はじめに
前回に続き、ソフトウェアファーストの第2版を読んで思ったことを書き連ねていきます。
第5章は「組織に求められる変革」です。
事業サイドの指示を実行するだけの下請けチーム
確かに、このパターンはよくあります。
事業サイドのことをあまり把握していないというのもありますが、そもそも関心がない、というのが一番に理由だと思います。
理系寄りの人が、特にその傾向が強い印象を持っています。
情報処理技術者試験だと、そこは意識しているためか、マネジメント、ストラテジー系がそこそこのボリューム感で試験範囲に入ってますね。
エンジニアが働きやすい環境づくり
とても簡単です。リモートワークを実現しましょう!
リモートだとコミュニケーションが取りづらいという意見を時々見かけるのですが、私はそのように感じたことは一度もないです。
むしろ、ベラベラ喋る他人の話し声が聞こえない分、業務に集中しやすいです。
どうもIT以外の人は、電話が鳴り響いていて、人々が慌ただしく歩き回って、会話をしているオフィスこそが、活気あふれる良いオフィスだと思い込んでいるように見えます。
最近だと、Amazonがリモートワークを廃止したことが有名になってました。
以下のツイッターを見ると、色々と事情がありそうなので、それなら分からなくはないです。
Amazonのフル出社についての説明、なるほどなぁ。
— 伊織@S I C P読了 (@kakkokka) September 19, 2024
リモートークの効率とかそんな問題じゃなくて、過剰人員の整理、オフィスに人が居ないなら州が減税してくれてるのを辞めるだろからとのこと。
リモートワークの効率うんぬんよりと説得力を感じた。 pic.twitter.com/vp6peEXauB
とはいえ、このような理由は、大半の会社には当てはまらないはずです。
そもそも、リモートにすれば、オフィスの家賃や水道光熱費、インターネット代を、労働者側に転化でき、交通費の節約にもなり、採用時に住所の縛りがなくなるため、会社側から見ると、有利な点が多いはずです。
脱リモートではなく、リモートを維持したままどうやって生産性を高めるかを考える方が、優秀なエンジニアが集まりやすいのではないかと思います。
プロダクトマネージャーとエンジニアリングマネージャーの違い
両者の違いについて、説明がされてました。
プロダクトの成功を重視するなら、プロダクトマネージャーに強い権限を持たせるべきですが、長く続く強い組織づくりを目指すなら、エンジニアリングマネージャーの力が必要になります。
私はどちらかといえば、プロダクトマネージャーに近いです。
皆さんはどちら寄りでしょうか。本書を読んで考えてみるのも良い機会です。
AI関連の開発に求められる職種
本書では、「AI機能を内蔵する開発」と「AIそのものの開発」に分類していましたが、視野を広げれば、もう一つあるかなと思います。「AIを活用した開発」です。
AIと無関係なWebアプリ、スマホアプリを作るにせよ、上流工程、下流工程、PM、PdMなど、様々な領域でAIを活用して効率化を図ることができます。
今は乱立状態で、これといった定番がありませんが、いずれ登場してくるのではないかと思います。
個人的には非常に興味があります。