はじめに
ちょっと個人的に色々あって、すっかり遅れてしまい、アドベントどころか大晦日です orz
という事で今年の振り返りでもやってみようかなと思います。
今年のテーマ
毎年何か一つ新しい技術に挑戦すると決めているのですが…
今年は基板設計です。
大きな進歩です。というのも今までは結構手実装で部品を付けウレタン線でひたすら繋ぐという面倒な作業を、とてつもない時間を掛けてやっていました。
今年の作品は、とてつもなく細かいコネクタの実装が必要だったり、同じ種類の基板を大量に作って繋ぎ合わせたりと、手半田ではとてもやりきれないものばかりでした。
年が明けた辺りから KiCadを使い始めて初めての基板を FusionPCB に発注しました。
それから、6種類の様々な基板を何回か発注して中華基板屋さん(Elecrow / Fusion PCB / PCBGogo / JLCPCBと)有名どころをつまみ食いしてきた感じです。
今年作った作品
今年は大きく3つの作品を作りました。
(1) 改造CLOVA
今年一番力も時間もかけた作品です。サービス終了になって文鎮化した LINE CLOVAを魔改造して復活させたという作品です。
詳細はこちら▼にあります。
サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませる
第一弾
去年の10月末、「CLOVAサービス終了のお知らせ」が発表された直後、分解から始め信号解析魔改造し、こちら▼の記事を公開しました。
ラズパイ化CLOVA-パート1(ガチの改造編)
第二弾
その後、改造を容易に出来る様にする為、専用基板を設計して作成しました。コンピュータと音声入出力回路周りが載っていたマザーボードを、そのままラズパイ+音声入出力回路のマザーボードに置き換えました。コネクターをそのまま使用できるようにコネクタの型番を何とか探し当てて、分解後基板を置き換えるだけで改造出来る事にこだわって製作し、こちら▼の記事を公開しました。
ラズパイ化CLOVA-パート2(専用基板編)
ソフト対応
ソフトの方は Pythonで1から作りました。元々は AIY Voice-Kit という Googleが出したAIスピーカー自作キットの様な物に使用されている Google Assistant のソフトウェアを改造して何とか組み込もうとしていましたが、このキット自体 Googleから見捨てられつつある状態で、最新の環境に組み込むのが困難でした。
そして、去年末辺りから爆発的にはやり始めていた ChatGPT に期待していました。これの APIが公開されれば、正確ではないけど判らないとは言わない新しいタイプの AIスピーカーがきっと出来るようになると感じていました。とはいえ当初は APIがいつ公開されるのかわからなかったので、3月末のサービス終了までに組み込んで公開するのには正直間に合わないだろうと思っていたら2月頃からAPIが使えるようになり何とか組み込みまで間に合いました。
こんな感じで
自分でプログラミングしたスキルと、ChatGPTが答えるものとを組み合わせてハイブリッド構成にしました。
第三弾
CLOVAのサービス停止までに何とか間に合わせて、いくつかのコミュニティーでお披露目したものの意外と持っている人は少なかったのです。持ってはいるが小さい方と言われました。
CLOVA Mini という背の低いタイプです。安く投げ売りされていたらしく、こちらの方を持っている人の方が多いみたいです。
だからと言ってあきらめるのも悔しかったので、CLOVA mini用の物を作ることにしました。
空きスペースが小さすぎてとてもラズパイが入らなかったので、別のコンピュータを使いました。
NanoPi NEO という超小型 UbuntuベースのLinuxボードです。ボードも形状も、本体側のコネクタ形状も何もかも違うので1から設計をやり直しました。
現在こちらの新しい基板を内部に組み込んで、動作させるところまで完了しています。
後は記事を書いて改造方法を公開し、ソフトのほうも対応分を公開するだけでできていない状況です。
(2) 180面体球形LEDディスプレイ
今年はラスベガスに数億ドルという巨大な資本をつぎ込んだ球体ディスプレイの 「スフィア」 が出来て話題になりましたよね。
こちらは個人レベルでも製作して部屋に飾れる球体ディスプレイです。(ちなみにラスベガス版のニュースを見たのはこの作品完成後です。確か一般向けのオープンは10月くらいだったはず…)
作った作品の詳細はこちら▼にあります。
180面体球形LEDディスプレイ
実は、Mouser Make Award に応募しようと思ったのは6面体で、LEDの数も遥かに少ないものを予定していました。
Mouser Make Award 部品代支援キャンペーンというのに当選した事で1万円分の部品購入権を獲得でき、大量の LEDが購入できることになりました。そこで、以前からやってみたかったけど、大量のLEDが要るので予算的にあきらめていた球体ディスプレイに挑戦した次第です。
CLOVAの基板を何種類か作っていたので、基板の設計も大分慣れてきていた事も大分助けになりました。180枚の三角形の基板を継ぎ合わせる発想に至ったのです。
という訳で出来たのはこちら▼、Mouser Make Award に応募した作品です。
180面体球形LEDディスプレイ
Mouser Make Award では、決勝にノミネートでき Maker Faire Tokyo 2023への展示権利を取得することが出来ました。
そこで、会場に見に来てもらった方の中から限定2名に、生基板セットを配布することにしました。その為に製作記事を書いたのがこちら▼になります。
180枚の三角形基板からフルカラーLED球体ディスプレイを作る
基板の方はガーバーデータを Githubで公開しているので、真似して作ることもできます。ソフトの方はまだ整備中で公開が間に合っていませんが将来的にはちゃんと公開する予定です。
(3) スマホもおなかがすくんだよ
Teckseekerハッカソンというハードウェア開発に特化したハッカソンが大阪で開かれました。その会場で何らかのロボットが作りたいメンバーが4人集まって作った作品です。
今時掃除ロボットでも自分で給電しに行くのに、何故スマホはこんなに賢いのにバッテリーが少なくなっても給電できないのか?
という所から、スマホのバッテリレベル低下救難信号を受けてを給電ステーションに運ぶロボットを作りました。
詳細はこちら▼
スマホもおなかがすくんだよ
ハッカソンネタだったので、短期間では解決できない問題も多々あり完全な感性状態には持っていけなかったのですが、ハッカソン後にグループ解散してからは開発が止まってしまっています。
ネタ的にはもう少しやり方を見直して実現まで持っていきたいものです。機会があれば…と思っています。
スマホもおなかがすくんだよ
LT登壇
どこかで書きましたが、振り返ってみると、年中 CLOVA改造のネタで LTしていたようです。
▼こんな感じです。
LINEDC&LDGK 新年LT会 : 2/2
【大阪会場で新年会!】LINEDC&LDGK 新年LT会【事例/ミニアプリ/bot開発Tips】 にて
「サービス終了予定の LINE CLOVA にラズパイを仕込んで改造してみた」という題で登壇しました。LT動画
かなり久しぶりのリアルイベント登壇となりました。
まだ、ChatGPT の APIが使えなかったので、最新のソフトとは少し違い、Google AIY-Kit のソフトウェア (Google Assisntantベース)をベースに少しだけ改造したものをお披露目しました。他にもラズパイ専用のブラウザオーディオであるVolumioを組み込んだデモや Bluetoothオーディオとして組み込んだデモ等をお披露目しました。
そして、一応 LINE DC のイベントだったので、 LINE Messaging APIを使った LINE の送受信のデモも組み入れました。
IoTLT Vol. 96 : 2/21
にて「サービス終了で使えなくなるので、LINE CLOVERにラズパイ仕込んで改造中」」という題で登壇しました。LT動画
LTといえば、IoTLT は欠かせません。いつもお世話になっている(お邪魔orお騒がせしている!?)IoTLTで LINE CLovaの改造とできたばかりの基板を、動画デモ込みで初お披露目しました。
ソフトの方はまだ、Google AIY-Kit のソフトウェア (Google Assisntantベース)のままです。
そして、LINE CLOVA mini の方がユーザーが多いよというショッキングな話は、この辺で言われた記憶があります。
ちなみに LT参加者に NanoPi を紹介してもらったのもこの頃。
LINE API Input for TechSeeker Hackathon! : 05/30
[梅田開催]LINE API Input for TechSeeker Hackathon!』での発表資料です。 にて
「サ終で文鎮化したCLOVAを分解・解析・魔改造して復活させたハック事例の紹介」という題で登壇しました。LT動画
こちらはハードウェア系ハッカソン「Techseekerハッカソン」のインプットとして「既存製品の魔改造」事例としてLTのお誘いがあり登壇しました。魔改造に的を絞っているので LINE APIの使い方などは全く出てこないLT を LINEDC でしてしまいました。(ギリギリ出禁にはなりませんでした…)
IoTLT Vol.98 : 4/20
リアル会場でハンダ付けも! IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.98 @秋葉原 にて
「サービス終了で使えなくなった、改造中の LINE CLOVER のその後」という題で登壇しました。LT動画
LINE CLOVAのサービスが3月末で終了して初めての IoTLTでした。困っている人は改造するって手もあるよという事例を紹介する目的で登壇を決めました。
この頃には OpenAI の APIが使えるようになっていたので、ChatGPTの機能を取り入れて、自作スキルとのハイブリッドで動くソフトができていました。Maker Faire 直前ということもあり展示も意識して開発完了していました。
なのに、LTでのデモは動画の音声がうまく入らずちょっと残念でした。
M5Stack Japan Tour : 5/1
M5Stack Japan Tour 2023 Spring Osaka にて
「時計になれるデバイス「腕de時計」」という題で登壇しました。LT動画アーカイブは残念ながらありません。
M5Stackの開発者代表の Jimmyさんが、Maker Faire Kyoto2023参加の為に来日したのを機に、Japan Tour といって日本の各地でLT&展示イベントをやるよということになったので、LT&展示を申し込みました。腕de時計の M5Stick版の紹介をしました。
Jimmyさんが日本語わからないこともあり、募集説明のところにLTは英語で行うか日本語でするならプレゼン資料に英語をという指示を真に受けて、調子乗って英語と日本語でLTした記憶があります。 アーカイブがなかったので、ちゃんと通じていたのかどうだったのかはちょっと不明ですが、なんか喜んでもらったような記憶はあります。
IoTLT Vol.100 : 6/18
【ブース出展もあるよ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.100 @ #NT金沢 にて
「サ終で文鎮化したLINE CLOVERの復活を少しずつ進めています」という題で登壇しました。LT動画
毎度お世話になっている月一ペースでやっている IoTLT が、とうとう100回目を迎えるという、記念すべきイベントがなんとNT金沢のイベント会場+オンラインで開催されるということで、これは是非登壇しなければということで参加しました。金沢には行けなかったのでオンライン枠です。
NT金沢の中で開催されたこともあり IoTLT初参加の人もいるかなということで、前回からあまりすすんではいなかったのですが、またまた CLOVA改造のネタでLTしました。
前回動画再生があまりうまく動いていなかった事をすっかりわすれて、今度は何とデモ動画一切なしで LTしました。後から気付いて無茶苦茶後悔したような…
VoiceLunchJP #34 : 7/20
「サービス終了で文鎮化したLINE CLOVER を改造してChatGPTを仕組むといい感じに!」という題で登壇しました。LT動画アーカイブは残念ながらありません。
スマートスピーカーのスキル開発をやっている方達が集うような Voice Lunch JP というコミュニティーがあるのですが、LTの登壇枠をいただいてプレゼンしてみました。普段スキル開発やっている方々にとっては、バリバリハードウェア組み込み案件のLTは新鮮だったのかなかなか盛況でした。
使い回しライトニングトーク : 7/27
「サービス終了で文鎮になった LINE CLOVA に、ラズパイ入れて魔改造して第二の人生を歩ませる話」という題で登壇しました。LT動画アーカイブは残念ながらありません。
たまたま LT案件を見かけて、普段あまり参加しないコミュニティーだったので、調子に乗ってLTしてみました。様々な分野の人が集まっていたので、ネタ的には新鮮だったと思うのですが、あまり反応は良くなかった記憶があります。懇親会みたいな時間がほとんどなくてあまり話できなかったから、LTやりっぱなしになってしまっただけかもしれませんが。
コンテスト
Mouser Make Awards 2023 : 5/1-10/15 (応募締め切り7/18)
は、おなじみ外資系電子部品の商社 Mouser主催のコンテストです。毎年やっているようです。
