前回の記事では、SpineとLive2Dの違いを、主に運用方法からご説明しました。
今回は、アニメーションを付ける側の観点から、ご案内しようかと思います。
■イラスト主導か、アニメーション主導か
前回、ご説明したとおり、Live2Dは横を向いた顔、上を向いた顔、目を閉じた顔、右に傾いた姿勢、左に傾いた姿勢などを登録し、それぞれのパラメータを、調節してポーズを作っていきます。
この際に、若干の絵心を必要とします。筆者はこれが壊滅的に下手でして、Live2Dのセットアップは諦めました……。Live2Dが上手い人は、絵も上手な人が多いと感じます。
Spineは、ボーン制御です。3Dモデルと同じ手法ですね。弊社、株式会社Artnerも元々はMAYAを使って、3Dアニメーションを制作を主な業務としていました。Spineによるアニメーションも、基本は同じなため、3Dのアニメーターが、そのままSpineでのアニメーション制作を行っています。絵の苦手なスタッフも居ますが、絵心よりは物体の動きに対する理解度というか、自然な物体の動きを想像出来るイメージ力が必要とされている気がします。
立体表現するには、画像を動かしながら、凹んで見えるところのウェイトを増し、膨らんで見えるところを削る、という作業を行います。こちらは、絵心よりは違和感を見抜く力……イメージ力が必要とされると思います。
■まとめ
極論をしてしまうと、Live2Dは、イラストを動かすため。Spineは、アニメーションを作るためのツールです。何をしたいのかを見極めて、ツール選びをしてほしいと思います。
※個人の意見です