はじめに
WindowsでもUnix系OS(Mac・Linuxなど)でもgnuplotをインストールしていて作業を行いたい場合、スクリプトファイルを使いまわしたい時があります。Unix系OSでUTF-8のエンコーディングで書かれたスクリプトをWindows上で実行すると日本語部分が見事に文字化けします。Windows版のgnuplotではデフォルトでShift-JISとなっているからです。いい加減UTF-8に対応しろこのクソOSそこで、Windowsでも無理やりUTF-8で書かれたgnuplotスクリプトファイルを実行する方法を紹介します。
スクリプトファイルの手直し
まず、スクリプトファイルに次の1文を加えます。場所はラベルなどで日本語が登場する箇所より前ならどこでも構いませんが、1行目を推奨します。
set encoding utf8
制限事項
WindowsでUTF-8のスクリプトファイルを実行する際には次のような制限があります。
- フォント名は使用する端末全てにインストールされているものに限定し、英語で指定しなければならない。(例: IPAゴシック→
IPAGothic
) - 出力ファイル名・読み込みファイル名などのパスに日本語など非ASCII文字は一切含んではいけない。(Windows版gnuplotは
set encoding
で文字コードを指定してもファイル名などはShift-JIS固定となります)
これらを守らないと文字化けやそれによるエラーの原因になります。