Techseekerハッカソンと日程が被っていたので、何か出せたらいいな程度に思っていましたが、今年作った作品のところでも書きましたが、Mouser Make Award 部品代支援キャンペーンというのに当選した事で1万円分の部品購入権を獲得して、ありがたく部品購入させていただきました。そして部品を買ったからには作らないといけないという、背水の陣状態で作り始めました。
Techseekerハッカソンで「バッテリ枯渇スマホ救済ロボ」を作りながら、頭の動きが鈍くなる夜半過ぎから、頭を使わないけど集中力を必要とするはんだ付けをひたすらやるという日々の中で作品を作っていたという、ひたすら辛かった記憶があります。
Techseekerハッカソン終了後の1週間後が締め切りでしたが、応募時点ではソフトは最低限のデモ用ソフト程度しか動いていませんでした。
そこからブラッシュアップというソフト開発の暴走が始まり、様々な機能追加から制御ソフトに至るまで決勝までひたすら作りこみました。
そして迎えた9/16 の決勝審査会は
参加してみると大激戦、どうも今年は、Protopediaが運営に加わったからか、力作が多かったそうです。
正直力作が多すぎて、この中で勝ち残るのは無理かと思ったくらいです。
決勝審査での動画はこちら。
そして結果は、 Protopedia のこちらのページ
にありますが、おかげ様で評価いただき特別賞を獲得できました。同時に Maker Faire Tokyo 2023での展示権をいただき展示できることになりました。
夏休み!LED工作 作品コンテスト : 7/5-8/25 (応募締め切り8/20)
X (Twitter) を見ていて、大阪日本橋の共立主催で 夏休み!LED工作 作品コンテスト が開催されているということをたまたま知り、
ちょうど LEDを使った作品を作っていたので参加しました。
主催側は子供向けの夏休み工作をきたいしていたみたいですが、大人が本気を出したような作品ばっかり集まって、子供の参加は1つもなかったといった審査コメントでした。
結果はこちら なんと、別の球体ディスプレイに最優秀賞をあっさり持っていかれてしまいました。残念。ならなびさん曰くは私のTechseekerでの展示をみて自分も作りたくなったとか⁉
M5Stack Creativity Contest 2023 : 7/15-10/21 (応募締め切り9/15)
M5Stack Creativity Contest 2023 には、
今年も参加しました。
こちらのコンテストは今年で3年目の参加になるかと思いますが一度も入賞出来ていないどころか、毎年人数も増え凄い作品がどんどん増え、難易度がどんどん上がっているコンテストです。
今年こそは入賞を狙える作品をと思っていたんですが、Mouser Award の方でブラッシュアップに必死で、新しい作品を作る余裕は有りませんでした。
そして8月中に応募を済ませると、オリジナル画像を埋め込んだ M5Stack Tシャツが参加賞としてもらえるという事もあり、まだ途中ではありましたが勢いで応募してしまいました。
この時点では、M5ATOMを制御に使っているというだけで M5シリーズは脇役的な存在になってしまっていました。M5Stackの影も薄くアピールも足りないかなぁと判ってはいました。
最終的に Mouse Award 完成後 Maker Faire Tokyo にて展示するまでには、M5Core2 のLCDディスプレイ上で球体Display に同期した展開図を表示出来る様にして大分脇役感は脱却できたと思っていましたが、いざ受賞作品が決まって評価コメント見ていると、他の作品がM5Stackシリーズの特徴をうまく引き出している作品が多いという所を見ると、やはり厳しかったんだろうと思っています。
受賞結果はこちらの Protopediaのこのページ にあります。
GUGEN2023 : 9月頃?-11/28(応募締め切り10/29)
にも応募しました。まぁ、製品化できるくらいの作品が集まる中で受賞は難しいだろうなとは思いつつも、「180面体球形LEDディスプレイ」を応募だけはしてみました。
結果は こちら
一応1次審査には残れたみたいですが、優秀賞は決勝審査&展示会への参加が必須だったため出れませんでした。
今年は何と、平日の昼間に開催と、ますます参加のハードルが上がっていました。
ただでさえ、地方から東京に出ていく人にとっては優勝出来るか判らない上に、交通費等の補助は全く出ずに自腹で結構なお金を掛けて、しかも平日本業の休みを取って参加しないといけないという、かなりリスキーな体制、本当に何とかして欲しい所ではあります。
GUGEN に入賞出来る程に完成度をあげようと思うとそれ自体で結構な製作費用を使いこんでいる上に、さらなる出費のリスクを覚悟で行かなければいけないのは、全然フレンドリーではないと思っています。
