WindowsOS上でのDocker、Kubernetes(kind)の環境構築備忘録

作成の背景

• 環境構築する際の備忘録

利用想定環境

• wsl2インストール済みのWindows OS(10または11)上に環境構築することを想定して記載

インストールが必要なもの

1. wsl2(導入済み前提、ここでは省略)
2. Docker Desktop
3. kubectl
4. kind

Docker環境の構築

Docker Desktopのインストール

1. Dockerのページにアクセス、「Download Docker Desktop」を押下
   

2. ダウンロードしたインストーラーを起動

3. Configuratiuon画面で2つともチェックボックス入った状態でOK押下

   • wsl2でのdocker利用を想定しているため、Hyper-Vでdocker利用したい場合はチェックボックス外す

   

4. Docker Desktopのインストールが始まる
   

5. インストールが完了すると「Close and restart」と出てくるので、押下してPCの再起動を行う
   

6. PC再起動後、自動でDocker Desktopが起動する、Acceptを押下
   

7. Welcome to Dockerの画面が出てくる、個人利用なのでPersonalを押下、Dockerアカウントのログインを促されるが、ログインの必要ないのでSkipを押下
   

8. アンケートの画面が出てくる、適当なものを押下
   

9. こちらの画面が出ればDocker Desktopを利用可能になる
   

10. Windows PowerShellを起動、Dockerコマンドを試し打ち

    • バージョン確認、hello-worldコンテナの起動が正常にできているのでDocker環境の構築は完了。

    # Dockerのバージョンを確認
    docker --version
    # hello-worldコンテナの実行
    docker container run hello-world
    

    

Kubernetes環境の構築

kubectlのインストール

• 詳細はKubernetesのインストールページを参照(https://kubernetes.io/ja/docs/tasks/tools/install-kubectl-windows/)

1. 最新版のkubectlバイナリファイルをインストールする(作成当時の最新版はv1.32.0)

   curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/release/v1.32.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe"
   

2. バイナリファイルの検証を行う

   curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/v1.32.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe.sha256"
   CertUtil -hashfile kubectl.exe SHA256
   $(Get-FileHash -Algorithm SHA256 .\kubectl.exe).Hash -eq $(Get-Content .\kubectl.exe.sha256)
   

   

3. 環境変数の設定、PATH環境変数にkubectl実行ファイルまでのパスを設定する

   • C:<任意のパス>\kubernetes\binフォルダを作成し、そちらにkubectl.exeを配置した
   • 環境変数PATHにC:<任意のパス>\kubernetes\binを追加し、パスを通しておく
   • C:\Program Files\Docker\Docker\resources\bin内にもkubectlが存在し、こちらのkubectlはバージョンが古い(確認したところv1.31.4とかだった)ため、先ほど追加したkubernetesが上になるように環境変数を設定

   

4. kubectlのバージョンを確認

   kubectl version --client
   

   

ローカルクラスタの環境構築

• 今回はkindでローカル環境の構築を行う

kindとは

• ローカル環境でクラスタ構築が可能なツール。マルチノードクラスタを作成できる。

kindのインストール

詳細はkindのインストールページを参照(https://kind.sigs.k8s.io/docs/user/quick-start/)

1. kind実行ファイルのインストール

   • 下記コマンドを実行し、バイナリファイルをインストール

   # kind-windows-amd64.exeのインストール
   curl.exe -Lo kind-windows-amd64.exe https://kind.sigs.k8s.io/dl/v0.27.0/kind-windows-amd64
   

2. インストールしたkind-windows-amd64.exeをkind.exeにリネーム、kubectlインストール時に通したパス配下に配置

   • kindもパスを通さないと使えない

   # インストールしたkind-windows-amd64.exeを実行可能なファイル名(kind.exe)としてリネーム配置
   Move-Item .\kind-windows-amd64.exe C:\<任意のパス>\kubernetes\bin\kind.exe
   

   上記のやり方だとダメな時

   • wingetコマンドを使ってパッケージのインストール

   winget install Kubernetes.kind
   

3. kindでkubernetesクラスタの作成を行う

   kind create cluster
   

   • 下記画面のように表示が出ていれば完了

   

4. kubectlを利用してクラスタと接続できることを確認

   kubectl cluster-info --contect kind-kind
   

   • 下記画面のような表示が出ていればkindで作成したクラスタと接続できている
   • これでKubernetesのローカル実行環境が作成できた

   

5. クラスタの削除

• クラスタが必要でない場合は削除する

  kind delete cluster
  

所感

• これまで「パスを通す」が分からなかったけどなんとなくわかったのでたぶん成長した