はじめに
この記事では、2020/4/16 に開催されました「【若手向け】成長を加速させる「一人のふりかえり」を学ぼう」という勉強会に参加してみて学んだことと、一人のふりかえりを2週間ほど実践してみた結果について記載します。
勉強会の資料は以下から参照することができます。
Twitter ハッシュタグ : #ふりかえり実践会
勉強会を通じて学んだこと
ふりかえりとは
自分の言葉でふりかえりを一言で表すと、「人の成長を加速させるもの」というものになります。
無意識にも人はふりかえりを行っており、日々成長していっています。無意識に行っているふりかえりを意識的に行うことで、更に成長を加速させることができるということばがとても印象に残っています。
経験学習サイクル
経験学習サイクルについてはこちらのサイトなどで解説されています。
何かを経験する → 経験したことを思い出して考える → それを抽象化して自分の言葉にする → 自分の言葉に落とし込めたものを行動に移し、更に経験を得る
というサイクルだと解釈しています。ふりかえりを行うことで経験学習サイクルをより高速に回すことができます。
メモは自分の言葉で取る
普段メモを取る際、スライドの文言や発言をそのままメモする傾向にありました。
しかし今回の勉強会では「自分の言葉でメモを取りましょう」という指示があり、普段無意識に行っているメモのとり方を考えさせられる印象的な出来事でした。
忘却曲線
忘却曲線についてはこちらのサイトに解説が記載されています。
ここで印象的だったのは、**記憶は「覚えてなければいけない」というものではなく「思いだせるようにする」**というものであるということです。「思い出す」ためには、呪文のように単なる記憶として覚えるのではなく、自らの意味や価値を見出してそれをアウトプットすることが必要ということを意識するようになりました。
振り返りに大切な7つの考え方
公開されているスライドの37スライド目に詳細は記載されています。
特に意識しようと感じたのは以下の2点です
立ち止まる
よく自分もスライドで紹介されている木こりの例のような状態に陥りがちだと思っています。特に難しい問題に取り組んでいるときは、定期的に立ち止まって現状を把握することを意識したいと思います。
多角的に捉える
ある事象に対して、自分はどのような捉え方をする人間なのかということを認知することで、それ以外の考え方を意識できるようになるというものです。自分の癖もそうですが、様々な人の反応を観察することも重要だと感じました。
自己防衛本能
人間は、自分や他人の悪いところを優先して意識してしまうようになっているらしいです。これを自己防衛本能と言います。よって人の良い部分というのは意識的に目を向ける必要があります。「人間には自己防衛本能がある」ということを知っておくだけでも、普段から人の良い部分を見るような意識付けができるのではと感じました。
仕事でもプライベートでも、最初は好印象だったが段々と時間が経つにつれてお互いの悪いところが目立つようになり、関係が悪化してしまうということを皆さんも一度は経験されているのでは無いでしょうか。これも自己防衛本能によるものなのかなと感じました。
実践していること
資料の69スライド目にあるように、ふりかえりは定期的に行うと効果的です。忘却曲線、経験学習サイクルということからも裏付けられると思います。
自分の場合は以下のように Trello を使ってふりかえりを実践しています。
ふりかえり手法は YWT (やったこと / わかったこと/ つぎにやること) を実践しています。
ふりかえり時期については以下のルールとしています。
- 「日」のボードは毎日記載
- 「週」のボードは 土曜日 に記載
- 「月」のボードは月の最終日に記載
- 「四半期」のボードは 3月末, 6月末, 9月末, 12月末 に記載
- 「年」のボードは年末休みに記載
「日」ではその日での YWT を、「週」ではその週を総括しての YWT を実施するようにしています。
所感
このようなふりかえりの方法は自然に身についている方もいらっしゃると思いますが、自分の場合はこのように言語化していただくことで普段の行動を変えていけるようになりました。良いと思っていた取り組みを記録とふりかえりをすることで、三日坊主になってしまうということを防げているのかなという実感があります。
一番の難関はこのふりかえりの取り組み自体が三日坊主になってしまう可能性があるということです。何事も習慣づけは大変ですね。