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MS Japan Power Platform アプリコンテストのご紹介

Last updated at Posted at 2023-09-03

はじめに

先日、当社で「Power Platform Cup」というアプリコンテストを開催しました。

初めての試みでしたが、結果としては大成功でした。総勢 40 チーム以上が参加しました。各チームには数名以上のメンバーがいたため、イベント全体の参加者数は約 200 名弱となりました。また、約 60 個のアプリが登録されました。

今回はこちらのイベントについて詳しく紹介したいと思います。

イベントの目的

イベントの目的は、社内での市民開発の実践を通じて生産性を向上させ、また、お客様への提案へ活かすことです。

イベントで生まれたアプリはもちろん、イベントの取り組み自体もお客様への提案へ活かす狙いもありました。

イベントスケジュール

まず、イベントのスケジュールはこんな感じでした。初めてのイベントということもあり、入念に準備、企画してきました。

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イベントの成功要因

以下、私が考えるイベントの成功要因です。

  • 社内の多数の部門を巻き込んだ V-team
  • スポンサーを付けた
  • 全社メール、Viva Engage、Teams、その他イベント等で頻繁に告知をした
  • マッチング

それぞれについて、もう少し詳細に説明します。

社内の多数の部門を巻き込んだ V-team

まず、イベントの運営について、Sales、Marketing、Business Manager、Engineer など、多数の部門で構成される V-team (メンバーはすべて有志で参加) を結成しました。

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※イベント企画時点での所属です

主に広報や景品の調整の観点で貢献いただいたメンバー、スポンサーとの調整の観点で貢献頂いたメンバーなど、誰一人が欠けてもイベントは成功しなかったと思うくらい、各々の得意分野を活かしつつ協力してイベントの準備をしてきました。

なお、私自身は、イベントを運営するアプリを作成したり、後述するマッチングのためのエンジニアメンバーの調整をしたりする (私自身含め) などの観点で貢献しました。

スポンサーを付けた

イベントの認知度を高めるため、役員にスポンサーとしての協力を依頼し、イベントの広報活動や最終審査の評価を行っていただきました。

景品の予算確保を含む全社的なイベント盛り上げのためには、スポンサーの協力が不可欠であったと考えます。

全社メール、Viva Engage、Teams、その他イベント等で頻繁に告知をした

イベントの認知度を向上させるために、定期的に多様なチャネルで告知を行いました。 社内の周知、広報用モニターでも宣伝していたため、もしかするとこの期間に弊社のオフィスツアーに参加したかたはこのイベントの宣伝を目にしたかもしれません。これらの継続的な広報活動により、イベントの認知度が徐々に高まりました。

イベントに登録されたアプリに対して多くの人から「いいね」やコメントが寄せられ、最終審査のプレゼンテーション時には 150 名以上が参加するなど、イベントは最後まで大盛況でした。

以下は、メールや Viva Engage でのアナウンスの一部です。

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※参加チーム数、少しカウント間違っており、最終的には、40 数チームでした

マッチング

目的は、あくまで、社内で市民開発をもっと実践していくことです。そのためには、市民開発者の母数を増やしていく必要があります。

しかし、単に募集をかけただけだと、既にアプリを作れる人が応募するだけであり、市民開発者の母数はあまり変わらないかもしれないという懸念がありました。

そのため、アイディアはあるけど、Power Platformでアプリの作りに自信がない方と技術力はあるけどアイディアがない方をマッチングするようにしました。

具体的には、以下のように、コンテスト開始前にマッチングの希望者を募り、また、その際、適切なエンジニアとマッチングをさせるためにアイディアや関わりそうな技術について記載いただくようにしました。

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結果的に、20 組程マッチングをしてイベントに参加し、技術者がメンターとなり、はじめてのアプリを作成することが出来たという人も沢山生まれました

このマッチングの取り組みはイベントの成功に大きく貢献したと感じています。

評価方式

評価について、一次審査は、以下のような観点やアプリに対する良いねコメントの数、内容等を踏まえ運営側で慎重に議論して 6 チーム程選考しました。

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最終審査は、社長、役員含む 3 名の審査員に対するプレゼン発表で、上記のような観点で点数をつけてもらい、合計得点が高いチームを表彰しました。どの発表もとても素晴らしく、こちらも大接戦でした。

どんなアプリが生まれたか

本イベントを通じて、沢山の素晴らしいアプリが生まれました。いくつかピックアップして紹介します。

ノベルティマッチングアプリ

ノベルティグッズのマッチングをするアプリです。ノベルティを欲しい側はどこにどんなノベルティがいくつあるのか分からない、どうやって受け取ればいいか分からない、そもそも誰に問い合わせればいいか分からない、ノベルティを作る側は倉庫で保管したまま古くなって廃棄してしまうという悩みを抱えていたことから、双方の悩みを解決する素晴らしいソリューションです。

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このアプリは、技術的なメンタリングを受けた非エンジニアの方が初めて開発したものです。

HiGuys(V2)

こちらで紹介したコミュニティケーション活性化アプリの Version2 です。

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写真投稿機能、お気に入り機能やボーナスポイント機能など、沢山の機能追加が行われています。トップ画面に個人やチームでランキングも表示され組織のコミュニケーション活性化に大きく貢献しました。

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チャリティーオークションアプリ

このアプリは、社内で行われるチャリティーオークションイベントのために開発されました。初回のイベントでは多くの課題、特に手作業が必要な点がありましたが、このアプリによってそれらが改善されました。次回イベントでこのアプリを導入により、参加者は最新の入札情報を簡単に確認できるようになり、全体としてオークションの体験が向上すると考えます。

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このアプリは、技術的なメンタリングを受けた非エンジニアの方が初めて開発したものです。

その他にも、以下でライト版が公開されているナレッジ共有アプリ、Azure OpenAI の ChatGPT と連携するアプリ、OneNote の MTG 議事録を自動作成し、会議参加者に通知・更新依頼をしてくれるアプリなど、様々な素晴らしいアプリがございます。

まとめ

今後、本イベントで生まれた様々なアプリが業務の生産性向上に貢献し、また、様々なアプリが提案活動等を通じて紹介され、ビジネスにも貢献していくことを確信しています。

なお、こちらのイベント運営のアプリ自体は残し続けますが、イベントで生まれたアプリ (新しいアプリカタログに全て移行済み)、イベントとは関係なく存在するアプリ、今後生まれてくるアプリを全社レベルでカタログ化する目的で、全社向けの Power Platform アプリカタログを作成しています。

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今までも部門レベルではアプリカタログはありましたが、そこに登録されているアプリ含め、全社レベルでは認知されていませんでした。

例えば、私が 2 年以上前に作成し、何度も周知してきた日程調整アプリですら、社内にはまだまだ知らない人が沢山おり、日程調整に苦慮している人がたくさんいました。

そのため、このような全社向けのアプリカタログは必要と考えています。

今回は、社内で実施した、Power Platform アプリコンテストについて紹介しました。市民開発を促進するための一つのアイディアとして少しでも参考になれば幸いです。

また、こちらのイベントの取り組みやこちらのイベントに登録されたアプリについて気になる方は、是非身近な弊社社員の方に聞いて見てもらえたらと思います。

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