この記事はデータエンジニアのためのSaaS「trocco(トロッコ)」のアドベントカレンダー 2021
11日目の記事になります。
troccoについての説明はこちらを御覧ください。
はじめに
はじめまして、troccoのカスタマーサクセス(CS)をしております中村と申します。
初Qiitaのため至らない点もあるかと思いますが、ご容赦いただけますと幸いです・・!
troccoでは様々なデータを簡単に繋ぎ、集約し、加工することができます。
このような「データ」のアレコレと聞くと、「AWSやGCPを使いこなして、自前でデータ分析基盤を構築するくらいのスキルが無いと使えないのかな・・?」 と思われることがよくあるのですが、そんなことはありません。
例えば、私が行っているカスタマーサクセス領域でも、SQLとDWHへの基礎知識さえあれば、troccoで簡単にデータ分析の準備をすすめることができます!
※基礎知識ですので、ゼロからでもキャッチアップすることが可能です!
この記事では、カスタマーサクセス目線でtroccoを利用し、データ利活用ができるイメージをご紹介できればと思います。
trocco×CSの相性
カスタマーサクセスを業務で行っていると、以下のようなケースが有るあるなのではないでしょうか?
- お客様がどのようにプロダクトを使っているかを見たいけど、SREチームやデータ分析基盤チームに依頼しないといけない
- そもそもそういうチームがなく、どうすればいいかわからない
- SQLは少しわかるから、データドリブンにお客様を理解したいのに、データが手元にない
- 追っているKPIがあるが、それを手元のスプシでこねこねしていて、作業コストが地味に辛い
カスタマーサクセスは出来ることがたくさんある分、上記のような制約によって物事が進まないと、もどかしさが募ることと思います。
そのような辛みをtroccoでどのよう解決できるのか、簡単に説明します!
実際にデータを抜いてみた〜Salesforce〜
今回は例として、Salesforceからデータを抽出し、BigQueryに連携する方法をご紹介します。
カスタマーサクセスをやっていると、Salesforceに顧客情報、売上、問い合わせ履歴などが集約されていると思います。
これらの情報は、troccoですとサクッと抽出することが可能です!
必要な情報
troccoでSalesforceからデータを抽出するのに必要な情報は、以下のみです。
- Salesforceの認証情報
- 抽出したいオブジェクトの名称
コレ以外に別途スクリプトを書いたり、環境を準備することは一切不要です!
実際の画面上でも、以下情報を入力するだけです。
※APIバージョンなどの項目は、デフォルトで指定されているので、別途指定する必要はありません。
あとは画面をポチポチやるだけで、「このようなデータが抽出できますよ」というのが確認できます。
※表示されているのはダミーデータです。
また、BigQueryに送りたくないデータや、マスキングしたい場合にも、画面上からポチポチするだけで設定可能です。
例:住所の一部を"*****"のようにマスキングして抽出したい場合
あとは設定を保存し、データ連携を画面からポチッと実行するだけで、指定したBigQueryのデータセット・テーブルへ連携することが可能となります!
「これくらいだったら自分でもできるかも・・!」と思ってもらえたのではないでしょうか?
で、抜いたは良いけどどうするの?
このように他のオブジェクトも、troccoを使うことでどんどん抽出・連携することが可能となります。
BigQueryに連携した後は、実際にデータを加工したり、集計することになりますが、このあたりもtroccoを介して簡単に実行・管理することができます!
データマート機能
抽出したデータを、分析用に別テーブルとして取り出すには、データマート機能を利用します。
この機能では、SQLを用いてBigQuery上のデータを加工・集計した結果を、別テーブルに出力することができます!
SQLの取得結果を別テーブルに出力するのはBigQueryの機能でもできますが、troccoを用いることでより簡単に実現すること可能となり、管理も容易となります。
ワークフロー機能
troccoで作成したデータ連携の定義は、troccoのワークフロー機能を使うことで、一元的に管理することができます。
例えば、Salesforceのデータ連携が終わった後、SQLを用いて加工・集計を行いたい場合には、以下のようにワークフローを組むことが可能です。
ここにも特殊な技術や環境構築は必要なく、 画面からポチポチやるだけです。簡単!
BIツールを用いた可視化
ここまでくれば、後はBIツールの出番です!
troccoを用いて用意したデータを、BIツールにてどんどん可視化していきましょう。
無料で始められるGoogleデータポータルをはじめ、LookerやTableauなどの有料で優れたBIツールがあります。
troccoのカスタマーサクセスでのデータ活用事例
ここまでを通じて「troccoを使えば、なんとなくいろいろなデータを画面上からポチポチ取れそうだな〜」というのをご理解いただけたかなと思います。
trocco CSチームもtroccoを大活用しており、具体的には以下のような利用をしています(一部抜粋)。
- Googleデータポータルに依るダッシュボード構築
- プロダクトのデータを抽出し、お客様のご利用状況を可視化しています
- お客様のお困りごとを事前に検知し、適切なフォローをするのに役立てています
- また、ヘルススコアを設計・実装し、定量的にお客様状況を把握する指標も設けています
- 上記のデータは全てtroccoを用いて定期的に抽出を行っているため、都度都度データを持ってきてコネコネするなどの作業は発生しません
- お客様のお問い合わせ傾向の分析
- troccoはその特性上、あらゆるユースケースが考えられ、お問い合わせの内容は多岐にわたります
- そのため、お問い合わせ内容を定期的に分析し、CSチームから一歩先を行くご提案が出来るような施策を行っています
- エンジニアチームへのエスカレーション率とその傾向の可視化
- 頂いたお問い合わせの中には 、エンジニアチームへエスカレーションするものもございます
- このエスカレーションした内容をやその割合を可視化し、エンジニアチームとの振り返りに役立てています
他チームでも様々な利活用をしているため、気になる方は是非ご連絡ください!
最後に
ここまでお読みいただき有難うございました!
troccoはその性質上、エンジニアの方々に利用されるケースが多いですが、
使い方を覚えてしまえば非エンジニアの方でも簡単にデータ連携が行えることを知っていただけたら嬉しく思っております。
特にSQLが書ける方であれば、trocco×CSは最高の相性だと考えています!
CSチームだけで主体的にデータを集め、分析行えるため、よりスピーディにビジネスを推進することができます。
自分たちで出来るということは、PDCAを簡単に回せるという点でもgoodです。
troccoにチョットでも興味を持っていただけたら嬉しく思っております。
いつかどこかで、trocco CSチームの活動もお話できればと思っております、お気軽にご連絡ください!
それではまたお会いしましょう!