基調講演 (『今あえてのスクラム』) をまとめてみました。
永瀬さんのブログはこちら
自己紹介
- 発表される方: 永瀬美穂 さん
- アトラクタのアジャイルコーチ
- WF → RUP (Rational Unified Process) → スクラム / XP を経験された
- 訳された SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 が最近発売された
- 苦手にチャレンジしても失敗してもいい、乗り越えなくてもいい、ということでこの登壇を受けた
- 苦手に挑戦することにやらなければよかったということはない
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尾藤タケシメソッド
- 誰かの仮面を借りること。ビートたけしのマネをしてヤクザを追い返す
- 先が見えないことを乗り越えるために筋トレを続けてきた
- 不確実なものを乗り越えることに慣れているはず
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Dave Thomas さん
- 達人プログラマー
- Agile Manifest
- アジャイル = 自分が置かれた環境で、自分の経験を生かしてどう反応するかだ
- ちょっとした「うっ」を乗り越えることは大事である
本題
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- 複雑 / 煩雑 / カオス / シンプル
- シンプル
- 物事の理解をして反応する
- 煩雑
- 分析をして反応する
- 複雑
- 理解ができない
- 探索してみる
- 理解ができない
- カオス
- まず行動 → 理解 → 反応
- シンプル
- 秩序系 / 非秩序系
- 因果関係と試行錯誤
- 非秩序系がスクラムが得意
- 因果関係と試行錯誤
- 複雑 / 煩雑 / カオス / シンプル
スクラムとは何か?
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アジャイルマニフェスト
- プロセスやツールより... という文言があるが、その話ばかりしている
予見的プロセス vs 経験的プロセス
- 計画は変わる → 経験したことを元にプロセスを見直す
- スクラムは経験的プロセス理論を元にしている
- オフラインカンファレンスなら、経験から計画立てて進められる
- しかしオンラインでは拒絶反応がでてしまった
- 学校の教育: 計画通りにすすめることを良しとする
- 予見的な価値観、行動の癖で予見的に動きすぎてないか
- 学校の教育: 計画通りにすすめることを良しとする
- しかしオンラインでは拒絶反応がでてしまった
- エンジニアは二言目に「安全に倒す」→ チャレンジしていないという見方もある
- 安全にチャレンジできる FW があるのでは
- Controlled Chaos → ここにスクラム / アジャイルの価値があるだろう
- 安全にチャレンジできる FW があるのでは
- 予め予想したことを予想した通りにすすめることに偏っていないか?
- プロブレムに対する Try という問題
- ミニウォータフォールの繰り返しという印象をよく持たれる
- 大きく間違っていない
- そんなに単純に分析可能だろうか?
- 発言がない→挨拶をしよう
- 今やれよという Try
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改善ではなくて実験をしよう
- あとから因果関係が見つかることもある
- 一見関係なさそうなことを実験してみてほしい
- 予見できないことをチューニングする
- ミニウォータフォールの繰り返しという印象をよく持たれる
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アジャイルなマインドセットで非秩序系を乗りこなそう
- 全然わけもわからない行動をとってみる
- 何だこの人はという行動をとってみる
- こうすればこうなるは誰にもわかる
- こうすればどうなるかわからいが刺激になるものを試してみる
- こうすればこうなるは誰にもわかる
- 何だこの人はという行動をとってみる
- 全然わけもわからない行動をとってみる
冒険が苦手な特性なら逆の特性の人と組もう
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Bas さんは バディを組ませて、バディと刺激を受けるような研修を行う
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違う特性の人達とチームを組もう
- ダイバーシティ
- 刺激を受けることができる
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「普通こうでしょ」がずれている人と組むことで自分の可能性を広げる
- アトラクタ内でも喧嘩が起きたりする
- ただしイライラするのが難点
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そういうときに話せる場は、このようなカンファレンスの場だろう
アジャイルの導入支援
- 2000年 ~ 本を読んでいる段階
- 1週目 / 2週目 という言い方をする
- 説得材料をしながら説明をしていた
- そうはいってもここまではやりきりなさいという受託開発
- 新世代
- 社会人5年目より下の世代
- 数百名の単位で、学生時代はアジャイル開発
- キラキラした web 系の企業に務める
- 従来の価値観だけで生きていない世代
- 昔を押し付けて苦労させる必要はない
コミュニティの恩恵
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共感し合うのはもういい。しみったれた世界はもういい。
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実験してみた / 大暴れしてみた / 革命起こしたかった このような話を増やしたい
- 「話通じないならいいです」というような、進路を変える先の世界をたくさん用意する
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従来の価値観で良いとなっても、新しい価値観は良いとならない
- コロナによって価値観は変わった
- リモート / はんこ の文化
- 既存の価値観では新しい価値観は評価できない
- 既存の価値観で成功していたパターンと違うことをしてみよう
- 今までの価値観が染み付いていると、事前評価してしまう
- こんなことしてもこうなるだけだろうとなりがち
- まずやってみて、振り返って評価する
- こんなことしてもこうなるだけだろうとなりがち
- ちょっとした「うっ」は成長のチャンスである
- 実験して失敗して学習しよう
- コロナによって価値観は変わった
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イノベーションスプリントから10年
- RSGT2021 では野中郁次郎さんが基調講演
- 同じようなことを聞いて、感銘を受けるようではいけない。
- 進化したなりの感銘の受け方を取るべきである
- このカンファレンスは実験の発表会にしたい と締めくくられた
- RSGT2021 では野中郁次郎さんが基調講演