はじめに
Power Automate クラウドフローで、OneDrive for Business の特定のフォルダーにファイルがアップロードされた際にアクションを自動で実行したいというケースがあると思います。
この際、少し注意することがあるので、念のため整理しておこうと思います。
注意すること
まず、フローのトリガーとして何を選ぶかですが、こちらを選んじゃいそうになると思っています。
ただし、こちらを選択すると、以下のように、ファイル名が、Power Automate を触り始めた方からすると、意味の分からない文字列になっていると思います。
こちらは、Base64 という、コンピュータ間でデータをやり取りする際に便利な形式のままとなっています。
そのため、ファイル名を基に条件分岐をしたい際など、作成されたファイル名をその後の処理で利用したい場合、困ってしまうと思います。
一応、以下のように、base64ToString 関数を使うことで、ファイル名を取得できるのですが、正直、初学者にとって優しくないと思います。
対処策
対処策は簡単で、こちらのトリガーを利用することです。
この場合、作成されたファイルの名前をわざわざ変換しなくてもファイル名を取得できます。
なお、こちらのトリガーは、作成されたファイルのプロパティ、つまり、付属情報のみ取得しているため、ファイルのコンテンツ自体を取得して何かをしたい場合は、以下のように追加のアクションを用意して取得します。
まとめ
Power Automate クラウドフローを OneDrive for Business にファイルが作成されたときに動かしたいときの注意点について整理しました。
恐らく、初学者の方からすると、単にファイル名を取得したいだけなのに、意味の分からない文字列が出ると混乱してしまい、場合によってはちょっと心が折れてしまうかもしれないので、対処策に記載した方のトリガーを選ぶ方が良いと思い記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです。