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Ruby / Ruby on Rails デバッグ方法まとめ

Last updated at Posted at 2017-11-08

Ruby単体でのデバッグ方法とRailsでのデバッグ方法をまとめてみました。

Rubyのようなスクリプト言語ではIDEではなく、テキストエディタで開発する場合が多いと思います。そのような環境でRubyを始めた当初はそもそもデバッグが無理と思い込んでいましたが、デバッグ用のbyebugというgemを用意すれば簡単にデバッグできます。

本記事ではRuby / Ruby on Railsをテキストエディタで開発している方を対象として、byebugを使用したデバッグの方法を紹介します。

###環境

  • Ruby : 2.4.2
  • Ruby on Rails : 5.1.4
  • Byebug : 9.1.0
  • OS : Ubuntu 16.04.3

Rubyスクリプト単体でデバッグする

Byebugをインストールする

bundlerを使用していない場合はgem install で環境にbyebugをインストールします。

$ gem install byebug

Building native extensions.  This could take a while...
Successfully installed byebug-9.1.0

bundlerを使用してgemを管理している場合は、Gemfileにbyebugを追加します。

Gemfile
gem 'byebug'

あとはbundle installでインストールします。

$ bundle install

Fetching gem metadata from https://rubygems.org/.......
Fetching version metadata from https://rubygems.org/.
Resolving dependencies...
Using bundler 1.15.4
Fetching byebug 9.1.0
Installing byebug 9.1.0 with native extensions
Bundle complete! 1 Gemfile dependency, 2 gems now installed.
Use `bundle info [gemname]` to see where a bundled gem is installed.

正常にインストールが完了するとbyebug -vでインストールされていることを確認できます。

$ byebug -v

  Running byebug 9.1.0

起動

byebugを起動するには byebug コマンドの後ろに実行するファイル名を指定します。

$ byebug sample.rb

起動すると以下のようにコンソールにソースが展開されます。=>は現在の行を表し、(byebug)プロンプトが表示されるので、ここにコマンドを入力し、デバッグします。

$ byebug sample.rb

[1, 10] in /vagrant/ruby_app/sample.rb
=>  1: class Hoge
    2:   def foo
    3:     p 'foo_method!!!'
    4:     bar('hello')
    5:   end
    6:
    7:   def bar(val)
    8:     p val
    9:   end
   10: end
(byebug)

コマンドがわからなければ、help コマンド名と入力すれば使い方が確認できます。同時に短縮形のコマンドも確認できます。
以下、よく使用するコマンド(短縮形)を抜粋して紹介します。

ステップ実行

- n        ステップオーバー
- s        ステップイン
- fin      ステップアウト
- c        続行
- restart  最初から再実行

ブレークポイント

- b n      n行目にブレークポイントを設定 (ex. b 8)
- del n    n行目のブレークポイントを削除 (ex. del 8)
- info b   ブレークポイントを一覧表示

変数の出力

- v l      ローカル変数を表示
- v i      インスタンス変数を表示

ウォッチ

disp 変数   指定した変数をウォッチ
undisp n    n番目にウォッチしている変数を削除

その他

help       ヘルプ表示 ([help コマンド]でコマンドの使用方法を表示)
quit       byebugを終了
list       実行中のソースコード周辺10行を表示
irb        irbを起動

Railsでデバッグする

基本的にはRubyスクリプト単体で実行する方法と同じです。
そもそもRails newするとデフォルトでGemfileにbyebugが入っています。byebugがインストールされてなければ、上記「Byebugをインストールする」で記載したようにGemfileに追加して、bundle installして下さい。

あとは以下の通り実施するとデバッグできます。

  • デバッグしたい箇所にbyebugと埋め込む
class EntryController < ApplicationController

  def new
    @user = User.new
    byebug
  end
  • rails server で起動する
  • 画面から対象ソースが実行される操作を行う
  • コンソールからbyebugコマンドでデバッグ

[おまけ] Railsでデバッグする (better_errors)

better_errorsとbinding_of_callerというGemを使用するとブラウザからirbでの操作ができます。(ステップ実行などは不可)
画面の左がスタックトレース、右上にコード表示とirbによるコマンド操作(赤枠部分)が可能です。右下にリクエスト情報や変数が参照できます。

better_errors.jpg
  • bettor_errorsとbinding_of_callerをインストールする

better_errorsbinding_of_callerをGemfileに追加し、bundle installします。

Gemfile
group :development, :test do
  gem 'better_errors'
  gem 'binding_of_caller'
end
  • rails server で起動する

あとはエラーが発生すると上記のような画面がブラウザに表示されます。
よくやる方法として、確認したい箇所にraiseを埋め込んで強制的にエラー発生させて確認したりもします。

※vagrant環境では以下の設定が必要なようです。
参考:https://qiita.com/osamu1203/items/c72a1b2c27ac3e02cb15

サンプルソース

「Rubyスクリプト単体でデバッグする」で使用したものです。

sample.rb
class Hoge
  def foo
    p 'foo_method!!!'
    bar('hello')
  end

  def bar(val)
    p val
  end
end

hoge = Hoge.new
hoge.foo
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