イベント概要
発表で印象に残ったこと
日本とアメリカのスタイルの違い
- 欧米のシステム開発のスタイルは「Product Mindset」
- ソフトウェアは生きている、子育てのように世話をしなければならない
- 日本のシステム開発のスタイルは「Project Mindset」
- 建物を建てるようなスタイル、ゼネコンに依頼し、それぞれの職人が並列作業で効率よく作業する
- 改築は別口
品質保証の考え方
- 品質保証の考え方が横割り組織によって変わってきた
- 障害を起こさないように取り組むだけでなく、障害が起きても影響を局所化する、早期復旧するといったことも注目されるように (SRE)
- 品質保証課のように縦割りの組織しか存在しなかったら、このような考えは生まれなかっただろう
垂直分業によるスケールメリット
- では横割りで完全に独立したチームがポツポツとある状態が望ましいかというと、そうではない
- 「垂直分業によるスケールメリット」
- Container の中は横断的チーム、Container の外は SRE チームといった疎結合な分業
- 疎結合な分業をサポートするような技術が発展し、それによりまた疎結合な分業をすることにメリットが生まれるという正のループ
- MicroService
- Service Mesh
- k8s
- このようなスケールメリットの恩恵を受けている企業とそうでない企業の二極化が進みすぎている
文化をどう扱うか
- 欧米の文化をそのまま日本に適応してうまくいくはずはない
- 日本の寿司とカルフォルニア寿司、クリスマスの文化などは両国で全く異なる
- それでももし日本がガラパコス化しているなら、出島のようなもの作る必要が出てくるだろう
- 文化は一部を真似してもうまく行かない。福沢諭吉はアメリカに留学し慶應義塾をまず作った。企業にとどまらず、政府なども巻き込んでこのような取り組みをする必要がソフトウェア業界にもあるのかもしれない。