前提
SWX2200(SWX2200-8G, SWX2200-24G等)、およびWLXシリーズ
問題事象
ルーターのマニュアルには「ポートのVLAN動作モードの設定1」として設定値は下表の3種がある。
設定値 | 説明 |
---|---|
access | アクセスポート |
trunk | トランクポート |
hybrid | ハイブリッドポート |
「ポートのVLAN動作モードの設定1」のページにおいて注意書きはないので、仮にも以下のようにルーターとL2スイッチをつなぐポートのmodeをtrunkにしようものならL2スイッチがL2MSで制御不能になる。
switch select lan1:1
switch control function set vlan-port-mode 1 trunk
switch control function set vlan-trunk 1 100 join
switch control function set vlan-trunk 2 100 join
制御不能というのはコマンドでルーターから操作できなくなるばかりか、(もちろん、と言うべきなのかもしれないが)Web GUIのLANマップからもL2スイッチが見えなくなる。
対策
L2スイッチの初期化
うっかりL2スイッチの設定中にL2MSで制御できなくなったら初期化をするのがベター。SWX2200-8G/SWX2200-24Gの取扱説明書2に記載の以下の通りで初期化できる。
MODEボタンを押したまま本製品の電源ケーブルをコンセントに接続すると、本製品の設定を初期化できます。
L2スイッチを初期化するとルーターからも当該L2スイッチの設定は消えている(はず)。そのため、設定の再投入が必要となる。
configの修正
よくよく探せばL2MSのドキュメント3にL2MSスレーブの制限として以下の記載がある。
SWX2200、およびWLXシリーズでVLANを使用する場合は、L2MSの通信が行われるポートはアクセスポート、またはハイブリッドポートに設定してください。トランクポートではL2MSの通信を行うことができません。
よって、この通りポートのmodeをhybridとすることで解決する。
switch select lan1:1
switch control function set vlan-port-mode 1 hybrid
switch control function set vlan-trunk 1 100 join
switch control function set vlan-trunk 2 100 join
あとがき
SWX2210シリーズではmodeがtrunkでも本事象は発生しないのであろうか..