共有メールボックスの削除済アイテムの流れについて
共有メールボックスのメールアイテムを削除すると以下のようになります。
③[削除済みアイテム]の中身を確認してみると…
削除したはずのメールアイテムが無い!
メールアイテムはどこに行ってしまったのか。復元は可能なのか。
当記事ではそれらの動作を確認していきます。
当記事の内容はアイテム保持ポリシーは既定値を採用。
訴訟ホールドは有効化されていない状態で検証しております。
共有メールボックスのメールアイテムを復元する
回復可能領域からの復元
冒頭で紹介した、メールアイテム削除の結論としては以下の通りです。
メールアイテムは回復可能領域(Deletions)に移動しており、復元が可能。
[削除済みアイテム]-[このフォルダーから最近削除されたアイテムを復元します]-[削除済みアイテムを復元]
メールアイテムを復元したい場合は、"選択されたアイテムを復元”を選択することでメールアイテムを復元できます。
ただし、ここで復元されたアイテムはまだ”削除済みアイテム”内なので、”受信トレイ”へ戻すにはここから再度移動が必要です。
メールアイテムをドラッグして
元の”受信トレイ”にメールアイテムが戻りました。
ユーザー側にも残る削除の履歴
user02というユーザーが、共有02という共有メールボックスのメールアイテム(メール②)を削除しました。
すると削除を実施した、ユーザー(user02)の”削除済みアイテム”内もメールアイテムが発生しています。
そこからさらに削除をすることで、ユーザー側の”回復可能領域”へメールアイテムが移動します。
ユーザー側の”回復可能領域”からはメールアイテムが削除されていますが…
共有メールボックス側の”回復可能領域”にはまだメールアイテムが残っています。
上記の流れから、共有メールボックスのメールアイテムを削除した際に、ユーザー側と共有メールボックス側でそれぞれ削除済みのアイテムが作成される(=記録が残る)という動作が確認できています。
(削除済みアイテムの”削除日時”を見比べると別の記録がなされている)
仕組みに関して本格的に調査をするとMSへの問い合わせなど発展しそうなので、ここでは確認出来た動作結果だけ記載させて頂き、追って調査という形にしたいと思います。
(”削除されたメールボックス”と”削除を実行したメールボックス”が異なる為、それぞれの領域にメールアイテムデータが残っているのでは…?と推察しています)
まとめ
『共有メールボックスに対するアイテム削除の動作が通常のメールボックスと異なる』という点を、自分が検証出来ている範囲の確認兼備忘で記事にしました。
些細な発見でもふとしたタイミングで役に立つこともあるかと思う&ブログを気軽に書きたいという願いを込めて、これからも”小ネタ”を発信していけたらなと思います。