#変数とは
Pythonにおける変数とは、オブジェクトを参照するための名前である。
一つのオブジェクトに複数の名前を付けることが出来る。
オブジェクトは固有のidを持っており、
変数が異なるidを参照する場合は異なるオブジェクトを、
変数が同一のidを参照する場合は同一のオブジェクトを、参照する。
hensuu.py
a=[1,2,3]
b="Hello"
#a,bは異なるオブジェクトを参照するため異なるidを持つ
print(id(a))
>>>2238481401096
print(id(b))
>>>2238482196976
#a,bに同一オブジェクトを参照させる
b=a
print(id(a))
>>>2238481401096
print(id(b))
>>>2238481401096
#同一オブジェクトを参照しているのでbの値を変更すると
#aの値も変更されたかのように見える
b[0]=100
print(b)
>>>[100,2,3]
print(a)
>>>[100,2,3]
#変数の種類
変数には、単一のオブジェクトを指すものや、複数の変数をまとめて扱うリストや辞書型変数などがある。
#変数の宣言
変数を宣言するときには変数名が必要になる。
=に対して、左側が変数名である。変数名は自由に決定することが出来る。(厳密には予約語を除く)
一方で、=に対して、右側が変数名に対する値となる。
変数は一度宣言したあと、何度でもそのプログラム中で用いることが出来る。
文字型変数の宣言方法は、""ダブルクォーテーションで囲むことである。
一方で数値型の変数の宣言は、そのまま記述すればよい。
variable.py
variable_string="1"
#output=変数名:variable_stirng 値:1
#これは文字としての1であるため、演算(+,-,*,/等)を行えない
variable_integer=1
#output=変数名:variable_integer 値:1
#これは数値としての1であるため、演算(+,-,*,/等)を行える
#変数の利用
最後に可読性に関して一例を示す。
いずれのプログラムも半径が1,5それぞれの場合の円の面積を出力するプログラムである。
変数を用いた下のプログラムの方が読みやすいのではないだろうか?
S1.py
print(1*1*3.14)
print(5*5*3.14)
#output=3.14 , 78.5
S2.py
r=1
R=5
pi=3.14
print(r*r*pi)
print(R*R*pi)
#output=3.14 , 78.5