はじめに
IT業界に入ったばかりの人は、分からないことだらけで、何から勉強するか迷うかもしれません。
書店に行っても、様々な種類、レベルの書籍が大量に積み上げられています。
そこで、今回は私が個人的にお勧めする勉強の順番をご紹介します。
(以下、「だ、である」調で記載する)
分類
勉強するスコープの種類を、「実務」「基礎」「トレンド」に分ける。
実務 > 基礎 > トレンド
の優先順位で勉強する。
まずは、自分が関わっている案件のアウトプットの質を上げるところ(短期的な成果)に注力し、慣れてきたら、基礎(長期的に活用できる知識)や、トレンドを押さえるのが良い。
まだ案件が決まっていなかったり、これからIT業界に入ろうとする人は、基礎に取り組むと良い。
①実務
仕事で使っている、言語、フレームワーク、ミドルウェアなどで、詳しくないものがあれば、まずはそれを勉強する。
具体的な勉強方法の例を以下に示す。
本を買って読む
オーソドックスな方法。
Amazonなどで、以下の点を確認すると良い。
・出版日が古過ぎないこと
・ユーザからの評価が高いこと
・自分のレベルに合っていること(難し過ぎず、簡単すぎず)
・手を動かして覚えるタイプのものだと、記憶に残りやすい
(事前に立ち読みしておくことが望ましい)
ベンダー資格試験を受ける
勉強した証拠になり、転職時などのアピールになる。
・高額な受験料の試験があるので、そこまでして取る価値があるかに注意する。
・対策本(勉強法)が用意されていること
情報発信をする(ブログなど)
単純に、知識や定義の伝達を目的としてしまうと、本家の公式サイトを見る方が良いことになってしまうので、自分の経験談や感想などを混ぜて書くと良い。
②基礎
流行に左右されない、汎用的に使える能力を鍛える。
情報処理技術者試験がおすすめ。
ただし、試験範囲がSIer寄りになっており、Web系が弱いため、
Web検定や、Web解析士などで必要に応じて補強すると良い。
Linuxだと、標準教科書が無償で公開されているため、活用するのも良い。
https://linuc.org/textbooks/linux/
https://linuc.org/textbooks/server/
個人の意見だが、単独の著者が公開しているものより、IPAやLinuCなど、団体が定めた「基礎」の方が信用できる。
③トレンド
流行りの技術を、表面だけでも押さえておく。
Web上で定期的にチェックするでも良いが、ある程度キュレーションされたものが良い。
「ソフトウェアデザイン」などの雑誌を読むのがおすすめ。
他の考え方
今回は、自分の勉強法を紹介したが、以下の考え方も間違いではない。
- 気持ちドリブン
- 自分のやりたいこと、関心のある分野を優先する
- 実利ドリブン
- 求人数、単価などの推移を元に、勉強するものを決める