最初に
AlibabaCloudにはデータ可視化サービスとして、DATA-Vがある。しかし、日本サイトでDATA-Vを構築する場合、必ず東京リージョンに構築される。
中国国内から参照したい場合、DATA-V→RDS構成をとってしまうと思ったような性能が出ない。
そこで、今回は、中国国内のRDSに蓄積したデータを、同じリージョンに構築したECS上で動作するGrafanaを用いて可視化する方法を紹介する。
構成
導入手順
※ECSとRDSはあらかじめ構築しておくこと。
1.Grafanaをインストール
yumで一発でインストールできる。
rpmのダウンロード先は、公式HPにて確認すること。
https://grafana.com/grafana/download?platform=linux
# sudo yum install https://dl.grafana.com/oss/release/grafana-6.3.2-1.x86_64.rpm
# rpm -qa |grep grafana
grafana-6.3.2-1.x86_64
※今回の構成では、上海リージョンに建てたECSからリポジトリにアクセスしているため、通信がGreatFirewallに引っ掛かり非常に遅い。気長に待つべし。
2.Grafanaを起動
$ systemctl start grafana-server
$ systemctl status grafana-server
● grafana-server.service - Grafana instance
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/grafana-server.service; disabled; vendor preset: disabled)
Active: active (running) since Tue 2019-08-13 16:27:27 CST; 20s ago
Docs: http://docs.grafana.org
Main PID: 17028 (grafana-server)
CGroup: /system.slice/grafana-server.service
└─17028 /usr/sbin/grafana-server --config=/etc/grafana/grafana.ini..
**Active: active (running)**になっていればOK。
3.ブラウザ経由でアクセス。
インストールしたECSのEIPに対して、3000番ポートで接続。
初期アカウント/パスワードは、admin/admin
データソース登録
ここまで来たら導入編はあと少し。
Add data sourceをクリック。
パラメータを入力。
Name
: データソースの名前を決めて入力(任意)
Host
: 用意しているRDSのInternal Endpointを入力。末尾に**:3306**をつける。
Database
: 用意しているデータベース名を入力
User
/Password
: データベースに接続可能なユーザ/パスワードを入力。
他はデフォルトのままで良い。
ここまで入力したら、Save&Test
をクリック。
Database Connection OK
と表示されれば、データベースとの接続成功だ。
最後に
今回は、Grafanaに、AlibabaCloudのApsaraDB for RDS(MySQL)をデータソースとして登録するところまでを説明した。
次回は、Grafanaを使って、RDS内のデータを実際に可視化する。