評価理由>
・とにかくコミュニケーション能力が高い
・技術への向上心がある

<落選理由 最終面接>
・一緒に働きたいが、今の会社状況で未経験者を受け入れるのが、やはり厳しい。
<落選理由 一次面接>
・技術レベルがアンマッチ

落ちる時も受かる時も、大体同じ理由でした。
あとは「人間力を評価している」と言われたこともありました。
ただ、私がこれを書くと「元・芸人の変わり者だからでしょ」と思われるかもしれません。
まぁ、それは特に反論もないのですが、
忘れてほしくないのは、当然ながら就職先の先輩方には、元芸人なんて一人もいません。

エンジニア一筋20年の方もいますし、フリーターから転職の方もいます。
あとは、某百貨店の営業をやっていた方、日本語学校の先生だった方、大学からの新卒入社の方。

そんな先輩方を見て思ったのは、「すごく特徴がなきゃダメ」とかではなく、
誠実にエンジニアへの想いと向上心があり、
"コミュニケーションが取れる(喋り下手でも良い)こと"が大切なんだと感じました。
実際、弊社は話すのが苦手なシャイな人も多いです。笑

#6. 入社後の気づき
10月初めに「ここに入りたいな」と思っていた企業から内定をいただいて、
11月に入社をしました。現在は就業3ヶ月目になります。

入社後の業務を説明すると、
受託開発を中心とした会社で、私はテストの一部を担当しています。
入社初日から、
案件に合わせた環境構築・セキュリティの設定が大変で、
先輩方に教わりながら牛歩のごとく進んでいる感覚です。

勝手が分からなすぎて、最初の1ヶ月は緊張で大変でしたが、
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」
を意識して、
質問するときは、どこまで理解したかをメモ帳にまとめています。
「最終的にどうしたいのか、今は何をやって、どういうエラーが出たのか?
調べたら何が原因っぽいのか? あるいは何を調べたのか?」

を整理して質問をしています。
よく言われる「5W1H」のようなものかと。
(実はIT企業関係なく、どの業界も同じような気がします。)

また、ITエンジニアにおける質問の方法はとても大事だなと痛感していて、
先輩だからといって全ての機能を把握しているわけでもないですし、
タスクが多ければ、担当箇所の質問をしても
「それ、なんだっけ?」
というところからの話になることもあります。
ですので、すれ違いがないように質問するというのは、とても重要に感じました。
(あとは、考えすぎて無駄に時間を消費しないとか。)

それと、就活を通じても感じましたが、使われる言語について、
Railsはあんまり使わない印象です。

では、なぜRailsかというと、
入門として分かりやすい言語だから
に尽きるのだと思います。
実際にRailsに触れて学んだMVCや、
ロジックは他の言語でも共通していますし役立っています。
(現在、業務でC#をやっているのですが、そう感じます。)

就活サイトではRailsで募集している企業もありましたが、やはり多いのは、

Java
PHP
C言語
C#

などです。
上記の言語が、就活サイトの募集企業で多かったですし、
弊社での受託案件でも多い印象です。
(未経験募集の場合は、必ずしも応募時に習得しているのが必須ではないと思います。)
それと、受託だとクライアント側がWindowsなのでMacを使う頻度が減りました。

あとは、SQLはやった方が良い!

SQLはいろんなとこで「やっておいた方が良い」と言われていますが、 実際に必要だと思います!

#7. 今後の目標と課題
今はテストを中心とした業務をしているのですが、
個人的に私が入社後も大切だなと感じたのは以下の通りです。

・受託(大規模開発や改修)だと一部の機能に触れるだけで全体像が分かりにくいところがある
→そこは個人開発をやることで、開発の全体の流れを知っておくこと、触れておくことが大事
・プログラミング言語の習得も大事だが、初心者だからこそ「ネットワーク構築」もちゃんと知っておくこと
→IPアドレス、VPN接続、Ciscoなどのセキュリティについても基礎は勉強すること
・データベース(SQL)のことも勉強すること

スクールだと、急ぎ足で開発の全体像を学ぶことになります。
それでも大変なのは分かるのですが、
卒業後で構わないので、
ネットワーク構築や、データベースのことも勉強した方が遠回りのようで近道になると思いました。

あと、卒業後はRailsから離れて他の言語に触れるのも大事です!

