#〜異業界・異職種へのジョブチェンジ〜
この記事では自分が新卒で入社したメーカーから、ソフトウェアエンジニアへの転職までのざっくりとした流れや経緯を書いていきます。
エンジニアとして実際に働き始めるのは7月からなのでまだ実務未経験という状況に変わりありませんが、私と同じように現在異業界からエンジニアへの転職を考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。
少々長めの記事ですがご勘弁をm(__)m
##はじめに...なぜ前職を辞めたのか?
新卒で入社したメーカーは、今でこそ色々あってCM等はやっておりませんが、東証一部上場で業界としてもニッチではありますがナンバー1のシェア、全国展開、社員数もグループ全体で5000人越えの所謂大企業でした。
ちなみに営業の頃はそのCMのフレーズをお客さんに告げると9割以上の方は「あ〜!懐かしい!」というリアクションでした。笑
給料についても年齢別の平均年収を考えると、割と貰っていたと思います。
本題ですが、私が退職したのは”エンジニアになる為”ではなく、1個人としてスキルアップをしたい、また頑張り次第でスキルアップを実感しやすい仕事をしたいと考えた事が大きな理由でした。
極端な話、いざ野に放り出されてもなんとか生きていけるくらいの人間にはなっておきたいという思いが強くなったのだと思います。
前職では新規開拓営業を行っており、体力的にもメンタル的にも結構きつい事がかなり多かったですが、仕事内容自体は都度色々調べては作戦を立てて行動してみて...という風に考える事の連続で楽しく感じられる事もありました。
ただトップメーカーでの有形商材の営業という事もあって商品力やブランド力が強く、なかなか個人のスキルアップが見えづらかった、実感しづらかったという面もありました。
結果的に2年半で退職する形となりました。
(次の職は決まっていないままでした。)
##ソフトウェアエンジニアになる事を志したきっかけ
退職後は前職の配属先の北海道から、地元の大阪へまず帰ってきて、そこから本を読み漁り、友人や知り合いの話を聞きに行きまくりました。自分の次の仕事を探すにあたって参考にさせて頂きたく、友人や先輩がどんな仕事をしていて、どんな面があって、どう感じているのかという事をポジトーク無しで率直な意見を聞きたかったという理由からでした。(怪しい話も多々ありましたが...)
その中で、同じく文系で大学卒業後に商社マンとなった1年後に退職し、半年間の勉強を経てソフトウェアエンジニアへの転職を成功させ、現在は自社web企業で正社員として働いている友人からの話を聞いた事が大きなきっかけとなりました。
エンジニアという仕事のスキルの性質、仕事内容、カルチャー、技術者不足の社会状況等...聞いた内容は今まで営業社会で生きてきた(たった2年半ですが)自分にとってはどれも衝撃的なものでした。
そもそも大学も文系で未経験の状態からエンジニアになれる可能性があるという事自体衝撃でした。
メリット・デメリットを聞き、自分でも業界構造や社会状況等を色々と調べたり確認作業を行った上で、ソフトウェアエンジニアを目指す事を決意しました。
ちなみに一時は人材業界やコンサル業界にかなり興味がありましたが、
エンジニア > コンサル・人材 という結果に私の中でなった為、この考えは一旦幕を閉じました。
##ソフトウェアエンジニアとして働く事が決まるまでの時系列
まずは時系列としまして...
●2018/10初 - 退職
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↓ 〜本を読む・色々な人とひたすら会う〜
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●2019/1末 - エンジニアを目指し始める
↓
↓ 〜progateにて勉強〜
↓
●2019/2中 - プログラミングスクール入校 (tech::boostのオンラインスクール)
↓
↓ 〜技術本・webサービス・スクールカリキュラムでphp/laravelの勉強〜
↓
●2019/3中 - ポートフォリオの作成開始(ポートフォリオ作成準備のQiita記事)
↓
↓ 〜ポートフォリオ作成〜
↓
●2019/4中 - ポートフォリオ完成(自己分析サービス/セルマネ)
↓
↓ 〜就職活動〜
↓
●2019/5末 - 内定及び就活終了
こんな感じでして、エンジニアを目指して行動に移し始めた時点から考えると、丁度4ヶ月くらいでありがたい事にソフトウェアエンジニアとしてのキャリアをスタートさせられる事が決まったというイメージでした。
##勉強期間について少し具体的に...
###●progate(2〜3週間)
初めはprogateから勉強を始めました。
その理由はかなり簡単にプログラミングの勉強を始められるという事と、そもそも自分がプログラミングをやっていて嫌にならないかという確認を兼ねてという形でした。
実際始めてみるとprogateは非常に分かりやすく、嫌になるどころかどんどんハマっていく感覚があり、とっかかりとしては良い選択だったのではないかと思います。
エディタやターミナルを用意しなくてもいいという点も、良くも悪くも楽チンです。
###●スクール入校
その後、勉強効率を上げたいという思いから、私は3ヶ月のオンラインコースでtech::boostというプログラミングスクールへ入校しました(課金しました)。
結果から言うと私の場合は無事希望していたバックエンドのソフトウェアエンジニアへの転職を成功させる事が出来ましたし、他のスクールと比較は出来ませんが、金額・メンターの方々のご対応等、全体的に満足しています。
転職についても”サポートがある”のみで、絶対にtech::boostのエージェント経由で転職しないといけないという事もないのでオススメです。
ただスクールの多数あるメリットの1つとして”分からないところがあればすぐに聞ける”という点があると思うのですが、これから仕事としてエンジニアをやっていく以上、ろくに調べもせずに”すぐに聞く”というのは成長スピードの妨げにもなりそうなので、そこはある種ジレンマのようにも感じられました。
実務未経験なのでぶっちゃけ現場ではどうするのがベストなのかは分かりませんが、私の場合は頼りっきりではなくできる限り自分で限界まで調べてから、質問するようにしていました。
質問の仕方を考えて色々調べている間に解決できてしまう事もあるので、自力で試行錯誤してみた方が良いと思います!