ヒーローズリーグ2023 : 8/28-12/16 (応募締め切り11/6)
大本命のコンテストである「ヒーローズリーグ」 にももちろん参加しました。
キックオフイベント を起点としてはじまりました。
2018年に「腕de時計」 という作品でデビューしてから今年で6年目になります。
今年は自分で作った代表作2点、改造CLOVAとLED球体ディスプレイで挑みました。
といっても、いずれも Protopedia には登録があったので、それをブラッシュアップする形で、ソフトをちょっと拡張して動画を作り直したくらいです。
今年は審査会までの期間が短く、予選会も応募締め切りと同じ週に始まりました。あまりブラッシュアップする時間や準備が出来ないまま、予選会を迎えました。
予選会は連続で3日間開催されていて一人一枠一作品というルールがあったので、本命の「改造CLOVA」で真ん中の日に参加しました。
こちらが、予選会での動画 ですが、今まで色々な所で LTしてきた内容からあまりブラッシュアップ出来ていません。案の定予選会では勝てませんでした。
大本命であるIoATの部門賞には、両作品をエントリーしました。
IoAT賞審査会2023 + IoTLT vol105 #ヒーローズリーグ は、
対象作品が 288作品、土曜日の昼過ぎから夜にかけて8時間近くかけて全作品を見ながらその場で審査するという形式で行われました。毎年のことながらの長丁場で、審査に関わる方は本当にお疲れ様です。
正直288作品の中で優勝するのは難しいと思っていたのですが、改造CLOVA の方にかけた労力とその技術力が評価されたようで、お陰様で IoTAT賞を受賞することが出来ました。
毎年本命にしている部門賞なのでとても嬉しかったです。
審査は
そして迎えた ヒーローズリーグ 2023決勝
何と、IoAT賞で決勝進出した 「改造CLOVA」だけではなく 「LED球体ディスプレイ」の方も決勝に進出しました。有難い事です。
オンラインリーグ決勝一部での参加となりました。
ゲストコメンテーターに あの「魔改造の夜」に出たこともある田中章愛さんとProtopediaの時間で準レギュラーの AirPocketさんのお二人「ロボット好き少年の心を持つ二人」だそうです。
改造CLOVAの決勝での動画
LED球体ディスプレイの決勝での動画
お二人ともすごくうれしいコメントをくれました。
審査は決勝進出者による相互投票と、ビンゴ参加者のビンゴへの作品登録による投票の二つの投票数を基に行われました。
にありますが、改造CLOVAの方が、
コミュニティサポーター賞 で
- VUI賞
- IoAT賞
個人スポンサー賞 で - 私がワクワク賞
の3つの章を受章しました。とっても有難い。
例年では、直前まで秘密で作っていて応募と同時にサプライズ的にとんでもないものを発表するという形をとっていましたが、今年は大分前に公開して、年中ブラッシュアップしてはその進化具合をお披露目していく形でした。結果からするとその方が知名度も上がって評価が上がりやすいのかなあとも感じました。来年は少し作戦を考えてみようかと思います。
ハッカソン
第4回ツクアソ ハッカソン : 2/9-17
お題が変わっているので有名な、とっても楽しいツクってアソぶハッカソンです。
というのも、オープニングイベント
の募集時にテーマを募集し、集まった中から全員で投票でテーマを決めるという形式だからです。
この回のテーマは「水」となりました。
木曜日のオープニングイベント後から開始し、土曜日の夕方20時までに作品を作ってエントリーする。
プレゼンは後日の ファイナリストプレゼン大会
にて行うというルールです。
プレゼンがエントリの1週間程後に設定されているため、ギリギリまで作品を作りこむことが出来る、とってもありがたいやり方です。
とはいえ、エントリーした作品は他の参加者には見えないので、ファイナルプレゼンまでみんながどんな作品を作ったのかが判らず、ドキドキなハッカソンです。
今回のテーマは「水」となりましたが、正直とても難しかった…
中々思いつかなかったけど、水をぶっかけるネタで行きました。
あと、今回のこだわりとして、プログラミングを全て ChatGPT に任せてみようと試行してみた点があります。
最初はそれなりに動くけど、穴だらけのプログラムを示してくるのですが、微修正を依頼するとどうも想定外の修正が掛かって出力され、とても時間が掛かりました。正直、微修正は多分自分でやった方が早いと思いました。
詳細はこちら▼
水をぶっかけてやりたくなる事ってありますよね!!
