CoE スターターキットセットアップウィザードとは
今回は、主に、IT 管理者の方向けの内容です。
まず、従来の CoE スターターキットのコアコンポーネントをインストール手順は、
ソリューションインポート後、様々なインベントリ用のフローを順序も考慮しつつ手動でオンにするなど、少なからず複雑でした。
その複雑性を緩和するためのセットアップウィザードで、2022 年 12 月版にプレビューとして追加されております。
見ての通り、実態はモデル駆動型アプリです。
具体的な流れについて見ていきたいと思います。
Creator Kit のインストール
セットアップウィザードは Creator Kit を利用しているため、事前にこちらをインストールしておく必要があります。
実は、もう少し早く試したかったのですが、以下の Issue により、Creator Kit のインストールに失敗していたため試すことができませんでした。
https://github.com/microsoft/powercat-creator-kit/issues/214
CoE スターターキットをインストールする環境で、ソリューションの画面に移動し、[AppSourceを開く] をクリックします。
インストール済みになることを確認します。感覚的には 5 分から 10 分程度でした。
CoE スターターキットコアコンポーネントのインストール
まず、最新のソリューションのファイルは以下等からダウンロードします。
CoE スターターキットをインストールする環境でソリューションをインポートします。
利用するのは、以下のコンポーネントです。
この辺は、これまでと同じです。
後からセットアップウィザードで設定するため、こちらは一旦空白のままにしておきます。
インポートが完了するまで待ちます。
セットアップウィザードの実行
こちらのアプリを再生します。
まず、CoE スターターキットを実行するアカウントが権限やライセンス等の要件を満たしているか確認します。
※権限の確認は手動です
次に、コミュニケーション手段について設定していきます。ガバナンスプロセスで管理者へ通知を行われる際のグループを構成します。
個人的に、こちらは一旦未構成のままでもよいかと思います。
こちらは自動で値が入っております。助かりますね。
セットアップフローを実行します。
※時々リフレッシュをします
次に実行するインベントリを選択します。
こちらは、従来と同様、少なからず知識が必要になります。
一旦、こんな感じでオンにしました。いくつかはオンにすると表示されなくなりました。
実質、最低限という意味ではこちらで終了です。感覚的にはあっという間でした。
一応、フローの有効状態を見てみます。大体想定通りになっています。一つ一つフローを有効にするより全然楽ですね。
なぜか有効になっていないものがあたので、有効にしてみます。
どうやら、環境変数が構成されていないことが原因のようでした。私の見落としでなければ、セットアップウィザード上にはエラーは出なかったので、2 重チェックはしておいた方が良いかもですね。
上記フローについては、どうやら、こちらを設定していないことが原因のようでした。
設定したところフローをオンにできたので、こちらのグループは設定しておいた方がよさそうですね。
所感
いずれにせよ、CoE スターターキットを利活用していくためには、Power Apps、Power Automate 等の知識はもちろんのこと、CoE スターターキットに対する知識も必要と思いますが、インポート後のインベントリプロセスのために手動で一つずつフローをオンにしていくことに比べると、CoE スターターキットのインポート作業はかなり楽になったと思います。
また、その他シナリオについても [More features] から構成可能なため、「こういうことがしたい」というシナリオが明確な場合は、活用することが出来たり、他にどんなことが出来るのか把握する助けにもなると思います。