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概要

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2024年版
の品質計画と品質管理の章を要約

品質計画

  • ユーザにより要求される品質事項が定義される

  • そのもとで、作成が必要なドキュメントごとにレビュー実施の計画を立てる

    • レビュー方法を決める。方法の例は以下。
      • 要求事項が達成されているかをチェックリストなどで確認する
      • プロトタイプを作成して成果物の品質を検証する
    • レビューに要する工数や期間を見積もる
    • レビュー参加者を決める
  • さらに、テスト計画を立てる。すなわち、誰が、いつ、どのようにテストを実施するかをプロジェクトマネージャ(PM)が定義する。ただし、詳細なテストの設計はシステムアーキテクトなどが行う。

品質管理

  • 品質保証のための大まかなステップは、
    モニタリング→課題発見→原因分析→課題解決

モニタリングする

  • メンバーの品質保証のための活動をモニタリングする。
  • レビューやテスト計画の妥当性をチェックする
  • テスト結果やレビューの報告内容からシステムの品質をチェックする
  • レビュー、テスト結果の進捗が予定通りかというプロセスの品質もチェックする
  • このように品質を評価するためには、指標を使用する。例:信頼度成長曲線(バグ曲線)、テスト期間を測定するための尺度:テストに実際にかかった時間/予定時間。
    • その評価のための指標は計画段階で定める必要がある。
      品質:解決された障害件数/全体の障害件数
    • 指標に対して品質の合格点つまり基準値を設ける。この値は、所属企業に開発標準があればそれに従う。ない場合は過去の類似プロジェクトを参考に決定する。ただし、標準に盲目に従うのではなくプロジェクト固有の性質を加味し、標準をテーラリングしたうえで基準値を決めるべき。
  • 基準値と実績を比較する。基準値の例は、評価基準やテストなどの終了判定基準である。
  • 許容範囲外の値をとった場合、問題が起きたと察知する。
  • そして根本原因分析を行う。すなわち、「どうしてその値になったのか」の状況について情報を収集し、原因を分析する。この分析のためには、QC7つ道具が役立つ可能性がある。
  • 原因が判明したら、原因を解消するための打ち手を検討する。打ち手の例は、体制見直し、要員交代、顧客との調整など。この打ち手をPMが実行する。一方、テスト方法改善などは、チームリーダへ改善を指示する

レビュー

  • レビューとは作成したドキュメントに不備がないかをチェックする作業のこと
  • ウォーターフォール型のシステム開発の場合、レビューで欠陥を除去することはテストで除去するよりも望ましい。なぜなら、スケジュール面でもコスト面でも、無駄が少なく済むからだ。

種類

  • インスペクション
    以下の役割を定めて行うレビュー。
    モデレータ:レビュー進行の訓練を受けた責任者。欠陥への対応や修正の確認を確実に行うことが責務。
    レビューア:成果物に対して評価する能力がある人
    会議で誤っている部分を発見し、分析する。さらに解決策も決定する。
  • ウォークスルー
    開発者自身が自主的に会議を開く。そして誤りの検出を行う。原則、管理者は出席しない。
    さらに、誤りの発見は行うが、解決策は検討しない。(意識が解決策の検討に向かうと、誤りの発見に支障が出ることが考えられるため)
  • ラウンドロビン
    参加者全員が順番にレビュー責任者を務めながらレビューを行う(なぜなら、参加者の参加意欲が高まることが期待されるため)。

テスト

信頼度成長曲線

  • これは横軸に実行したテストケース数、縦軸に検出されたバグの数をとったグラフ。
  • 何が嬉しいのか
    • レビューやテストの進捗状況、品質を把握したり、完了基準に使える。 曲線の傾きを見て、状況を把握する。傾きが水平に近くなればバグが検出されにくくなっていることを意味する。それを完了基準と出来る。
    • 標準的な曲線と比較することで相対的な品質を把握する。例えば、傾きが急であれば品質が悪いかテストケースの検出力が高いと考えられる。逆に標準よりもなだらかだと、品質が良いかテストケースの検出力が低いとなる。要は仮説を立てて情報を集め、状況を把握する。それをもとにPMが判断を行う。

品質管理ツール

QC7つ道具と新QC7つ道具がある。

QC7つ道具

  • パレート図
    横軸に問題の原因を種類ごとに並べ、縦軸に問題(バグが埋め込まれた工程)を置く。
    さらに、問題の多さの順に左から棒グラフを並べる。加えて、累積問題数を線グラフで書く。

  • 散布図
    2種類の変数の間の相関関係を可視化できる

  • 特性要因図
    ある事象(特性と呼ぶ)と、それを引き起こす要因を対応付けた図。特性と要因は矢印で結びつける。
    何が嬉しいか。問題への解決策を検討する際に要因に意識が向きやすくなる。リスク特定のために用いると、網羅的にリスク対応策を検討する事が出来る。

  • ヒストグラム
    データを種類ごとに分類して積み上げたもの。平均値とそのばらつき(裾野の広さ)を把握しやすくなる。

  • チェックシート
    作業項目を書き、完了したらチェックマークで完了を示せるもの。

  • グラフ

新QC7つ道具

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