rbenvとは
Rubyのバージョン管理をするためのツールです。
開発環境や本番環境、開発メンバーの各環境でマニュアルでRubyをインストールして管理するのは手間になります。
rbenvを利用することで複数のバージョンのRubyを管理することができます。
rbenvのインストール
ターミナルを起動しHomebrewをインストール
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
rbenvをインストール
$ brew install rbenv
シェルにrbenvの初期設定をします。
rbenv インストール時に表示された eval "$(rbenv init -)"
を ~/.zshrc
に追記します。
※ ~/.zshrc
は使用しているシェルによって変わるので読み替えてください。MacのターミナルのデフォルトのシェルはBashですが、Bashの場合は ~/.bashrc
になります。
$ rbenv init
# Load rbenv automatically by appending
# the following to ~/.zshrc:
eval "$(rbenv init -)"
ターミナルウィンドウを閉じて新しいウィンドウを開くと、変更内容が有効になります。
rbenvが正しく設定されていることを確認します。
$ curl -fsSL https://github.com/rbenv/rbenv-installer/raw/master/bin/rbenv-doctor | bash
Checking for `rbenv' in PATH: /usr/local/bin/rbenv
Checking for rbenv shims in PATH: OK
Checking `rbenv install' support: /usr/local/bin/rbenv-install (ruby-build 20190423)
Counting installed Ruby versions: none
There aren't any Ruby versions installed under `/Users/[username]/.rbenv/versions'.
You can install Ruby versions like so: rbenv install 2.2.4
Checking RubyGems settings: OK
Auditing installed plugins: OK
rbenvの使用方法
インストールできるバージョン一覧を確認
$ rbenv install -l
1.8.5-p52
1.8.5-p113
1.8.5-p114
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バージョンを指定してインストール
$ rbenv install 2.6.3
※ 2019/05/03時点での最新の安定板
インストールしたバージョンを実行可能にする
新しいバージョンのRubyをインストールした後、またはコマンドを提供するgemをインストールした後にこのコマンドを実行してください。
$ rbenv rehash
rbenv-rehash をインストールしておくと、gemをアン/インストールした後に自動的にrbenv rehash
を実行します。
$ gem install rbenv-rehash
インストールされているバージョンの確認
$ rbenv versions * system (set by /Users/[username]/.rbenv/version)
2.6.3
system
はデフォルトでインストールされているRubyになります。
*
が付いているものが現在のバージョンです。
使用するバージョンをを変更
$ rbenv global 2.6.3
$ rbenv versions
system
* 2.6.3 (set by /Users/[username]/.rbenv/version)
カレントディレクトリのみバージョンを変更
$ rbenv local 2.6.3
カレントディレクトリの .ruby-version
ファイル にバージョン情報が保存されます。