ファイナリストプレゼン動画 はこちらになりますが、なんかスッキリはしたものの、残念ながら何の賞も受賞は出来ませんでした。
ChatGPTハッカソン : 4/14
ChatGPTの OpenAI APIが使えるようになって数か月、Protopedia主催でハッカソンが開催されました。
想定以上に参加者が増えたため、同日の発表時間を少しずらして二部構成に分けられました。
私の参加した方は、Vol.2の方 です。
ようやく、ChatGPT を組み込んだ、改造CLOVAのソフトが出来上がったばかりでしたので、それをネタに参加しました。入出力が音声になったとはいえ、ある意味普通の使いかたではあるので、ちょっとインパクトのある別の作品に賞は持っていかれてしまいましたが、色々と楽しめるハッカソンでした。
プレゼン動画はこちら▼
ファイナルプレゼン動画
Techseeker ハッカソン : 6/10-7/16
TechSeeker Hackathon 2023Connpassでの募集ページ
元、コロナ禍でしばらく中止が続いていた「デジットハッカソン」が名前を変えて、「Techseekerハッカソン」となって帰ってきました。テーマ自由で特に縛りの無いハードウェア系のハッカソンです。
ハードウェア系という事もあり短期間で完成は難しいので、1か月近く掛けての長丁場なハッカソンでした。
現地のチームビルディングで結成したロボットを作りたい4人のメンバーで「バッテリ枯渇したスマホの救済ロボット」のようなものを作りました。
詳細はこちら▼
スマホもおなかがすくんだよ
途中メンバーがコロナで2週間程ダウンした為、カメラ周りの機能が作りこめませんでしたが、何とかロボットの部分は完成できました。優秀なメンバー達に感謝。
受賞結果は Protopedia のページに乗っていますが、
Quadcept賞は、基板CADのQuadceptを活用して基板製作まで使い込んだところが評価されました。
トランジスタ技術賞は、実は必要そうなのに世の中にはまだない物を作ろうとしたというアイデア面が評価されました。
自分が出したアイデアでもあったのでとても嬉しかったです。
第5回ツクアソ ハッカソン : 8/17-25
今年二回目のツクアソにも参加しました。
オープニングイベント
で決まったテーマは
「大人のカンニング」となりました。
なんかとても難しい…
カンニングの英語の語源をよく調べると、ずる賢いという意味があるようです。
ずる賢く過去に作った物を持ってきてハッカソンに参加するという事で、またまたここでも改造CLOVAの出番です。
もうある程度出来上がっている作品をずる賢く流用してハッカソンの作品として発表するという、とってもずる賢い事をやり遂げました。ちょっと苦しい⁉
こんな感じでした▼
ファイナリストプレゼン動画
結果は、特別賞を頂きました。とてもずる賢くいったので、何処が評価されたのかいまいちわからないという結果になりましたが、賞は頂けて良かったです。
展示イベント
今年は去年に比べて圧倒的にオフラインのイベントに参加できた割合が増えました。
覚えているだけでも以下の通りです。
Maker Faire Kyoto 2023 : 4/29-30
・サービス終了で文鎮になった LINE CLOVA を改造
・黒電話を携帯する夢をかなえた
・IoT測定器(オシロ・ロジアナ・プロトコルアナライザを使い倒して IoT化)
・リモートでシャカシャカ軽快に動くキーボード
・時計になれるデバイス
こちらの "デジもく会" ブースで展示していました。
M5Stack Japan Tour 2023 Spring Osaka : 5/1
M5Stack Japan Tour 2023 Spring Osaka でも展示しました。
