はじめに
プログラムを書く言語はたくさんあり、それぞれの言語はメモリ管理に独自のアプローチを取ります。この記事では、GoとJavaのメモリ管理とそれぞれのランタイム環境について詳しく解説します。
メモリの基本
プログラムを実行すると、新しい変数を作るたびにメモリが割り当てられます。このメモリ空間には、変数のデータが保存されます。RustやCなどの言語では、メモリ管理はほぼ手動です。これらの言語では、プログラムが直接メモリを割り当て、後でそのメモリを解放します。
Javaとメモリ管理
Javaはガベージコレクションを行う言語で、メモリ管理は自動化されています。Java Virtual Machine(JVM)がメモリの割り当てと解放を行います。Javaプログラムを実行すると、JavaバイトコードがJVM内で動作する小さな仮想マシンが作成されます。これは、Javaプログラムが複数のプラットフォームで実行可能にする一方で、実行時のオーバーヘッドを生み出します。
Goとメモリ管理
GoはJavaと同様にガベージコレクションを行う言語ですが、Javaとは違い、JVMは存在しません。代わりにGoのコンパイラは、ソースコードを直接ネイティブコード(マシン語)にコンパイルします。このネイティブコードは特定のハードウェアとオペレーティングシステムで直接実行可能な形式です。
Goでは、Javaのようにソースコードを最初にバイトコードにコンパイルするステップはありません。そのため、Goの実行時のオーバーヘッドはJavaよりも少ないです。しかし、このアプローチによりGoのプログラムはコンパイルしたプラットフォーム専用になります(つまり、Linux用にコンパイルしたGoのプログラムはWindowsでは直接実行できません)。これが、JavaとGoのメモリ管理と実行時の違いです。
まとめ
プログラミング言語はそれぞれ異なるメモリ管理のアプローチを持っています。JavaとGoはどちらもガベージコレク
ションを行う言語ですが、その実行方法とオーバーヘッドは異なります。JavaはJVMを通じてメモリ管理を行い、Goは直接ネイティブコードへのコンパイルという方法を採用しています。