はじめに
- 「”App Service”について初見です」という方向けとなっております。
AzureサービスのPaaSに分類される"App Service"について整理してみました
Microsoft Azureが提供しているPaaSサービスに、「App Service」という仮想Webサーバのようなものがあるとのこと、正体を探ってみることにしました。
-
App Serviceとは何ぞや?
- HTTPベースのアプリケーションを動かすための環境です。
- 複数サービスの総称です。(Web Apps/Mobile Apps/API Apps)
-
App Serviceの種類
下記の3種類があります。-
Web Apps
一般的なWebアプリケーション実行環境を提供 -
Mobile Apps
OSやAndroidなどモバイルアプリ向けの実行環境を提供 -
API Apps
外部から呼び出されて結果を返すプログラムを作るための環境を提供
-
つまり、アプリケーションの作り方によって呼び方を変えているようです。
-
App Serviceの構成
2つのリソースから構成されており、どちらも設定する必要があります。-
Web Apps(App Service 要するにアプリ)
アプリの実行環境。OSにIISをインストールするようなもの。
言語を指定し、アプリに実行環境を決める。 -
App Serviceプラン
仮想マシンのようなもの。作成時にCPUやメモリ、ストレージ容量などのHWリソースを決める。
一つのApp Serviceプランの上に複数のアプリを機能させることも可能。上記どちらもロードバランサーがついており、自動スケーリング可能です。
-
-
App Serviceプラン比較
Free | Shared | Basic | Standard | Premium | |
---|---|---|---|---|---|
CPU | 共有 (60m/day) |
共有 (240m/day) |
1,2,4Core | 1,2,4Core | 1,2,4Core |
メモリ | 1GB | 1GB | 1.75GB~7GB | 1.75GB~7GB | 3.5GB~14GB |
ストレージ | 1GB | 1GB | 10GB | 50GB | 250GB |
カスタムドメイン | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
SSL証明書 | - | - | ○ | ○ | ○ |
自動スケール | - | - | - | ○ | ○ |
Traffic Manager | - | - | - | ○ | ○ |
ステージングスロット | - | - | - | 5個 | 5個 |
自動バックアップ(日次) | 10個 | 50個 |
価格の最新版は下記を参照。
[Azure App Service] の価格
Azure Potalから「Basic~Premium」のリソースを選択する際、”ACU”という表記がありますが、これは”Azure Compute Unit”(ACU)といってAzureの性能を相対的に評価するための指標です。
(標準でACU=100、性能が倍となればACU=200 など)
まとめ
- App Surviceは、Webアプリケーションの実行環境です。
- 利用する際、まずは"App Serviceプラン"を作成することから始めます。
- ”App Serviceプラン”で決めたサイズによって、HWリソースの量やオプション機能、および価格が決定します。
- 自動スケールや自動アップデートなど、PaaSならではの管理負荷を軽減する機能が備わっています。
ひとまず、以上です。
End