SalesforcePlatformユーザでどこまでできるか?
Salesoforceには様々なライセンスがあります。
ざっくりした認識だと
Salesforceライセンス・・営業用、商談オブジェクトやケースオブジェクト、リードオブジェクトなどの作成、編集、閲覧、削除可能
SalesforcePlatformライセンス・・上記Salesforceライセンスより割安だが、商談オブジェクトやケースオブジェクト、リードオブジェクトの作成、編集、閲覧、削除ができない
という感じです。
しかしながら、本当にSalesforcePlatformライセンスは限定的な権限なのか?
どこまでできるのか?
今回はそれを検証します。
なお、今回登場するユーザは
山田一郎=システム管理者(Salesforceライセンス)
田中太郎=SalesforcePlatformユーザ
です
①SalesforcePlatformユーザでも商談作成できる方法
実はプロセスビルダーがあればSalesforcePlatformユーザでも商談作成が可能です。
(起点となる条件はなんでもいいのですが、今回は取引先のチェックボックス[商談チェック]
にチェックが付くことを起点として商談作成のプロセスビルダーを設定します)
さあ、実際にSalesforcePlatformユーザでも商談作成ができるか確認してみましょう。
「商談チェック」にチェックをいれて保存したら(事前に取引先オブジェクトに作成した商談の合計件数が自動計算される)積み上げ集計項目が「1」となりました。
(SalesforcePlatformユーザなので取引先の関連リストでは商談レコードはみえませんが)商談レコードが確かにできていることがこれで分かります。
②SalesforcePlatformユーザでも商談情報が閲覧できる方法
通常SalesforcePlatformユーザは商談の閲覧ができません。
しかしながら商談情報を確認する方法はあります。
主に
1.積み上げ集計項目を使用
2.ダッシュボードを作成。ダッシュボード参照のユーザを商談閲覧権限があるユーザ(Salesforceライセンス)ユーザにセットすることです。
ダッシュボードの設定はこちらです
さて、この設定のダッシュボードなら田中太郎(SalesforcePlatformユーザ)としても商談情報の閲覧ができます。
注意点としては、あくまで確認できるのはダッシュボードまでです。
こちら、「レポートの表示」を田中太郎(SalesforcePlatformユーザ)がクリックしたら下記のようなエラーがでるのご注意ください
③SalesforcePlatformユーザでも商談情報が削除できる方法
最後に削除についての説明です。
削除についてはフローを作成します。
今回は取引先の「商談削除」チェックボックスにチェックがついたらその取引先に紐づく商談は削除する という設定を行います
結論
以上のようにSalesforcePlatformユーザでも
・商談作成はプロセスビルダー
・商談閲覧はダッシュボード
・商談削除はフロー
を使用すれば可能です。
しかしながら、実際に運用に落とし込むのは大変なので、やはり商談を日々使用するユーザにはSalesforceライセンスを割り当てるべきだと思いました。
例えば、限定的に商談情報を確認させる場合
(例:社内全体で今年は売上目標額に達するか?)などはダッシュボードを使用して商談を閲覧できるようにする。など、少し考えればより良い運用に結び付けられると思い、今回調査した内容を公開しました。
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