それが就活時の「スクール以外の学習」にも関わっていきます。 触れたのはRailsだけとならないようにしましょう!

#8. 最後にネットの意見について
長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
最後に、ネットでの情報について触れておきます。

私自身、他人の意見に影響されやすかったり、ネガティブだったりするので、
ネットでテックキャンプの根拠のない批判とか、
未経験でエンジニアを目指す人を攻撃するような意見とか、
しょうもないマウントを取ろうとする人を見ると、
自分が言われているような気分になって落ち込んでしまいます。
そんな私と同じような人のためにアドバイスを送ります。

YouTubeやTwitterやBLOGの短絡的な批判意見は無視してください。
プレビュー数を稼ぐために、クリックしたくなるような過激なワードで誘っているか、 現実で相手にされない人のストレス解消の憂さ晴らし投稿です!

また、仮に内情を知っている人が投稿していたとしても、
その人の性格や状況、あるいは投稿時の体調なども分かりません。
(極論、酔っ払いが投稿している可能性だってあるのがSNS等の怖い部分です。)

加えて、テックキャンプの受講生で「就職ができなかった」という方もいますが、
厳しい言い方をしてしまえば、
前述の通り「就職活動を甘く見ていた」という部分が少なからずあると思います。
私も、受講前の時点で"自分のスペックは低い"という認識がなかったら、
就活で挫折していた可能性があります・・・

世の中「絶対」なんて「うまい話」はないですからね。
(逆に言えば、努力をすれば叶うことも多いです。)

どうか、受講を考えている方や、現役の受講生、卒業生で、
よく分からないネットの意見で落ち込む方がいたら、
そんな意見を見るのはやめて下さい。

もちろん「お前はどうなんだ?」と言われたら、
私自身も正解を知っているわけではないので、
私が正しいなんて言えません。
ここに書いているのは私個人の意見です。

だからこそ、最終的にどんな判断が最適なのかは、
御自身で決めていただくしかないです。

自分の人生は自分のものですから、
「最後の決断は自分で決めるしかない」と思います。
人生の大事な判断を相手任せにしすぎたり、
信憑性のない意見に影響されるのはやめましょう。

それと、批判意見だけでなく、
アフィリエイト収益等を目当てで内容のない称賛記事を書く人も世の中にはいます。
"称賛"という部分でいうと、テックキャンプ自身の広告も少し勘違いをさせてるなと感じます。
(ただ、他のスクールも似たような広告を出すし、あるいは他分野もそうです。
例えばTVCMだって、どんな商品も過剰表現っちゃ過剰表現じゃないですか?
良いモノだと宣伝して購買意欲を煽りまくる感じ。
大事だけどやりすぎは良くない・・・マーケティングって難しいですね。)

批判意見もそうですし、賞賛意見も同様です。
信じすぎないこと。自分で考えて判断すること。
大切なのは、「良い点」と「悪い点」を考え、
「自分の状況に照らし合わせて」決めることだと思います。

自分の状況というのは、
健康面、経済面、本当にこの先ずっとエンジニアとして勉強していく覚悟があるのか?(簡単に稼げるという安易な考えではないか?)、就活を考えたときに自分はどうか?、未経験者でも企業が欲しいと思える人材なのか?、どういう就活をすれば良いか、自分は将来どんな人生を過ごしたいのか、などなど・・・

そして、もし「自分はやる!」という覚悟をお持ちの方には、
紛れもない事実として、
「私のような変な経歴(+日本の就活市場において大切な"若さがない"人間)が転職できた」という事も加えておきます。

覚悟を持ったら、あとはやるだけです。
どうか、みなさんが自分の決断に後悔をしないように願いつつ、
本記事は終わりとさせていただきます。
これが、なにかの参考になれば幸いです。

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