はじめに
今年2023年で IoTLT に登壇させていただいたネタを振り返ってみると、下記のようになっていました。なんと CLOVA のネタばっかりです。
年中 CLOVAの改造をやっていたことになりますね…
今年の TakSanの登壇
回 | 月日 | 登壇タイトル | 備考 |
---|---|---|---|
Vol. 96 | 2/21 | サービス終了で使えなくなるので、LINE CLOVERにラズパイ仕込んで改造中 | |
Vol.98 | 4/20 | サービス終了で使えなくなった、改造中の LINE CLOVER のその後 | |
Vol.100 | 6/18 | サ終で文鎮化したLINE CLOVERの復活を少しずつ進めています | |
Vol.104 | 10/24 | LINE CLOVER mini の魔改造 そろそろ完成か!? | ドタキャン※ |
※ (言い訳)当日家族のおインフルで。穴開けて申し訳ありませんでした。
すべてはサービス終了のお知らせから始まった
LINE CLOVA は LINEが出したスマートスピーカなのですが、去年の10月末くらいにサービス終了が発表されました。
音声認識から応答までをサーバーサイド側でやっているのでサービス終了すると文鎮化して、ただの置物になります。
サービス終了 IoTあるあるですよね。
前から一度サービス終了になって使えなくなったデバイスを魔改造するネタをやってみたかったのですが、所有しているデバイスが使えなくなるというちょうどいい感じのネタが来ました。
解析を進めた限りでは CLOVA本体は Androidベースで動いていて、書き込まれているソフトはほぼブラックボックスになっているはずなので、コンピュータごとラズパイに入れ替えて改造することにしました。
第一弾はカオスな魔改造から
始めは徹底的な解析から始まって信号が判明して、まず第一弾は空中配線での魔改造をやってみました。
詳細はこちら▼にありますが、結構内容が濃いので興味のある方は参照してみてください。
第二弾は改造自体をやりやすく
第一弾の記事を作ってみましたが、誰もまねできないくらいカオスであった事を反省し、改造のやりやすさを重視しました。
本体回りをそのままに接続するケーブルのコネクタを全く同じにして、コンピュータのあるマザー基板を入れ替えるだけで改造できるようにしてみました。
詳細はこちら▼になります。
ラズパイ化CLOVA-パート2(専用基板編)
何枚か基板を量産してみて、このあたりで、ようやく一緒に改造をしてくれるかたがちらほらでてきました。
CLOVA mini の方ががユーザーが多い
IotLT で登壇して発表してみたときに判明した事実として、CLOVA mini の方がユーザー数が多いということ。
次の宿題は CLOVA mini に対応することでした。
最初に改造した CLOVA friends の2/3 位のサイズしかなく、ラズパイが収まりませんでした。IoTLTで同じ日に登壇していた人に NanoPi という非常に小型の Linuxボードを紹介してもらい、それを使う形で新たに基板を設計しました。
こちらはまだ記事ができていませんが、基板の方は出来上がっていて記事公開間近なところまでいっています。
最後はヒーローズリーグに
約1年間成長させてようやくいい感じになってきたので、大本命のコンテスト「ヒーローズリーグ」に応募しました。
記事はこちら▼になります。
サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませる
例年通り IoTLTが主催している IoAT賞は大本命であったのですが、該当数が正直厳しいのかなと思っていましたが、なんと "IoTAT賞" をいただけました。
選んでいただいた関係者の皆様ありがとうございます。
終わりに
というわけで振り返ってみると、CLOVAの改造ばかりやっていた様になってしまいました。
CLOVAネタばかりを何度もしつこく、またかと思われる方もいたかと思いますが、皆さん温かく聞いてくれていたおかげかなと思います。
CLOVA mini の記事もまだできていませんし、ソフトはまだまだですので改造は続けたいと思っています。今後もよろしくお願いいたします。
こちらの記事の方も、急いで書いたのでできれば更新したいとは思っています。