0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ソフトウェアファースト第2版(第1章)の読書メモ

Posted at

はじめに

ソフトウェアファーストの第2版が出版されました。:clap:

かなり有名な本ですが、まだ読んだことがなく、いつか読もうと思っていたところに第2版が出たので、買って読んでみました。

読んでみて、思ったことをつらつらと書いてみます。

第1章の概要

第1章では、「所有から利用」、「コト消費」、「コロナ下での飲食業」などの事例を挙げ、消費者を取り巻く環境が変わってきたことを示しています。

その中でビジネス成功の鍵を握るのは、柔軟性が高く、後から継続的に改善・進化させることのできるソフトウェアなので、外注に丸投げせず、自分たちでコントロールしましょう、といった主張がなされています。

あなたにとってのDXとは何ですか?

なかなか興味深い問いでした。(第1章の中で登場する文です。)

私なりに考えてみた結果は、以下の通りです。
「デジタル」と「アナログ」の掛け算の結果を最大化すること

デジタルの力を使って、アナログの価値を増幅させること、と言い換えても良いです。
もう少し詳細を書くと以下の通りです。

「デジタルだけあっても価値は生まない」
スペックの高いサーバ上で、きちんとエラーハンドリングが実装されたプログラムを稼働させたとしても、そのプログラムが誰も必要としていないデータを読み書きしているのであれば、意味はありません。

「価値のあるアナログが必要」
具体的には、スキルを持った人材、役に立つ道具、魅力的なイベント、観光資源などです。

私が思う、優れたDXの事例としては、オンライン英会話ですね。

一昔前まで、英会話レッスンというのは、高い金を払って、週1程度でどこかに通って、欧米人と会話をするのが当たり前でしたが、今では、PCやスマホを通じて、格安で毎日フィリピン人と英会話ができるようになりました。

デジタル(インターネット) x アナログ(英語が話せるフィリピン人)を掛け合わせて、安価に英語を学びたい日本人に対して、大きな価値を提供しています。

また、最近の例だと、PayPayのやり方に感心しました。

キャッシュレス決済を実現する場合、たいてい店舗側に何かしらの端末や設備を導入させることが普通であり、ローカルな小型店舗への導入はハードルが高いものでした。

まさか、QRコードを印刷した卓上の紙(ペーパースタンド?)を置いておき、それを客のスマホに読み込ませて払わせ、その様子を店員が目視確認するという、オペレーションを採用するとは思いませんでした。
並のシステム開発会社だと、そんなオペレーションは絶対に認めないだろうな、と思います。
しかし、今となっては、違和感なく浸透しています。

これは、デジタル(客のスマホ&QRコード) x アナログ(ローカルな店)で、キャッシュレス決済を安価に実現したDXですね。

接客もプロダクト?

本書では、接客のような仕事もプロダクトの一機能とみなすことができる、と主張しています。

自分の中では、具体的なモノがプロダクトであり、それ以外の事象や、プロダクトとユーザのやり取りはサービスと思ってました。(SaaSなら、デプロイされたプロダクトを通して、ユーザにサービスを提供している。)

プロダクトという言葉が出た時に、文脈に注意して解釈する必要がありそうです。

個人に必要と思われる資質

ソフトウェアファーストを実現する上で、あると望ましい個人の資質は、以下の通りかなと思いました。

  • フットワークが軽いこと(変化への追従)
  • 興味や関心の幅が広いこと(技術だけではない)
  • 常に学び続けていること

まとめ

ソフトウェア「ファースト」でありつつも、技術力だけでビジネスを進めるのは厳しい。
絵は上手いけど、中身のない漫画を描いているような?感じになってしまう。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?