はじめに
こんにちは!アメリカで独学でソフトウェアエンジニアを目指しているものです。
現在webについて学んでいますが、本日はWebにおけるパフォーマンスについて見ていこうと思います
なぜWebパフォーマンスが重要か
Webパフォーマンスについて、なぜそこまで気にする必要があるのでしょうか。あまり詳しくない方からすると「動けばいいでしょ」と思われるかもしれませんが、以下の3つが大きな理由として挙げられます。
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ユーザー体験向上
Webサイトの読み込み速度が遅いと、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。ページの表示が遅いだけで、信頼感や満足度が下がるケースも多いです。逆にパフォーマンスが高いサイトはユーザーが快適に操作できるため、滞在時間やエンゲージメントが高まります。 -
検索エンジン最適化(SEO)
Googleをはじめとした検索エンジンはページの読み込み速度をランキング要素として考慮しているので、パフォーマンスが良いサイトは検索結果上位に表示されやすくなります。 -
収益への直結
ECサイトやSaaSなどのWebサービスでは、1秒の表示遅延がCVRや売上に大きく影響することが知られています。高速なページ表示により、ユーザーの離脱を防ぎ、売上や契約数が向上します。
代表的なWebパフォーマンス指標
続いてWebパフォーマンスの代表的な指標を見ていきたいと思います
Time to First Byte(TTFB)
ユーザーがページをリクエストしてから、最初のバイトがブラウザに到達するまでの時間を指します。サーバー側の応答速度を示す指標であり、サーバーの性能やネットワークの遅延が影響します。
First Contentful Paint(FCP)
ページ上で初めて何らかのテキストや画像が表示されるまでの時間を指します。ユーザーが最初に目にする内容の描画がどれだけ早いかを知ることができます。
Largest Contentful Paint(LCP)
ページのメインコンテンツ(ヒーローイメージや見出しなど、ユーザーがもっとも注目する大きな要素)が描画されるまでの時間を指します。メインコンテンツの読み込みがどれだけ早いかを評価します。
First Input Delay(FID)
ユーザーが初めてページ上の要素を操作(クリックやスクロールなど)した際、ブラウザが応答し始めるまでの待ち時間を指します。インタラクションの反応性を示します。
Time to Interactive(TTI)
ページが操作可能な状態になるまでの時間を指します。バックグラウンドでJavaScriptの処理が重いと、ユーザーが見た目上はページを見れても、実際には操作できない時間が延びてしまいます。
Cumulative Layout Shift(CLS)
ページを読み込む最中に要素のレイアウトがどの程度ずれるかを数値化したものです。ページを操作しているときにボタンやテキストが突然動いてクリックしづらくなる、あの問題を評価する指標です。
パフォーマンス監視の手法とツール
Webパフォーマンスは、サイトが公開された後も新機能の追加やライブラリのアップデート、サーバー構成の変更などで絶えず変化します。
そのため、継続的に監視し、問題があればすぐに対処できる仕組みを整えることが重要です。以下は代表的な手法とツールの例です。
Lighthouse(Chrome DevTools)
Googleが提供するオープンソースのツールです。ページを分析してパフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなどのスコアを算出してくれます。ChromeブラウザのDevTools(F12キー)から利用可能で、簡単に分析レポートを取得できます。
WebPageTest
詳細な読み込みプロセスや各リソースのロード時間、CPUの使用状況などをグラフ形式で確認できるサービス。ネットワーク帯域制限やデバイスの種類を設定して、さまざまなシナリオでテストすることができます。
Google Analytics / GA4
ユーザーの実際の行動データを取得できます。ページビューやセッション計測だけでなく、平均読み込み時間などのサイトスピードレポートも用意されています(ただしより細かい計測には他ツールとの組み合わせが推奨)。
New Relic / Datadog / Sentry などのAPMツール
APM(Application Performance Monitoring)ツールを使うと、サーバーサイドの処理、DBクエリのパフォーマンス、エラー発生状況などを詳細に把握できます。フロントエンドだけでなく、バックエンドのボトルネック特定に役立ちます。
まとめ
今回はWebのパフォーマンスについてみていきました。私自身はバックエンドエンジニアとして勉強中ですが、フロントエンドやインフラを含むパフォーマンスの最適化は、ユーザー体験やビジネス成果に直結する非常に重要な領域です。
今後も継続的に学習と実践を重ね、より快適なWebサービスを提供できるよう頑張っていきたいと思います。