はじめに
データインポートウィザードの挙動について気になったので、検証も兼ねて記事にしてみます。
普段はETLツールやデータローダーを使うことが多いので、今回はデータインポートウィザードを使用して、取引先と取引先責任者を以下の条件で更新する場合を検証しました。
皆さんもぜひ挙動を考えてみて下さい。
検証開始
Salesforceの既存レコード
取引先名 | 部門 | 取引先責任者名 |
---|---|---|
A株式会社 | A部門 | 山田 一郎 |
B株式会社 | B部門 | 田中 二郎 |
用意するCSVファイル
取引先名 | 部門 | 取引先責任者名 |
---|---|---|
B株式会社 | B部門 | 山田 一郎 |
データインポートウィザードの設定
- 取引先責任者の一致条件:名前
- 取引先の一致条件:名前と部門
- 既存の取引先情報を更新にチェックを付ける
データインポートを実施する
データインポート後のレコード
さて、どのような挙動になると思いますか。
1. A株式会社からB株式会社に、山田一郎の所属が付け変わる。
2. A株式会社の山田一郎は変わらず、B株式会社に新たな山田一郎が作成される。
3. A株式会社の山田一郎は変わらず、B株式会社の田中二郎が山田一郎へ更新される。
4. 特に変更なし。
ちなみに、データインポート後の結果のCSVはこちらです。
検証結果
結果は、
「4.特に変更なし」です!
作成/更新しても、見た目は何も変わりません。
厳密にいうと、取引先「B株式会社」と取引先責任者「山田 一郎」がそれぞれ更新だけされます。
念の為、リストビューでも確認してみます。
見た目の変更はないようです。
しかし最終更新日をみると、取引先「B株式会社」更新のみされていて、取引先責任者「山田 一郎」は、そのままでした。
まとめ
同じ名前の取引先と取引先責任者がある場合、インポートによって取引先レコードのみ更新されるが変更はない結果となりました。
インポート前には、取引先と取引先責任者の名前の重複有無は確認しましょう。
データインポートウィザードにも興味がある方や、これから使う方の参考になれば嬉しいです。
参考記事