こんにちは
本橋孝昭です
今回はSalesforceのレポートの絞り込み条件でテキスト型項目でも相対的に絞り込める方法について解説します
前提の知識(日付項目の相対日付検索条件)
項目「日付型」ではレポートの絞り込み条件で「今日」「今月」と絞り込めば
※今月 設定の場合
2023年8月1日なら「2023年8月」として
2023年9月1日なら「2023年9月」として自動的にレポートの検索条件が変わります
相対日付を設定すればレポートの検索条件をいちいち変えなくていいのでとても楽です
相対日付の種類については下記ヘルプをご確認ください
相対日付検索条件の弱点
相対日付検索条件はとても便利な設定ですが弱点は「項目型はテキスト型の場合などは対応できない」ことです
例えばテキスト項目で
・2023年8月
・2023年9月
と入力された項目があった場合
2023年8月1日なら「2023年8月」として
2023年9月1日なら「2023年9月」として自動的にレポートの検索条件が変わればいいのですが、これは相対日付検索条件では対応されていません
テキスト型でも相対日付検索条件に設定する回避策
回避策として行レベルの数式列を作成します
「前提」
・項目型 テキスト の項目がありAPI名YearMonth__c
・YearMonth__c 項目には
・2023年8月
・2023年9月
と入力されていてその年月ごとのレコードを相対的に表示したい
「解決策」
以下の数式をレポート内に作成する
IF(Opportunity.YearMonth__c=TEXT(YEAR(TODAY()))&"年"&TEXT(MONTH(TODAY()))&"月","TRUE","FALSE")
この数式は2023年8月時点で
・2023年8月 ならTRUER
・2023年9月 ならFALSE
なのでこの行レベルの数式項目を元にレポートの絞り込みを行う
これによりテキスト型の項目でも相対日付のように「今月のみのデータ」を絞り込み可能です
おまけ
今回はレポートの行レベルの数式を作成する方法にしましたが、もちろんオブジェクトでカスタム項目を作成しそれをレポートで絞り込むことも可能です
また、今回はテキスト項目型をそのまま使用しましたが、テキスト項目型は入力の表記ゆれが起こる場合もあり、きちんと入力されていないともちろんレポートできちんと絞り込みができません
そういう意味では、項目型をテキストから日付に変更することが長期的な解決策になりそうですね
今回はあくまで短期的な解決策として見ていただければと思います