###●php/laravel勉強・ポートフォリオ作成(約2ヶ月)
スクール入校後は、スクールカリキュラム(php/laravel)・技術本・webサービス(ドットインストール等)で約1ヶ月間ざっと勉強して、早速ポートフォリオ作成に取りかかりました。
この時に感じた事は、長い時間をかけて勉強を何周もするよりも、さっさとモノ(ポートフォリオ)を作る方にシフトした方が理解が深まり、グッと成長できるのではないかということです。
先ほど紹介した友人や雑食系エンジニアの勝又さん(youtuber)の意見の影響が大きく、私もその流れで早めにポートフォリオを作成したのですが、確かに勉強効率は間違いなく良かったです。
その理由としましては2つあり(私見です)...
↓
①自分で問題を解決する能力(考える・調べる)が上がる
そもそも自分が一から作成するポートフォリオなので、スクールメンターに質問する回数自体減りました。カリキュラムの内容であれば他の受講生も同じような所で詰まっていたりで、良くも悪くも質問すればすぐに解決出来てしまったり、既に質問履歴なるものに解決策がまんま載っていたりします。
ドットインストールとかでも基本的に大きな問題は起こりませんよね。
一から作成するポートフォリオでは人によって作るものも機能も様々で、問題の発生の仕方も様々。
質問するのも大変なので、必然的に自分で調べて解決する方が良いという状態になりました。
時間はかかっても結果的に勉強して、調べて、考えてすれば自分でなんとかできる自信みたいなものがつくのでgoodです。
ちなみにポートフォリオの説明(技術スタックや搭載した機能)については、
こちらの → github/readme
をご覧頂ければ一通り記載しておりますm(__)m
②そもそものモチベーションが違う
私の場合は以前からこんな物があればな、こんなもの作りたいなというイメージがあり、それを完成させる為の作業だったので、モチベーションはかなり高かったです。
ポートフォリオ作成期間は就活どうこうはそっちのけで、純粋にモノ作りの楽しさを感じていました。笑
##就職活動についてざっくり(約1ヶ月)
長くなってしまいそうなので超ざっくり言うと...
(こっちはまた別の機会に記事を書くかもしれません)
私はできれば関西で自社のwebサービスを開発している会社に就職できればと考えて就活していました。
理由は色々ありますが割愛します、すみませんm(__)m
ちなみに各社エージェント経由だと、私と同じように”実務未経験・関西圏希望・自社webサービス開発をメインに行なっている会社”と言う条件だと希望通りの求人紹介は少ないかなと感じました。
結果から言いますと、大変ありがたい事に3社からご内定を頂き、その内東京の1社へ内定承諾をし、就活を終える形となりました。
お祈りされた会社もたくさんあり、このままエンジニア転職出来ないのではないかと不安になる時期もありましたが、無事決まってホッとしました。
ご評価頂いた理由については基本的にどこも同じで、”自走力・今後の成長への期待を込めた投資”という点です。実務未経験であればぶっちゃけ技術力が素晴らしいので採用!みたいな事は基本的にないと思います(よっぽどすげえ人なら別だと思いますが)。
##最後に
お伝えしたい事とお伝え漏れしていそうな所を私見で箇条書きでまとめておきます。
↓
- 私の場合は退職してから色々とスタートさせましたが、現在お勤めの方で時間にも余裕があれば、並行して進めてリスクヘッジする方が良いのかもしれません。
- 実務未経験でポートフォリオに大きな差は生まれないと思いますが、無いよりはある方が絶対良いです。
- さっさとポートフォリオ作成に移った方が良いと思います。ポートフォリオ作成期間が一番苦労したし、楽しかったし、勉強になった実感があります。
(最近もまた1つモノを作っています → 共同運営ブログ) - スクールについては賛否両論あります。”自走する”というベースだけ忘れない且つ金銭的な余裕があれば、入ってマイナスはありません。
- 周りに実際にエンジニアとして働いていて本音で話してくれる友人や知り合いがいると、勉強面でも就活面でもめっちゃ助かります。ホントに感謝...m(__)m
- 全て受け売りだったり情報を鵜呑みにしてしまうと、就活での”why?”に苦労するので、あくまでも情報を入れた後は思考して自分で判断した方が良いです。
- 私がもっとやっておけば良かったと思う事は、アウトプット(ブログ等)と勉強会等参加してエンジニアコミニュティを広げる事でした。
- はてブ,Qiita,NewsPicksのテック関連記事は毎日見ていると勉強になりますし、モチベーションも高まりますし、何より知見が広まって楽しいのでオススメです。
- ゴリゴリの理系や一流大学卒のスーパーマンでなくても必死こいて頑張ればなんとかエンジニアになれます。
まだ実務を経験していないのでここから先はなんとも言えませんが、単純に何かにチャレンジする事に対しては熱烈応援しています。
これからエンジニアを目指す人も、エンジニアとして駆け出し始めた人も、一緒に頑張りましょう!
長い文章を最後までご覧頂きありがとうございましたm(__)m