本橋孝昭です。
今回はSalesforceの Sandbox種類と使い方について解説をします
Sandboxの種類
Sandboxの種類は4つの種類があります
- Developer Sandbox: メタデータのみをコピーし、開発やテストに適した環境。
- Developer Pro Sandbox: Developer Sandboxよりも大容量で、より多くのデータを扱う開発・テスト向け。
- Partial Copy Sandbox: メタデータとサンプルデータをコピーし、ユーザー受け入れテストや統合テストに適した環境。
- Full Sandbox: 本番環境のすべてのデータとメタデータをコピーし、負荷テストやステージングに最適。
それぞれのSandboxは、用途やストレージ容量、更新頻度が異なります。
次にそれぞれのSandboxの特徴について解説します
1. Developer Sandbox
- 用途: 個人開発・小規模な機能テスト
- コピー範囲: メタデータのみ(カスタムオブジェクト、設定、コードなど)
- ストレージ容量: 約200MB
- リフレッシュ頻度: 1日に1回
- 特徴:
- 本番環境の構成はコピーされるが、データは含まれない
- 開発者が新しい機能を試したり、コードを作成するのに最適
2. Developer Pro Sandbox
- 用途: より多くのデータを扱う開発・テスト
- コピー範囲: メタデータのみ(Developer Sandboxと同様)
- ストレージ容量: 約1GB(Developer Sandboxよりも大容量)
- リフレッシュ頻度: 1日に1回
- 特徴:
- Developer Sandboxよりも多くのデータを保存できるため、より複雑なテストが可能
3. Partial Copy Sandbox
- 用途: 統合テスト・ユーザー受け入れテスト(UAT)・トレーニング環境
- コピー範囲: メタデータ+レコードデータ(コピーするレコードデータはテンプレートで定義可能)
- ストレージ容量: 約5GB
- リフレッシュ頻度: 5日に1回
- 特徴:
- メタデータに加えて一部のレコードデータもコピーされるため、より実践的なテストが可能
- UATやトレーニング環境として活用されることが多い
4. Full Sandbox
- 用途: 負荷テスト・ステージング環境・フルスケールのUAT
- コピー範囲: 本番環境のすべてのデータとメタデータ
- ストレージ容量: 本番環境と同程度
- リフレッシュ頻度: 29日に1回
- 特徴:
- 本番環境と完全に同じデータ構成でテストできるため、システムリリース前の最終確認に最適
- 負荷テストやパフォーマンス検証に使用される
参考記事
種類別 Sandbox ライセンスおよびディスク使用制限