はじめに
※5/1 に投稿する内容でしたが、GitHub Actions の PAT 設定不具合により 5/2 にまとめて投稿しています。
こんにちは。アメリカに住みながら、独学でエンジニアを目指している Taira です。
現在インターネットクイズを定期的に自分に課しているのですが、その中で出てきた nslookup についてまとめようと思います
nslookup コマンドとは?
ドメイン名から IP アドレスを調べたり,IP アドレスからドメイン名を調べたりする際に便利なツールが「nslookup」です。
nslookup と DNS の違い
- DNS: インターネット上で「ドメイン名」と「IP アドレス」を結びつける仕組み
- nslookup: DNS サーバーに問い合わせをして、答えを表示するツール
つまり、DNS が仕組み,nslookup がそれを利用する手段です。
使い方
1. ドメイン名から IP アドレスを調べる
nslookup example.com
2. IP アドレスからドメイン名を調べる
nslookup 93.184.216.34
3. 特定の DNS サーバーを使って調べる
nslookup example.com 8.8.8.8
(Google Public DNS を使う例)
実際の出力例
nslookup google.com
サーバー: one.one.one.one
Address: 1.1.1.1
権限のない回答:
名前: google.com
Addresses: 2607:f8b0:400a:800::200e
142.250.217.110
-
使用 DNS サーバーは 1.1.1.1(Cloudflare の高速 DNS)
-
サーバー名も正しく取得(one.one.one.one)
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Google の正しい IPv4 アドレス(142.250.217.110)と IPv6 アドレスが返ってきた
nslookup を使う場面
場面 | 目的 |
---|---|
ネットワーク障害の課題分析 | DNS トラブルなのか別問題かを分析 |
サーバー移行確認 | 新しい IP アドレスへ切り替わったか確認 |
DNS キャッシュ確認 | DNS の更新が送れているかを確認 |
MX レコードの調査 | メール送信先を調べる |
反対に IP から調べる時 | 不安な IP アドレスの調査 |
まとめ
- nslookupは、DNS リゾルバと同じような動作を「手動」で行うツール
- ネットワークト問題の課題分析やサーバー切替確認に必須
- 正常時は使わないが、一旦問題が発生したら、最初に使うべきツール