あまりこれまで倉庫管理モジュールを利用していなかったので調査してみました。倉庫管理の実機での設定・デモはしないのでご容赦ください。
#倉庫管理(Warehouse Management System)とは
・倉庫管理とは、倉庫に着目した管理の方法で倉庫業務全般を指します。
・倉庫管理と在庫管理の違いは、大きく分けると「管理対象・範囲」と「目的」の2つ。
・物流の倉庫管理には、大きく分けると「入庫」「出庫」「在庫管理」がある。
・倉庫管理システムは、倉庫内の動きを細かいレベル(棚とかパレットとか)で、またリアルタイムで確認することができ、ピッキングや検品の効率化を実現することが可能。
#倉庫管理の用語
共通系
単語 |
意味 |
Warehouse Management System |
倉庫管理システム |
Warehouse Mobile Application |
倉庫モバイルアプリ |
License Plate |
パレット、Location、フォークリフトなどに対して割り当てられるユニークなID。在庫管理だと、保管分析コードグループで設定できるLocationレベルが最小単位だが、LPはよりきめ細かい単位で管理が可能になる。
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Tracking Dimension Groups |
バッチ(1工程・製造ごとの)番号とシリアル(1製品ごとの)番号が設定可能。 |
Unit Sequence Groups |
単位の構造化
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Work |
倉庫の作業者の作業(出荷:倉庫の保管場所から取り出し(pick)/入庫:倉庫の保管場所に置く(put-away))のこと。さらにWork templateというのを使えば「何を、どのLocation Directiveを使って、どこに、どうやって」という感じで一連の倉庫の作業を効率的にテンプレ化できる。
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Location Directive |
あるオーダーに対してpickやput-awayする場所を設定できるマスター。
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Dock |
荷受け場(ドック)や出荷場(ドック)のこと。また、仕入先からの貨物を物流センターに入荷後、在庫保管することなく、そのまま仕分けを行い出荷する方法(積み替えだけする)ことを、Cross Dockingと言う。 |
・入庫系(Inbound)
単語 |
意味 |
Registration |
まず荷物が倉庫に届いたら、開梱せずに「注文した製品かどうか」を箱に付いているバーコード(ASN)を読み取って確かめる。ASN(事前出荷情報)は「入庫予定日」「発注番号」「商品コード」「入庫数量」「製造ロット番号」「賞味期限」などの項目が含まれる。 |
Receipt |
Registrationを通過したら、入庫となる。Receiptの言葉の範囲が広いので、put-away(この倉庫のこの棚・パレットに置く)みたいなイメージが近いのかと。 |
・出庫系(Outbound)
単語 |
意味 |
Release to Warehouse |
出荷処理のために在庫の準備を整えるプロセスのこと(受注 > Release to Warehouse > 積荷・出荷) |
Waves |
Release to Warehouseされた注文の集まり |
Loads |
物理的なコンテナのこと(出荷処理の最大単位)。1つのLoad(物理的なコンテナ)の中に、複数のお客様向けのShipment(出荷伝票)が含まれる。さらに、1つのShipmentの中に、論理的なContainer(パッキングの単位)が含まれる。
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・棚卸系(Cycling)
略
用語をまとめてイメージ化すると、こんな感じです。通常の受発注プロセスにPutaway、Wave、あたりのプロセスが加わった感じなのが分かるかと思います。あとは、冒頭のURLを見ても分かる通り、倉庫管理では「モノの動き」だけでなく「人の動き」にも着目しているので、労務管理のプロセスも加わるのですね。生産管理に近い感覚です。