LTの所にも書きましたが、M5Stackの開発者代表の Jimmyさんが、Maker Faire Kyoto2023参加の為に来日したのを機に、Japan Tour といって日本の各地でLT&展示イベントをやるよということになったので、LT&展示を申し込みました。
LT大会の後の時間で展示をしました。
- 腕de時計 (M5StickC版)
- リモートdeキー暴動
の2点を展示しました。どちらも盛況でしたが、特にリモーdeキー暴動はキーが自動で動く仕組みを裏を見て知って、パナソニックの方が驚いていたのが印象的でした。
あと、あの M5Stack の生みの親であり代表でもある Jimmy さんに 時計になってもらえたのもいい記念になりました。
NT金沢 : 6/18
NT金沢2023 には
IoTLT Vol.100 が開かれて、改造CLOVAの件で登壇するという事もあり、基板が欲しいひともいるかもしれないと、
現地には行けなかったのですがひげだるま氏に頼み込んで、CLOVAの基板を送り付け、Protopedia ブースで参考展示という形で出展させていただきました。ちなみに興味を持ってくれた方は板いたいですが、基板は売れませんでした。
Techseeker Collection : 7/15-16
- 改造CLOVA
- リモートdeキー暴動
- 腕de時計
- 180面体LED球形ディスプレイ
- IoT化した計測器
の5作品を展示しつつ、別の部屋では Techseeker ハッカソンの作品 - スマホ救済ロボット
の展示を行っていました。
一寸欲張りすぎました。自分のブースには沢山の人が見ていってくれましたが、作品数が多すぎて説明にてんてこ舞いでした。そしてハッカソン作品の方は仲間にほぼまかせっきりの状態に…非常に申し訳なかったです。
Maker Faire Tokyo 2023 : 10/14-15
Maker Faire Tokyo 2023 にも展示枠で参加しました。
Mouser Make Award 2023 のコンテストで、入賞特権として交通費支給で招待され、展示することになりました。
抽選の倍率も高く申し込んでも落選する人が多い中、出展出来る事になったのはとても有難い事です。
実は去年も ALGYANさんのコンテスト優勝での招待枠で参加していて、二年連続の招待枠参加となりました。
ただ、Mouser のコンテストとは関係ない物を展示するわけにもいかず、 180面体LED球形ディスプレイのみの展示となりました。
参加までは、最優秀賞/優秀賞/特別賞 に選ばれた5作品がどの賞になるのかは、知らされていませんでした。
結果は特別賞だったので3位相当という事ですね。とはいえ、沢山の優秀な作品が応募された中で選ばれたのはとっても光栄でした。
審査員や受賞者、運営の方々、関係者全員顔を合わせたのは会場で初めて。(それまではすべてオンラインだったので)記念写真を取れたのも嬉しかった。
他にも普段あまり会えないメイカー関連の方達とお会い出来たことはとても有難かったです。展示されたてた方や見に来た方双方とも。調子乗って一緒に記念写真を撮って頂いた方も…
とってもいい思い出でした。
デジもく会100回記念 : 11/18
月一で開かれている、デジもく会がとうとう100回を迎えました。メンバーが自分の作品を持ち寄って、ちょっとした展示会が The DECK で開かれました。
- 改造CLOVA
- リモートdeキー暴動
- 腕de時計
- 180面体LED球形ディスプレイ
を展示しました。
最後に
振り返ると、主に2作品しか作っていなくて、かなり使い回しが激しいですが、様々なイベントやコンテストに参加して充実したメイカー生活を今年もおくれたと思います。
相変わらずとことんやり切っている感があり、多忙を極めとても疲れました…充実感を伴う嬉しい疲れです。
まだまだ、今年作った作品でもやり残したことがあるので、やり残しを解消しつつ来年も色々と挑戦していきたいと思います。