はじめに
こんにちは。アメリカで独学でエンジニアを目指している者です。
現在ネットワークについて学んでいるのですが、その中でも本日はTCP/IPのインターネット層について見ていきたいと思います
インターネット層の役割
インターネット層の主な役割は、エンドツーエンドのパケット転送(ルーティング) です。ネットワーク間でデータを転送する際に、送信元から宛先までパケットを届けるための経路選択(ルーティング)と、宛先を特定するためのアドレス指定を担っています。
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ルーティング (Routing)
ルータやL3スイッチなどのネットワーク機器が、IPパケットを最適なルートで宛先に届けるために利用する仕組みです。 -
アドレッシング (Addressing)
デバイス(ホスト)を一意に識別するためにIPアドレスを割り当て、経路決定で利用します。IPv4アドレス、IPv6アドレスなどが使われます。
ンターネット層の主要プロトコル
IP (Internet Protocol)
インターネット層の中心となるプロトコルが IP です。IPは、データをパケット(IPパケット)と呼ばれる単位で分割し、宛先と送信元のIPアドレスをもとにパケットを転送します。主に以下のバージョンがあります。
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IPv4 (IP version 4)
32ビット(約43億通り)のアドレス空間を持ちます。例: 192.168.0.1 -
IPv6 (IP version 6)
128ビットのアドレス空間を持ち、膨大な数のデバイスを識別できるようになっています。
例: 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
IPパケットには、以下の情報が含まれます。
- 送信元IPアドレス
- 宛先IPアドレス
- データ(ペイロード)
- TTL (Time To Live) などの制御情報
ICMP (Internet Control Message Protocol)
ICMP は、IPによる通信を補助するプロトコルです。指定した相手にパケットが到達可能かどうかを検査し、到達できない場合はその理由を通知するなど、トラブルシューティングや状態確認に用いられます。
まとめ
TCP/IPモデルのインターネット層では、IPアドレスを用いたルーティングによってデータを届ける仕組みが整備されています。次回はトランスポート層について記事を書きたいと思います。