目次
- useRouterとは何か
- useRouterを用いたサンプルコード
- useRouterが用いられる理由
- Vue3のuseRouterと同等の機能を持つVue2のコード
- useRouterについての公式ドキュメンテーションのURL
- クイズ
- クイズの解答・解説
useRouterとは何か
useRouter
は、Vue Routerの一部であり、Vue 3のComposition APIと統合されているフックです。このフックは、ルーターインスタンスにアクセスし、プログラム的にルートの遷移を管理するために使用されます。useRouter
を使用することで、Vue 3のコンポーネント内でルーティング操作を簡単に行うことができます。
useRouter
は、Vue Routerの他の機能と同様に、アプリケーションのルーティングを管理するための重要なツールです。これにより、コンポーネント間のナビゲーションや動的ルーティングの処理が簡潔に行えます。
useRouterを用いたサンプルコード
以下は、動物園の動物詳細ページに遷移するためにnavigateTo
を使用したサンプルコードです。
<template>
<div>
<h1>動物園の動物たち</h1>
<ul>
<li v-for="animal in animals" :key="animal.id">
{{ animal.name }}
<button @click="goToAnimal(animal.id)">詳細を見る</button>
</li>
</ul>
</div>
</template>
<script setup>
import { ref } from 'vue'
import { navigateTo } from 'nuxt/app'
const animals = ref([
{ id: 1, name: 'ライオン' },
{ id: 2, name: 'ゾウ' },
{ id: 3, name: 'トラ' },
{ id: 4, name: 'キリン' }
])
function goToAnimal(id) {
navigateTo({ name: 'AnimalDetail', params: { id } })
}
</script>
useRouterが用いられる理由
-
簡潔で直感的なルーティング:
useRouter
は、Vue Routerをコンポーネント内で簡単に使用するためのフックです。ルーティングの操作が簡潔で直感的に行えます。 -
型推論と自動補完:
TypeScriptを使用する場合、useRouter
を使うことで型推論や自動補完が利き、開発体験が向上します。 -
Composition APIとの統合:
useRouter
は、Vue 3のComposition APIとシームレスに統合され、フックとして使用できます。これにより、コードの再利用性が向上し、よりモジュール化されたコードを書くことができます。
Vue3のuseRouterと同等の機能を持つVue2のコード
Vue2では、同様の機能を実現するためにthis.$router
を使用します。以下に、上記の例をVue2で実装したものを示します。
<template>
<div>
<h1>動物園の動物たち</h1>
<ul>
<li v-for="animal in animals" :key="animal.id">
{{ animal.name }}
<button @click="goToAnimal(animal.id)">詳細を見る</button>
</li>
</ul>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
animals: [
{ id: 1, name: 'ライオン' },
{ id: 2, name: 'ゾウ' },
{ id: 3, name: 'トラ' },
{ id: 4, name: 'キリン' }
]
}
},
methods: {
goToAnimal(id) {
this.$router.push({ name: 'AnimalDetail', params: { id } })
}
}
}
</script>
useRouterについての公式ドキュメンテーションのURL
以下のリンクから、Vue Routerの公式ドキュメンテーションを参照できます:
https://router.vuejs.org/guide/advanced/composition-api.html
クイズ
-
useRouterはどのAPIと統合されていますか?
- A. Options API
- B. Composition API
- C. Vuex
- D. Axios
-
useRouterを使ってルートに遷移するために使用するメソッドはどれですか?
- A. navigate
- B. redirect
- C. push
- D. move
-
Vue2でuseRouterと同等の機能を持つプロパティはどれですか?
- A. this.$route
- B. this.$router
- C. this.router
- D. this.route
-
useRouterの戻り値は何ですか?
- A. 現在のルートオブジェクト
- B. ルーターインスタンス
- C. ルートパス
- D. コンポーネントインスタンス
-
ルートにパラメータを渡すために使用するのはどれですか?
- A. query
- B. params
- C. data
- D. meta
クイズの解答・解説
-
useRouterはどのAPIと統合されていますか?
- 正解: B. Composition API
-
解説:
useRouter
はVue 3のComposition APIと統合されており、フックとして使用することで、ルーティングを簡単に管理できます。
-
useRouterを使ってルートに遷移するために使用するメソッドはどれですか?
- 正解: C. push
-
解説:
useRouter
を使用してルートに遷移するには、push
メソッドを使用します。これにより、新しいルートにプログラム的に移動できます。ただし、Nuxt 3ではnavigateTo
が推奨されています。
-
Vue2でuseRouterと同等の機能を持つプロパティはどれですか?
- 正解: B. this.$router
-
解説: Vue2では、
this.$router
を使用してルーターインスタンスにアクセスし、ルーティング操作を行います。
-
useRouterの戻り値は何ですか?
- 正解: B. ルーターインスタンス
-
解説:
useRouter
の戻り値はルーターインスタンスであり、これを使用してルーティング操作を行います。
-
ルートにパラメータを渡すために使用するのはどれですか?
- 正解: B. params
-
解説: ルートにパラメータを渡すためには、
params
を使用します。これにより、動的なルートに対してパラメータを渡すことができます。