はじめに
Microsoft Dataverse を利用する際、データフローを利用してデータをインポートすることができます。
既に Excel などでデータがある場合、こちらの機能でデータをインポートするのが楽だと思います。
この際、元データでリレーションシップも持たせている場合、インポート時に考慮が必要なため、備忘のため手順を整理したいと思います。
手順
まず、以下に記載がある通り、テーブルにキーフィールドを設定する必要があります。
こちら、何を言っているかというと、実は、Dataverse では、既定で、テーブル名と同じ一意識別子の列が作成されます。
基本的にはこちらをそのまま使うことが多いですが、リレーションシップを持つ列をデータフローでインポートする際は、明示的にキーを指定する必要があります。
上記を踏まえ、今回は、以下のような、ユーザー、部署の Excel をインポートしてみたいと思います。
まず、以下のような部署、ユーザーテーブルを作成し、また、キーの設定をします。
列名 | 備考 |
---|---|
部署名 | |
部署ID | キー |
列名 | 備考 |
---|---|
ユーザー名 | |
ユーザーID | キー |
部署 | 検索列 (部署テーブル) |
あとは、データフローでマッピングしてインポートします。まずは、部署の方からインポートします。
無事にインポートできました。
次にユーザー側です。
キーを設定しているため、部署の方もマッピング候補に出ます。
無事にインポートできました。
まとめ
Microsoft Dataverse でリレーションシップを持つ列をデータフローでインポートする方法について紹介しました。
Power Automate でもインポートできますが、こちらの方が簡単だと思いますし、インポート元がデータベースの場合は自動更新できますし便利だと思います。
既定の一意識別子やキーの設定について、Dataverse 特有なところもあるので参考にしていただけると幸いです。