こんにちは、僕は、ARゲーム制作会社でエンジニアをしている[二月のタンクトップ]です。
先日、国内最大のUnityカンファレンスイベントであるUniteTokyo2018に参加してきました!
※Unityとは、ユニティ・テクノロジーが提供するゲーム開発のプラットフォームです。
ARの現状などもまじえながら、UniteTokyo2018の内容や感想をご紹介したいと思います。
ARをあつかっている人はもちろん、ARに興味はあるけど良くわからないという人にもできるだけ分かりやすいように書きましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
#ARの現状
そもそもARとは、Augmented Reality(拡張現実)と呼ばれる新技術のことです。みなさんの中にもポケモンGOなどのアプリで体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただこの技術には、まだまだ課題があると言われています。
例えば僕自身が感じる大きな技術的課題の一つに、GPSの精度問題あります。これにより実際のデバイスの位置とデータの表示する位置に数メートルの誤差が生まれてしまいます。
数メートルの誤差もバカにできません。例えば、友人と協力プレイができるARシューティングゲームに置き換えると、自分のデバイスで見ている敵と友人のデバイスを通して見る敵がずれていると言ったところでしょうか。
さてそのような技術課題を抱えていますが、AppleのARkitやGoogle社のARCoreもどんどん新規機能が追加されおり、現在進行形でAR市場は盛り上がっています。
上記のような課題もARCloudという新技術で、今後解消される見込みです。
詳しく知りたい方は、下記よりご覧ください。
BlueVisionLabsの公式ホームページ
そんなARですが、特にUnityにしぼってみてみると、前述したARkitとARCoreの双方に対応した機能が装備されています。
弊社の名刺を使って簡単なテストをしてみたのがこちらです。
UnityでARkit1.5を使ってみた。
— 二月のタンクトップ (@Raliemon) 2018年5月14日
名刺をARマーカーとして登録して浮かび上がるボタン。このボタンタッチすると別のシーンへ飛ばすことも成功。 pic.twitter.com/vM44nzA5q2
#UnityTokyo2018のAR関連の講演
さて、ARの現状をまとめたところで、いよいよUnityTokyo2018で行われた講演内容にふれたいと思います。
と、その前にUnityTokyo2018について簡単にご紹介。
Unityユーザーのためのテクニカルな講演やブース出展が、3日間行われました。IBMがホットドックを提供したり、MicroSoftが懇親会のスポンサーをしたりと豪華なイベントという印象でした。
また参加者はUnityTシャツが先着順にもらえます。写真は僕がもらったものです。
そして、講演数は実に62!(当社調べ)同時にいくつもの講演が行われるので、一人で全て参加することは不可能なのです…。
そんな事実にあらがうように、ほぼ休みなく講演に参加しまくり、全部で16講演を聴くことができました。
せっかくですので、ここでは僕が実際に参加した講演を1つ紹介します。
###UnityでのVuforiaを使用したARの概要(DAY2:9:40~)(スライドは後日公開予定)
クロスプラットフォームのARエンジンであるVuforiaを題材にした講演。Vuforiaの機能や追加予定の機能まで詳細に語られました。
VuforiaはARマーカーを利用した技術(ある物体をデバイスが認識することで現実を持っており、2次元のものだけではなく、立方体・円柱・特徴的な形の物体等の立体を認識してオブジェクトを出現させることがUnityと組み合わせることで簡単にできます。
また今後は特徴的な形を持たない物体(産業機器や車のようなもの)を認識して、オブジェクトを出現させる機能を開発中とのこと。
ARkit1.5のバージョンからARマーカーを利用することができるようになりましたが、より多くの表現をしたいとなるとこちらのほうがよいと感じました。身の回りの何気ないものもARマーカーとして利用することが可能になると、ゲームでの利用ももっと増えるでしょう。
ところで、ほかの講演が気になった方もいるのではないでしょうか。僕は気になります。
そんな皆様に朗報!実はなんとUnittTokyo2018、講演内容を全公開しているんです。さすがUnity、めちゃくちゃ太っ腹です。
もっと知りたい方は、ぜひこちらからアクセスしてみてくださいね。
###その他のARの講演スライド
#最後に
さて、ARがいかに激アツかわかっていただけたでしょうか。
今夏にはポケモンGOを提供しているNianticからハリーポッターを題材にした新作ゲームがでると言われています。
2018年はユーザーがゲームに没入するために必要なコンテンツや映像に感じる違和感もどんどん解消されていき、ますますARがみなさんにとって身近なものになるでしょう。
またご紹介したようにAR周りの技術はプラットフォーマーがサポートをしており、非常に簡単なものであれば数分〜数時間で作ることができます。
こちらを読んだ方がARに興味を持っていただければ幸いです。