はじめに
こんにちは!アメリカで独学でソフトウェアエンジニアを目指している者です。
現在Railsチュートリアルという教材を使用して勉強進めているのですが、ヘルパーとパーシャルはどちらもコードを再利用するための仕組みなので一旦記事にまとめて整理しておこうと思いました
ヘルパー
ヘルパーは、Rubyのモジュールとして定義され、ビューで使うロジックを抽象化して再利用可能にするための機構です。application_helper.rb
で定義することが一般的で、Railsアプリの全ビューで使用可能です。
定義例
# app/helpers/application_helper.rb
module ApplicationHelper
def full_title(page_title ='')
base_title ="Rubyon RailsTutorial SampleApp"
if page_title.empty?
base_title
else
"#{page_title}| #{base_title}"
end
end
end
呼び出し方法
- ビューファイル内で使用
<!-- app/views/layouts/application.html.erb -->
<title><%= full_title(yield(:title)) %></title>
適用範囲
-
application_helper.rb
で定義されたメソッドは、Railsアプリケーション全体のビューで使用可能です。 - 特定のコントローラ用に使いたい場合は、そのコントローラのヘルパーファイルに定義します。
パーシャル
概要
パーシャルは、ビューテンプレートのHTML/ERBの一部を抽出し、再利用可能にするための機構です。
-
前置したアンダースコアで定義されるファイル名(例:
_header.html.erb
)に保存されます。
パーシャルが使われる例
- レイアウト要素の共通化(ヘッダー、フッター、サイドバーなど)
- 複数ビューで使われる形式化された要素
定義例
<!-- app/views/shared/_footer.html.erb -->
<footer>
<p>© 2025 My Application</p>
</footer>
呼び出し方法
- レンダーメソッドを使用して呼び出す
<!-- app/views/layouts/application.html.erb -->
<%= render 'shared/footer' %>
適用範囲
-
ビュー内の任意の場所から
render
で呼び出せば利用可能です。 - ファイルパスを明示すれば、別のコントローラのビューからも呼び出し可能です。
例:
<!-- app/views/static_pages/home.html.erb -->
<%= render 'shared/footer' %>
比較チャート
特徴 | ヘルパー | パーシャル |
---|---|---|
適用範囲 | アプリ全体 | レンダー時のパス指定次第 |
再利用の目的 | Rubyロジックの抽象化 | HTML要素の抽象化 |
定義場所 | app/helpers/ |
app/views/ 以下 |
呼び出し方法 | メソッドとして呼ぶ (<%= helper_method %> ) |
レンダーで呼ぶ (<%= render 'partial' %> ) |
まとめ
Railsのヘルパーとパーシャルは、それぞれ不同な使用目的を持ち、上手く使い分けることで、アプリのメンテナンス性を向上させることができます。
何となく違いは分かっているものを改めて記事にすることで明確に違うことがわかります。
Railsは現在進行形で勉強中なのでまた何かあれば記事にしようと思います。