LoginSignup
4
8

More than 3 years have passed since last update.

静的ライブラリファイル(.lib)の簡易的な作成方法と使用方法

Last updated at Posted at 2020-08-28

はじめに

自分が.libファイルの作成方法と使用方法をググった時に
あまりわかりやすいサイトが出てこなかったので自分用のリファレンスという意味で作成しました。
なので、間違っているところやもっと簡単にする方法があるという場合は
ご指摘いただければ時間があるときに変更させてもらいます。

作成環境:VisualStudio 2017

静的ライブラリの簡単な説明

.libファイルや.aファイルの事を静的ライブラリという
その名の通り、自分でリンクや使用を宣言する必要があります

今回作成していくのは.libファイルの方です。

まずは作成から

VisualStudioを起動して下さい
       ↓
「新しいプロジェクト」→「VisualC++」→「WIndowsデスクトップウィザード」
→「アプリケーションの種類(T):スタティックライブラリを選択」→「空のプロジェクトをチェック」
       ↓
通常の関数をヘッダファイルとソースファイルで分けて作る時のように
ヘッダファイルとC++ファイルを一つずつ作成してください。
       ↓
関数の宣言と定義をヘッダファイルとソースファイルに分けて作成してください。
       ↓
関数を作成した後にビルドしてください。

以上で作成は終了しました。
次は.libファイルを使用するための準備作業です。

作成した.libファイルの使用

※注釈
今回はDebugビルド,Releaseビルドで作成された.libファイルは分けずに使用していきます
他のサイトに、Debugビルド,Releaseビルドで別々に作成された.libファイルはちゃんとDebug時とRelease時でリンク先を分けた方がよいと書いてあったのですが。
今回は片方のReleaseビルド時に作成された.libファイルを使用していきます。
そのため、完全に安全性を担保するものではないことを留意してください。

使用したいプロジェクトのソリューションを開いて下さい
       ↓
ソリューションエクスプローラー内の作成したプロジェクト名と同名の部分を右クリック
→「エクスプローラーでフォルダを開く」を選択してください
       ↓
先ほど静的ライブラリを作成したプロジェクトのフォルダを開いてください
※この時、先ほど作成したフォルダのライブラリがわからない場合は、
上記と同様に静的ライブラリを作成したプロジェクトのソリューションから「エクスプローラーでフォルダを開く」を選択してください。
       ↓
次に静的ライブラリを作成したプロジェクトのフォルダから作成したヘッダファイルと
プロジェクトのフォルダ内のDebugフォルダ・Releaseフォルダ内の.libファイルをコピーし
使用したいプロジェクトのソースファイルと同じディレクトリ(同じ場所)にペーストしてください。
説明_1.png
説明_8.png

下記の状態になっていればいいです
説明_7.png
       ↓
また、VisualStudioの画面に戻って
ソリューションエクスプローラー内の作成したプロジェクト名と同名の部分を右クリック
→「プロパティ」を選択してください
説明_2.png
説明_3.png
       ↓
左上の構成の項目を「全ての構成」に変更
「構成プロパティ」→「リンカー」→「入力」→「追加の依存ファイル」→「\/」みたいなマークをクリックし編集をクリック
説明_4.png
       ↓
今回自分は「TestLib.libファイル」というファイル名でファイルを作成したので
「TestLib.lib」と記述します。説明_5.png

※一番上の白い部分にファイル名と拡張子を直接打ち込んでください

後は、先ほど移動させたヘッダファイルをインクルードしたら使用準備は完了です。
説明_6.png

参考サイト

作成方法
https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/build/walkthrough-creating-and-using-a-static-library-cpp?view=vs-2019

リンク方法
https://qiita.com/yagiri000/items/597456ba8ba8435f1e01

4
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
8