Webでヒートマップを作りたい場合
本来は、
QGISでヒートマップを作成したり
WebGIS(MapLibre等)にデータを載せて調整して作るのが王道ですが
以前は、有料だった、BIツールが
GoogleやMicrosoftをはじめ、有料や実質無料、オープンソースも含め、いろんなツールが普及してきました。
今回は、BIツールでヒートマップを書いてみたいと思います。
(WebGISは登場しません。)
そもそもBIツールとは?
- インプットのデータソースに様々なモノを選べて
- コードを書かずに
- 可視化/分析ができる
ゆえに、報告やレポートの作成が楽になる。
→簡単に可視化出来て、スピード感がでる。
どんなヒートマップを作るか?
GoogleのLooker Studioを使って
https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja
駅別乗降数データのヒートマップを作ってみたいと思います。
使用するデータ
- 国土数値情報の、駅別乗降数データ
こちらの配布形式は、
シェープ、GeoJSONでした。
残念ながらLooker Studioでは、まだシェープやGeoJSONを読むことが出来ないので
QGISを用いて、ダウンロードしたファイルをCSV形式に変換しました。
では本番
Looker Studioを起動して
空のレポート作成で
まず、使用するデータを追加します。
今回はCSVなので「ファイルアップロード」を選択します
右側の設定で
どの項目を表示して、どんな順に並べるか選択もできます。
ページングでも表示できています
指標の部分を
乗降客数2021(S12_049)にしておきます。
これをヒートマップで表示したいと思います。
グラフの追加→Googleマップ→ヒートマップを選択します。
これだけは、ヒートマップを表示する情報が足りないので
- 位置に、駅名(S12_001)
- 重み付けに、乗降客数2021(S12_049)
を指定します。
それだけで、このヒートマップが表示されます。(ズームや中心位置は移動しました。)
スタイルの設定で
ヒートマップの色や、ぼかし具合も変更できます。
ポイント
このヒートマップのポイントは、CSVデータ内に緯度経度が無いことです。
位置に使うフィールドには、駅名しか指定していません。
したがって、漢字で一致してしまうのか、一部台湾や香港にプロットされてしまっています。
本来は、緯度経度や、住所で、位置を特定できるデータを設定する方が良いと思います。
考察
しかし、ヒートマップを作成するのに
ノーコードで、GUIでポチポチするだけでヒートマップが書けてしまいました。
一般の方が、手持ちのデータを
可視化したい手段としては
すごく簡単に出来ると思いました。
(今回はCSVデータを作るためにQGISを使いましたが・・・。)
細かいカスタマイズをしようとすると、やはり、QGISやWebGISが必要ですが
- 背景地図を変えたい、切り替えたい、複数重ねたい等
- データソースを切り替えたい等
がなければ
初心者が単純なデータを手軽に可視化には、非常に有効だと思います。