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お名前.comからGoogle Domainsへの移管で詰まったことまとめ

Last updated at Posted at 2019-11-02

主に使いやすさ、それからプライバシー保護の設定やDNSレコード追加など、一部の有料機能が無料で提供されていることから、クライアントのドメイン取得・管理をお名前.comからGoogle Domainsへ移行してます。一部お名前.comの気分で使うといくつか詰まることがあったのでまとめ。

Google Domainsに移管するメリット

1. UIがわかりやすい

DNSレコードの設定やgsuiteとの連携(これは当然といえば当然だが)、更新の請求などとにかくわかりやすい。これが一番の動機です。

2. Search ConsoleやAnalyticsなどの所有権の確認を大幅に簡略化できる

Google Search Consoleの所有権確認をGoogle Domainsで自動的に行なっているスクリーンショット
Google Search ConsoleではあらかじめドメインをGoogle Domainsで管理していればプロパティの登録は1クリックで完了します。
地味に嬉しい業務効率化です。
今後、Googleの様々なサービスとの連携も期待できます。

詰まった点

移管に更新料が必要

移管自体は費用がかかりませんが、移管するドメインの残りの有効期限が1年を切っていると、さらに1年の更新を求められますのでGoogle Domainsから追加で1年分支払う必要があります。

取得から60日未満のドメインは移管できない

Google Domainsでは取得から60日以上経っていないと移管ができません。
60日未満の場合、移管ができるようになり次第メールでアラートを送ってくれるよう設定できます。

whois情報公開代行を使用していると移管できない

お名前.comではwhois情報公開代行という、whois情報に登録者の情報を載せずGMOの情報を代理で公開してくれるオプションがあります。
whois情報公開代行は無料で、デフォルトでオンになっているので、使用している人も多いかと思います。
しかしながら、whois情報公開代行をオンにしたまま移管手続きをすると、手続き自体は進行するのですが、Google Domainsサイドで移管を申し込んでもGMOから「トランスファー申請不承認のご連絡」というメールが届き、移管できずやり直しになってしまいます。
Googleにも同様のプライバシー設定があるのですが、移管の際は1回whois情報公開代行を外す必要があるようです。

.xyzや.worksなど格安ドメインは管理できない

.xyzや.worksなどの格安ドメイン(年額1円など)は、お名前.comでは取得できますがGoogle Domainsでは取得も管理もできません。
こういったドメインを使いたい場合は別のレジストラを使いましょう。
ちなみにGoogleの親会社Alphabetのドメインってabc.xyzなんですけど、自分のサイトのドメイン自社サービスで管理できないんですねウケる

他にも管理できないドメインがある

他にも管理できないドメインがいくつかあるようです。
例えば.aiドメイン。AIを連想させるので、やや高額ながら使われているサイトも増えてきましたがGoogle Domainsでは管理できません。
.wikiや.meなどのマイナーなドメインもある程度管理できるので、この辺りは今後の対応を期待したいですね。

.jpドメインや国のトップレベルドメインのwhois情報を代理公開できない

.jpドメインなど、国のトップレベルドメインは、whois情報代理公開を利用できないそうです。whoisの代理公開は、Google Domainsでは「プライバシー保護」と呼ばれ、.comなどを移行するとデフォルトでオンになっています。
サポートに問い合わせたところ、

Google Domains では [.jp] のドメインなどの末尾が国になっているドメインはすべてプライバシー保護を無効にさせていただいております。

との返答。
スクリーンショット 2019-10-16 10.37.38.png
ちなみにドメインのプライバシー保護(お名前.comでいう「whois代理公開」)が有効になっている場合はこのようにドメイン移行プロセスの①が黄色いエクスクラメーションになるようです。
お名前.comでは.jpドメインでも問題なくwhois代理公開が可能なので、移行が向かない場合もあると思われます。

.jpドメインのREG-IDはわからなくても良い

.jpドメインの移行の時はAuth codeの代わりにREG-IDを求められるのですが、これは
REG-00-0000-0000
で大丈夫だそう。
ちなみにお名前だとドメイン情報ページの(.comなどのAuth Codeと同じ)whois情報を確認する欄にあります。

まとめ

お名前.comの使いにくいドメイン管理画面のUIからすると、Google Domainsの使いやすさはピカイチ。
また、国トップレベルドメインでの情報公開など、徹底してクリーンな運営をしている印象を受けました。
一部やや高いドメインもあるのですが、年間数百円ですので、得られるメリットを考えてどんどん移行していこうと思います。

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