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【Web】Cookie とキャッシュの違いについて

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はじめに

こんにちは、アメリカで独学でエンジニアを目指しているものです。本記事では、Cookie とキャッシュの違いについて解説していきたいと思います。

Cookie とキャッシュはいずれも、クライアントとサーバーが通信する際に「記録を活用して、再度の通信をスムーズにする」という広義の役割を持ちます。しかし、それぞれの目的や仕組みは大きく異なります。ここでは、それらの特徴や用途を整理し、どのように使い分けるべきかを見ていきましょう。


1. Cookieとは?

Cookie は、Web ブラウザと Web サーバー間でやり取りされる小さなデータファイルです。
主にユーザー情報やセッション状態を保存するために利用されます。

Cookieの特徴

  • 保存場所: クライアント側(ブラウザ)
  • サイズ制限: 通常 1 つの Cookie は 4KB まで
  • 利用目的:
    • ユーザーのログイン状態を保持
    • サイトの設定(言語やテーマなど)を記憶
    • 広告ターゲティングのためのトラッキング
  • 有効期限:
    • セッションCookie: ブラウザを閉じると削除される
    • 永続Cookie: 開発者が指定した有効期限まで保存される

Cookieの仕組み

  1. ユーザーが Web ページを訪問すると、Webサーバーが Cookie を生成してブラウザに送信します。
  2. ブラウザは Cookie を保存し、次回以降に同じ Web サイトへアクセスする際、この Cookie をサーバーへ送信します。

2. キャッシュとは?

キャッシュは、Web ページの**静的リソース(HTML、CSS、画像など)**を保存して再利用する仕組みです。
目的は、次回アクセス時の読み込み速度を向上させ、サーバー負荷を軽減することにあります。

キャッシュの特徴

  • 保存場所:
    • クライアント側(ブラウザキャッシュ)
    • 中間キャッシュ(CDN やプロキシサーバー)
    • サーバー側(キャッシュサーバー)
  • 保存内容:
    • HTML、CSS、JavaScript、画像、動画などの静的コンテンツ
  • 利用目的:
    • ページの読み込み時間を短縮
    • サーバーへのリクエスト回数を削減
  • 有効期限:
    • Web サーバーがレスポンスヘッダー(Cache-Control など)で管理

キャッシュの仕組み

  1. ユーザーが Web ページを初めて訪問すると、ブラウザは各リソースをキャッシュに保存します。
  2. 次回以降、同じリソースが必要になった際、キャッシュされたリソースが利用されるため、サーバーへのリクエストをスキップしたり削減したりできます。

3. Cookieとキャッシュの違い

項目 Cookie キャッシュ
目的 ユーザー情報やセッション管理 静的リソースの再利用
保存内容 ユーザーID、セッションID、設定情報など HTML、CSS、画像、動画などの静的コンテンツ
保存場所 クライアント側(ブラウザのCookieストア) クライアント、プロキシサーバー、キャッシュサーバー
サイズ制限 約4KB(ブラウザや仕様による) 基本的に上限はなし(リソースの種類に依存)
有効期限の管理 開発者が Cookie 自体に設定 サーバー側が HTTP ヘッダーで設定
送信頻度 毎回のリクエストでサーバーに送信される 必要に応じてサーバーと通信(キャッシュを利用)

4. Cookieとキャッシュの活用方法

Cookieの活用例

  1. ログイン状態の保持

    • ログインしたユーザーのセッションを維持し、再ログインの手間を省いたりできます。
  2. ユーザー設定の記憶

    • 言語設定やテーマ設定を Cookie に保存し、次回訪問時にすぐ適用します。
  3. トラッキング

    • 広告配信やアクセス解析のために、ユーザーの行動履歴を保存します。先ほど見ていたサイトのほしいと思っていたものが広告に流れてくるのはトラッキングによるものです。

キャッシュの活用例

  1. ページの高速化

    • 頻繁にアクセスされる静的リソースをブラウザキャッシュに保存し、読み込みを高速化する。
  2. サーバー負荷の軽減

    • CDN やプロキシサーバーを利用し、キャッシュからリソースを配信してサーバーへのリクエストを削減。
  3. オフライン対応

    • PWA(Progressive Web App)でキャッシュを活用し、オフラインでも一部機能を利用できるようにする。

まとめ

Cookie はユーザー情報やセッション情報を管理し、キャッシュは静的リソース(HTML、CSS、JavaScript、画像、動画など)の再利用を通じて高速化や負荷軽減を実現する仕組みです。
引き続きWebについても記事を出しますので間違いや補足があればコメントいただけるとありがたいです。

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